東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)にとって、2月25日は今季もっとも大切な一戦になるかもしれない。対戦相手は第8節を終えて2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)。上位4チームが進出するプレーオフトーナメントに向けて、現在5位の東芝ブレイブルーパス東京は勝利で前に進みたい。

昨季はプレーオフトーナメントの3位決定戦で顔を合わせた両チーム。BL東京は熱戦の末に15対23で敗れてシーズンを終えた。ジャパンラグビー トップリーグ時代の2009年度以来の優勝を狙うチームは確かに復活への道を歩んでいるが、S東京ベイも力強く躍進を続けている。

トッド・ブラックアダー ヘッドコーチは、S東京ベイに対してチャレンジ精神を持って立ち向かうと語った。

「彼らは体が大きく、フィジカルなチームです。そして、ブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)にプレッシャーを掛けてきます。タイトファイブ(フォワードの前5人)も経験豊富なので、自分たちにとってはチャレンジになると思います」

BL東京は第7節で東京サントリーサンゴリアスに34対40、第8節で横浜キヤノンイーグルスに48対59と連敗を喫した。自分たちの形ができればトライが取れるが、ペナルティでリズムを失うシーンも多く、規律を守ってプレーすることがポイントになりそうだ。

「自分たちのラグビーをプレッシャーの中でいかにできるかが難しいところで、いまはできていない部分もあります。それがラグビーなので努力を続けます」(トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ)

試合では両チームの強力フォワード陣が激しいバトルを繰り広げそうだ。BL東京には日本代表のリーチ マイケル、元ニュージーランド代表のマット・トッドらが並び、S東京ベイには南アフリカ代表で「世界一のフッカー」と呼ばれるマルコム・マークス、日本代表のピーター・ラピース・ラブスカフニらが名を連ねる。

世界クラスの激突が予想される一戦は2月25日12時から江戸川区陸上競技場で行われる。ぜひスタジアムでその迫力を体感してほしい。