2022.05.14NTTリーグワン 2022 D3 4位〜6位 順位決定戦 第3節レポート(九州KV 36ー24 WG昭島)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン3 4位〜6位 順位決定戦 第3節
2022年5月6日(土) 19:00 えがお健康スタジアム (熊本県)
九州電力キューデンヴォルテクス 36ー24 清水建設江東ブルーシャークス

クリタウォーターガッシュ昭島のリッキー・ダミガン ヘッドコーチ(左)、石井洋介 共同キャプテン

クリタウォーターガッシュ昭島
リッキー・ダミガン ヘッドコーチ

「先ほどチームの皆には伝えたが、今日の皆の戦う姿には誇りを感じている。1年通してコロナの影響もあり、活動を継続してやっていくことが難しい状況だったが、その中でも選手が戦う姿勢を通して、チームの成長をしっかり見せてくれたと感じている」

──後半選手全員がファイトしていた場面もあったが、ハーフタイムに何か話を?

「ハーフタイムで特別なことは言ってはいない。というのもこの1週間、九州電力キューデンヴォルテクス戦に向けてしっかりキーフォーカスを絞ってやってきていたので、もう1回そのキーフォーカスを伝えた。選手たちがこの試合を通して精神面の成長を見せてくれたことは私にとって大きな誇りだ」

──この1年リーグワンの初年度ということで、戦いを通して選手たちの成長というところを教えてほしい。

「このチームは1年を通してすごく大きな成長を見せてくれた。それはラグビーのフィールド上だけではなくて、オフ・ザ・フィールドの部分でも人間としての成長を各個人がしてくれたと感じている。今回シーズン通してコロナで活動の継続が難しいというところがすごく残念だったと感じている。同時に他チームは陽性者が出てもその週に試合ができていたところもあったりしたので、どういうふうにやられているのかなと感じていた」

クリタウォーターガッシュ昭島
石井洋介 共同キャプテン

「先週コロナの陽性者が出て、活動が止まった中での今回の試合、うまく練習が積み上げていけなかった、その中でも自分たちが今までやってきたことを80分間やりきろうということをテーマに試合に臨んだ。そこは皆80分間やりきれたのかなと思う」

──後半交代されたが怪我とかではないでしょうか?

「はい、大きな怪我ではないです」

──今回九州電力との対戦が3戦あったうち初めてということになったが、この1週間準備したこと、ゲームの中で活かされたことは?

「相手にフォーカスするというより、自分達が今までこの1年間やってきたことを80分間出し切るということをテーマにやってきたので、相手どうこうというより、自分たちを信じて80分間やろうということ」

九州電力キューデンヴォルテクスのゼイン・ヒルトン ヘッドコーチ(左)、高井迪郎 共同キャプテン

九州電力キューデンヴォルテクス
ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチ

「まずはクリタウォーターガッシュ昭島さんと素晴らしい戦いができたことに感謝を伝えたい。
シーズン最後ということでフォーカスしづらい部分もあったが、そこはしっかりできたので出場選手を称えたい。クリタウォーターガッシュ昭島さんと対戦して勝ったのは2006年以来。1年を通してこの試合に向けてずっと計画を立ててきたので、試合のコントロールとセットピースでしっかりと圧倒できたところが、勝てた要因だった」

──クリタウォーターガッシュ昭島に対してこの1週間、準備、フォーカスしていた部分は?

「高井キャプテンが言った通り3回準備してきたが、ようやく試合ができるのが本当に楽しみだった。相手10番のアンドリュー・ディーガンがいい選手だったので、どうにかして彼にプレッシャーかけて、ターンオーバーを取ろうと話をした。アタックでボールを確保できれば、外側のスペースでしっかりアタックできると分かっていた。それができたのでいくつかの機会をしっかりフィニッシュまで持っていくことができた」

──来季に向けて1位から3位の順位戦に進むという前提でフォーカスしている部分、もしくは積み上げたい部分があるか?

「まずトップ3に入れなかったことは本当に残念。トップ3のチームに入っていけるポジションまでいたのですが、そこに入るためにしっかり遂行していく必要がある。勝てなかった理由としてはこちらでミスがあったので勝てなかった。次のシーズンの大きな目標としては、プレッシャーの中でも遂行性を高めるということ」

──今日で引退される浦真人選手について思い出のゲーム、もしくは本人のエピソードがあれば。

「2011年、トップリーグに上がった年に自分はコーチをしていた。137キャップの浦選手はこのクラブでずっとプレーしていて16年間チームのキーになる人物だった。今夜さよならを言うのが辛い。思い出のプレーはキヤノンイーグル戦でモールを3本、彼がリードしてくれてしっかり勝ち取ってくれた。素晴らしいリーダーで、素晴らしい人、素晴らしい父親でもありますので彼が居なくなることは私達にとって大きい。素晴らしい友達」

九州電力キューデンヴォルテクス
高井迪郎 共同キャプテン

「今日はクリタウォーターガッシュ昭島さんにもしっかり感謝を伝えたい。リーグ戦でお互いコロナ陽性者を出してしまってクリタウォーターガッシュ昭島さんとゲームができなかったので、こうやってゲームができたことがまず嬉しい。ありがとうございました。ゲームに関してはラストゲームというのもあってヴォルテクスのレガシーをこの試合に刻む話をしていたので、それがしっかりゲームに出せた。
ゲーム内容に関しても若い選手がしっかりパフォーマンスを出してくれた。なかなか難しいゲーム展開の時もあったが、全員がスローガンであるBROTHERHOODを体現できた」

──クリタウォーターガッシュ昭島に対してこの1週間、準備、フォーカスしていた部分は?

「ヘッドコーチのコメントに加えて私はフォワードなので、フォワードとしてもセットプレーを安定させることができれば、敵陣でクリタウォーターガッシュ昭島さんにしっかりプレッシャーかける自信があったので、エリアマネジメント含めて80分間プレッシャーかけ続けようという話をした。実際実行できたと思っている」

──来季に向けて1位から3位の順位戦に進むという前提でフォーカスしている部分、もしくは積み上げたい部分があるか?

「まさにヘッドコーチが言った通りだと思っている。フォワードでいえばシーズン序盤はスクラムにちょっと苦しんだ。ラインアウト、セットピースをしっかり安定させるところがトップ3に入る上で必要。実際はシーズン終盤に向けて良くなってきた自信はあったが、取るべきところで取っているのがトップ3で、そこで自分たちのミスで終わらせたのが我々で、そこの差があと少しの差に出ているのではと思っている」

──今日で引退される浦真人選手について思い出のゲーム、もしくは本人のエピソードがあれば。

「私と浦さんとの思い出は子供の時から浦選手のことを知っているので、実際ヴォルテクスで浦さんと10年ちょっとプレーができたというのは、私自身すごい幸せに思っている。
ヴォルテクスの父親であって、友達であって、口数は少ないですけどプレーで引っ張ってくれる選手だったので、困ったときに助けてくれて私自身すごい頼りにしていた。浦さんが引退されるのは私としても寂しいが、ただここでまたヴォルテクスが生まれ変わるチャンスと思っている。私もベテランの域に入っているが、今残った選手たちが浦さんが築いてくれたレガシーというのを引き継いで、今後成長していくことが浦さんのためになるかなと思っている」

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