【全チーム展望 & 見どころ】D1 カンファレンスB

古豪がD1参戦。プレーオフ圏に食い込めるか【花園近鉄ライナーズ】

昨シーズン、ディビジョン2で見事に優勝を飾りディビジョン 1に昇格

花園近鉄ライナーズ

1929年に創設され、日本選手権で3度の優勝経験を誇る名門、花園近鉄ライナーズはリーグワン初年度をD2でスタート。そしてD2で見事に優勝を飾り、D1に昇格した。

「ボールがたくさん動いてトライもたくさん取る」と3シーズン目を迎える水間良武ヘッドコーチが話すように、攻撃的なスタイルが持ち味でもある。昨季D2ではリーグ戦最多のトライ数77を記録。開幕に向けてディフェンスとスクラムの強化を課題に掲げてきたものの、D1でも攻撃的な花園Lのスタイルを貫くつもりでいる。

チームの顔でもあるオーストラリア代表のSOクウェイド・クーパーは8月の代表戦で負った左アキレス腱断裂のためシーズン序盤はピッチに立てないが、WTB/FBセミシ・マシレワやCTB/WTBシオサイア・フィフィタ、LOサイナラ・ワクァといった日本代表に加えて、スコットランド代表の経験豊富なLOベン・トゥーリスとマオリ・オールブラックスでもプレーしたSOジャクソン・ガーデンバショップも加わった。それに、水間HCが「このチームは彼のチーム」と信頼を置くキャプテンのFL/NO8野中翔平は昨季、選手が選ぶベストタックラーに贈られる「ゴールデンショルダー」を受賞。精神的支柱としても欠かせない存在だ。

昨季同様、『近鉄漢-KINTETSU MAN-』をチームスローガンに掲げ、ピッチ内での躍進だけでなく地域のシンボルとしても存在感を見せたい新シーズン。ホストゲームの試合後にはファンサービスも行われるなど、ファンを大切にする姿勢も重視している。D1初年度の目標はプレーオフ出場圏が得られる4位以内に食い込むこと。主力に負傷者が相次いでいることもあってプレシーズンマッチは3戦3敗に終わったが「ここから駆け上がっていくためにいいシナリオが出来た」と、野中は開幕に向けて気合十分。

ライナーズの名称は近鉄特急の『アーバンライナー』に由来する。D1でも目標に向けて『快走』するのみだ。

(下薗 昌記)

シオサイア・フィフィタ選手
野中翔平キャプテン

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