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ディビジョン1 リーグ戦1位 埼玉パナソニックワイルドナイツ 埼玉県
武器は鉄壁のディフェンス。初代王者が連覇へ挑む
連覇の権利を持った唯一のチームだ。
埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)はジャパンラグビーリーグワン初年度の昨季、開幕2節まで不戦敗となったものの第3節からプレーオフファイナルまで破竹の16連勝で初代王者となった。
連覇を狙う今季も坂手淳史キャプテン、稲垣啓太、ジャック・コーネルセン、松田力也、山沢拓也ら日本代表プレーヤーに加えて、「サイクロン」の異名を取る快足マリカ・コロインベテらワールドクラスの戦士たちがフィールドに立った。また身長206cmの南アフリカ代表のルード・デヤハー、2年ぶりに復帰したダミアン・デアレンデらが新たに合流して戦力、強度はさらに増した。
開幕当初は、日本代表組が直前の合流となったことや新加入選手のコンディションなどが影響してのスロースタート。苦戦が続くも、王者のプライドを誇示して勝ち星を積み上げると14連勝で首位を堅持。第15節・静岡ブルーレヴズ戦で初黒星を喫したものの、最終節・東芝ブレイブルーパス東京戦に勝利して15勝1敗のリーグ戦1位でプレーオフ進出を決めた。一戦ごとに強さが増したチームは万全の状態で決戦へ臨む。
埼玉WKの強みは、リーグ最少失点と圧倒的な堅さを誇るディフェンスだ。自陣5mラインまで押し込まれてもトライを許さない鉄壁の守備を披露してきた。攻撃では強力なフォワード陣がパワーを注入し、松田、山沢拓也のダブル司令塔が攻撃を組み立て、バックス陣がスピードに乗って敵陣を切り裂く。山沢拓也は今季、フルバックも兼任し、チームにバリエーションをもたらした。そして後半には「ラスボス」こと堀江翔太がピッチに出場し勝利の方程式を完遂させる。プレーオフでも“堅守多攻”で勝利を手繰り寄せていく。
キャプテンの坂手は「僕らは連覇が狙える唯一のチーム。応援してくれるファンのためにも優勝トロフィーを熊谷に持ち帰ってきたい」と力を込める。
王者・埼玉WKの連覇へのチャレンジが幕を開ける。
(伊藤寿学)
注目選手
山沢拓也(スタンドオフ)
自在のキックでゲームをコントロールする日本代表スタンドオフ。天性の攻撃センスでトライを奪うスピードスターでもあり、ラインブレイク、ドロップキックなどトリッキーなプレーでもスタンドを沸かせる。
堀江翔太(フッカー)
屈強なアタックで攻守のトランジション役となる千両役者で、昨季のリーグワンMVP。ゲーム後半から途中出場するケースが多く、チームに勇気とパワーを注入。「ラスボス」の異名を持ち、圧倒的な存在感を示す。
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ディビジョン1 リーグ戦2位 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 東京都江戸川区、中央区、千葉県市川市、船橋市、千葉市、市原市、成田市
2016年からの物語。這い上がってきた男たちが頂点を目指す
あるベテラン選手は言う。「僕が入団した当初、まさか優勝争いができるチームになれるとは、正直思っていませんでした」。
現在の「フラン・ルディケ ヘッドコーチ-立川理道キャプテン」体制が敷かれたのは2016年。そのシーズンの成績は6勝1分8敗で12位。オレンジの戦士たちは、ここから一段一段、着実に階段を昇り始めた。
翌2017-2018シーズンは11位、2018-2019シーズンは7位。そして、新型コロナに世界が翻弄された2020年を挟み、トップリーグのラストイヤーとなった2021シーズンはついにプレーオフに進出。初のトップ4入りを果たした。
すべての経験を糧にし、今日よりも明日、明日よりも明後日と進化を続けてきたチーム、それがクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)である。今季は過去18年間も勝利を得られなかった東京サントリーサンゴリアスに開幕節、最終節と2連勝。リーグ戦を2位で通過し、3年連続でプレーオフ進出を決めてみせた。
日本ラグビーに新時代の灯りをともすべく発足したジャパンラグビー リーグワンの、強豪チームの一角を占めるまでになったS東京ベイ。その武器は巨大で屈強な体躯を誇るフォワードの突破力、バックスの展開力と決定力、そして時間をかけて醸成されたファミリー意識の高いチーム文化。選手、スタッフのつながりと友情が、“勝てるスピアーズ”を育んできた。
ホームスタジアム「スピアーズえどりくフィールド」でのホストゲームは今季負けなし。延べ17連勝をマークした。後ずさりをせず、常に成長を追い求めてきた彼らにとって、昇るべき階段はあと少し。残されたタスクは、プレーオフでの勝利だ。
「ここから先の戦いで、S東京ベイはまだ勝てていない。これまでの経験をしっかりと生かし、チャレンジしていきたいと思います。オレンジアーミー(S東京ベイのファン)の応援を力にして、勝ち切れるように頑張りたい」(立川)
壁がある。だから、行く。そして、絶対に超えなければならない壁がある。「優勝争いができるチーム」となったいま、見据えるべきゴールは一つ。ただひたすらに高みを目指し、這い上がってきた男たちの指先が、頂点に触れた。あとは、つかみ取るのみ――。
(藤本かずまさ)
注目選手
立川理道(センター)
S東京ベイの頼れるキャプテン。2012年入団のベテラン選手で、同期たちが退団・引退していく中、質実剛健なプレーと優れたリーダーシップでチームの成長に貢献。残る課題は「優勝」のみ!
