リコーブラックラムズ東京
東京都世田谷区に練習グラウンドを構えるリーコーブラックラムズ東京。その名のとおり、ファーストジャージは漆黒でクール、マスコットキャラクターである『ラムまる』は愛くるしい姿でファンに好評で、老若男女問わずファンを迎え入れる。
リーグワン初年度となった昨季、BR東京はステートメントを一新した。定めたチームビジョンは『Be a Movement.』。ファンとともに『真黒(シンクロ)』を目指す日々がスタートした。
今季ももちろん、その流れを継承する。ただその中でも進化させるのは「ブラックラムズらしさ」。倒されても何度でも立ち上がる姿勢、泥臭さ、あきらめない姿。自分たちのDNAを突き詰めるのが、リーグワン2年目だ。
チームを率いるHO武井日向は、キャプテンとして2シーズン目を迎える。「僕が一番、ブラックラムズらしさを体現しないといけないと思う。試合に限らず、日々の練習からこだわってアクションしていきたい」と、「ブラックラムズらしさ」を最も愚直に表す覚悟を口にしている。
若手有望株がそろうチームにおいて、最注目は何といっても今夏に日本代表初Capを獲得したFBメイン平だろう。高校卒業後、大学には進学せずニュージーランドでの武者修行を経てチームに加入した22歳だ。18年のユースオリンピックでは、銅メダルを獲得した実績を持つ。
23歳のSOアイザック・ルーカスは、昨季のベスト15。ほかにもイングランド代表経験のあるNo8ネイサン・ヒューズや、元ウェールズ代表CTBハドレー・パークスら実績豊富な選手たちも今季新たに加わった。「新加入した選手たちがすぐにチームへ馴染み、良い影響を与えてくれている」とは武井キャプテン談。
今季チームが最も力を入れているのは、アタックが好きなチームであるからこそのディフェンス。ディフェンスから良い流れを作り、勢いのあるアタックへつなげる80分間。グラウンド上で表現される「ブラックラムズらしさ」に注目だ。
(原田 友莉子)