【全チーム展望 & 見どころ】D1 カンファレンスB

S東京ベイが巻き起こすラグビー新時代の息吹【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

オレンジアーミーとも呼ばれるクボタスピアーズ船橋・東京ベイのファン

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

それまでの「当たり前」が破壊され、立ち尽くす以外の手段が見いだせなかった2年前。2020年、人々は新型コロナウイルスという危機と直面し、新しい価値観の創造を迫られた。そんな中、世間を覆っていた息苦しい閉塞感を打ち破るかのごとく、未来につながる力強い胎動を響かせたチームがいた。

ジャパンラグビーを大いなる進化に導いた『トップリーグ』。リーグを象徴する強豪チームと言えば、やはり現在の埼玉パナソニックワイルドナイツ、東京サントリーサンゴリアス、コベルコ神戸スティーラーズ、そして静岡ブルーレヴズ。長く続いた4強の時代があった。そこに風穴を開けたのが、クボタスピアーズ船橋・東京ベイだった。

2016-17シーズンは12位、2017-18シーズンは11位。かつてはリーグ下位でもがいていた。しかし、2019年はトップリーグカップで初めて決勝に進出。2020-21年のトップリーグ最後のシーズンでは、ついにトップ4入りを果たした。
そして、リーグワンがスタートを切った22年は、埼玉WK、東京SGに次ぐ単独3位と躍進。その戦いは4強という「当たり前」の概念を打ち崩し、新たな時代の到来を予感させるには十分なものだった。

「たとえ負けた試合の翌日でもネガティブに考え込まず、克服すべき課題をしっかりと考えつつ、明るく、元気のいい練習ができる。ズルズルと気持ちを引きずるのではなく、そうした切り替えができるのがチームの強みだと思います。昨季も負け続けるということはありませんでした。負けたとしても、次の試合では切り替えて勝ちにつなげることができました」
S東京ベイの特色として挙げられるのが高いファミリー意識。その温かい空気感がチームにもたらす好影響を、WTB根塚洸雅はこう分析する。苦しみからもポジティブなマインドで、常に笑顔で立ち上がる。さまざまな不安が渦巻く「今」を生きるわれわれが、必要としている力がここにある。今季開幕戦の相手は東京SG。ジャパンラグビー新時代の息吹を、ぜひ会場で体感してほしい。

(藤本 かずまさ)

根塚洸雅選手

開幕戦 特集ページに戻る

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉パナソニックワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サントリーサンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • 浦安D-Rocks
  • NECグリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブスRFC
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • マツダスカイアクティブズ広島
ページトップに戻る