2月5日、“聖地”秩父宮ラグビー場において、日本ラグビー史に名を刻むライバル対決が行われる。東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)対東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。同じ府中市をホストエリアの一つとする両チームの一戦は、寒さを吹き飛ばすような熱い戦いになるだろう。

前身のジャパンラグビー トップリーグではともに優勝5回。ただ、BL東京の最後の優勝は2009年度で、復活への思いが熱くたぎっている。昨季は上位4チームによるプレーオフトーナメントに進んだが、準決勝で東京SGに24対30で敗れ、悲願には届かなかった。

BL東京は、第5節でトヨタヴェルブリッツに63対25、第6節で花園近鉄ライナーズ戦に60対14と快勝して勢いに乗っているが、小川高廣共同キャプテンは気を引き締める。「ブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)をしっかりしないと、東京SGさんとの試合は厳しいものになります」

20歳にして日本代表の主力となったワーナー・ディアンズは「東京SGはアタックがすごく良いので、ディフェンスで相手を止めることが一番大事だと思います。フォワードがでかいですし、バックスも速いのでみんなに気をつけたいです」と警戒する。

リーチ マイケルも思いは同じだ。

「自分たちはディフェンスのチームなので、タックルの回数が多くなると思います。アタックよりもディフェンスを意識していきたい。自分たちの強みはディフェンスで、ディフェンスをしっかりすれば自然とアタックできるので」

第6節を終えた時点でリーグ1位の241得点を奪っている東京SG。フルバックの松島幸太朗ら日本代表経験者がズラリと並ぶアタックは強烈だ。その猛攻を、BL東京は跳ね返すことができるのか?

互いのプライドが激突する80分間、一瞬も目をそらさずに見届けてほしい。