クロスボーダーラグビー2024 埼玉WK vs ギャラガー・チーフス-見どころ

リーグワン、そして日本ラグビー界の誇りを懸けて。全力で世界の強豪に挑む埼玉WK

埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督は、ギャラガー・チーフスに対し、主力級のメンバーを揃えてきた

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が2月4日午後2時半に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場でキックオフとなる「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」でニュージーランドの強豪、ギャラガー・チーフスと対戦する。ベストメンバーで挑むNTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1首位の埼玉WKは、世界の強豪から勝利を目指す。

70対12で勝利したNTTジャパンラグビー リーグワン2023-24前節の三重ホンダヒート(以下、三重H)戦後、「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」について問われたニュージーランド出身のロビー・ディーンズ監督は「多くの選手たちの競争が芽生えるような選手たちを選んでいきたい」と、ターンオーバー(メンバーの大幅な入替え)の可能性も示唆していた。

だが、フタを開けてみれば、リーグ戦の主力メンバーがスタメンに並び、オーストラリア代表のマリカ・コロインベテがスタメンとなるなど、強力なメンバーがそろった。埼玉WKはリーグ戦6連勝の勢いを継続し、ギャラガー・チーフス撃破を狙っていく。

ギャラガー・チーフスは昨季のスーパーラグビー・パシフィックのプレーオフトーナメント決勝戦で敗れて準優勝。埼玉WKも昨季プレーオフトーナメント決勝戦でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに惜敗し、準優勝に甘んじており、チーム状況が似ている。ロビー・ディーンズ監督は2008年までクルセイダーズを率いたが、ライバルクラブがギャラガー・チーフスだった。「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」での激突は、因縁渦巻くバトルとなる。

「ギャラガー・チーフスは昨季のリーグ戦を1位で終えてプレーオフトーナメントで敗れている。リーグ1位になるのは簡単なことではない。決勝ではクルセイダーズに負けているが、クルセイダーズは私のふるさとのチームだったのでうれしかった。ダミアン・マッケンジー(この試合には不在)など優れた選手が多い。レベルの高いゲームが見せられるだろう」(ロビー・ディーンズ監督)

埼玉WKは、リーグ戦の前節を欠場した坂手淳史キャプテン、稲垣啓太が戦列に戻り、前節でゲームキャプテンを務めて出色のパフォーマンスを見せたエセイ・ハアンガナを始め、ルード・デヤハー、ラクラン・ボーシェー、ジャック・コーネルセンら千両役者がセカンドローに入る。バックス陣は、ダミアン・デアレンデ、マリカ・コロインベテ、ディラン・ライリー、それに松田力也らNTTジャパンラグビー リーグワンを代表するプレーヤーたちがトライを狙う。

埼玉WKは、目の前の一戦に集中する。指揮官は「『THE CROSS-BORDER RUGBY』ではリーグの勝ち点を得ることはできないが、埼玉WK、リーグワン、日本ラグビー界のプライドを懸けた戦いになる」とこのゲームへ向かう。

(伊藤寿学)

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