クロスボーダーラグビー2024 横浜キヤノンイーグルス vs ブルーズ-見どころ

「イーグルスのプライドを懸けて」。ブルーズを知る男、古巣に挑戦

元ブルーズでもある、横浜キヤノンイーグルスのリアキマタギ・モリ選手

昨季3位の横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)が、世界屈指の強豪・ブルーズに挑む「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」。ホストチームの横浜Eがニュージーランドのブルーズを迎えるビッグマッチは、2月10日(土)12:10、ニッパツ三ツ沢球技場でキックオフの号砲が鳴る。

少年時代から憧れのチームだったブルーズとの“古巣戦”に挑む一人の巨人。「2mを超える親戚もいる」“巨人の系譜”を受け継ぐ197cmのリアキマタギ・モリは、ブルーズでの記憶をこう振り返る。

「ブルーズに加入できたときは、夢が叶った気持ちになれた。でも加入初年度は肩のけがでリハビリに6カ月もの時間を要したし、チームも2勝しかできなかった。確かに苦しい時期もあったけど、歴史のあるブルーズで過ごした日々は楽しかった」

ブルーズでの在籍年数は2012年から14年までの3シーズン。さすがに当時のチームメートはほぼ残っていないが、U-16のころから旧知の仲であるアンガス・タアヴァオは、横浜E戦のリザーブメンバーに入った。かつての仲間との再会を楽しみにする一方で、リアキマタギ・モリは「イーグルスのラグビーを見せるチャンス」と言葉に力を込める。そしてこう言葉を続けた。

「お互いによくボールを動かすし、テンポよくアタックをしかけるチームなので、個人的にイーグルスのラグビーは、ブルーズのラグビーに近いと思っている。確かにフィットネスには差があるかもしれないが、プレーのテンポを上げて、スキルを駆使すること。それを80分間とおしてできれば勝機はあると思う。スタジアムまで来ていただけるファン、サポーターのみなさんのために、イーグルスは全身全霊を懸けて戦うし、イーグルスのスタイルを思い切り表現したい」

ブルーズ戦のリアキマタギ・モリはリザーブスタート。途中出場のGOサインが出れば、「イーグルスのプライドを懸けて、すべてを捧げる」覚悟だ。

(郡司聡)

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