木田晴斗(ウイング)
新人賞の有力候補。ボールを持てば何かをしてくれる選手。空手仕込みの強い体幹と驚異のダッシュ力を武器にトライを量産。プレーオフでもトライゲッターとしての活躍に期待がかかる。
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ディビジョン1 リーグ戦3位 東京サントリーサンゴリアス 東京都、港区、府中市、調布市、三鷹市
「ファイナルラグビー」。5季ぶりの優勝へ、1点差でもいいから勝つ
いざ、因縁の戦いへ。
「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」を掲げて覇権奪還を狙う東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。強力バックス陣を中心にボールをつないでいく、見ていて楽しいラグビーが持ち味だ。加えて、シーズン終盤には雨の3連戦を乗り越え、フォワード陣がさらにレベルアップ。戦いながらチーム力を上げ、右肩上がりの状態でプレーオフトーナメントに臨む。
奇しくも今季の4強は、東京SGにとって因縁ある相手ばかりとなった。準決勝で激突するクボタスピーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)は、今季の開幕節、そして最終節と2度戦ってどちらも敗戦。同じ相手にシーズン3度も敗れるわけにはいかない。
共同キャプテンの齋藤直人はS東京ベイとの距離感をこう語る。
「最終節で負けはしましたけど、次にどうやるか、ある程度分かった気がします。開幕戦に比べれば、明らかに自分たちのスタイルに自信を持っていますし、スキのない準備をして準決勝を迎えたい。必ずファイナルに行きたいです」
そのS東京ベイを破って決勝の舞台に辿り着けば、次なる相手は横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)か、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)。どちらが勝ち上がってきてもやはり因縁深い。
横浜Eの沢木敬介監督は東京SGの元指揮官。そして梶村祐介キャプテンも元チームメート。袂を分かった勝手知ったる相手とは今季2戦2勝とはいえ、どちらの試合も辛勝。決して油断はできない。
そして、最大の因縁の相手こそ、2季連続でプレーオフ決勝を戦い、涙を呑んだ埼玉WK。この王者を倒すために準備を重ねてきた。
共同キャプテン堀越康介は、ここからの戦いを次のように見据える。
「僕らは『ファイナルラグビー』という言葉を使っていますが、プレーオフの最後のところは、一つひとつ細かい部分の精度や勝負どころで取り切る力、1点差でもいいから勝つことが重要になってくる。いい準備をして、いいパフォーマンスを発揮したいです」
2017-2018シーズン以来の日本一へ。さらなる進化の先に歓喜の瞬間は待っている。
(オグマナオト)
注目選手
尾崎晟也(フルバック)
今季18トライで最多トライゲッターの称号を手にした27歳。ボールを持って仕事をするのはもちろん、オフ・ザ・ボールの精度も高め、勝利のため最善のプレーを遂行する。
流大(スクラムハーフ)
日本を代表するスクラムハーフ。監督からも「代えのきかない選手」と高い評価を受ける男をスタメンで使うのか、勝負どころの後半に投入するのか、起用法にも注目したい。
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ディビジョン1 リーグ戦4位 横浜キヤノンイーグルス 神奈川県横浜市
いざ、初のプレーオフトーナメント。“アタッキング・ラグビー”で駆け上がれ
「掴み取れ!」を今季のスローガンに掲げた横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)は、“有言実行”となるトップ4を実現。今季からキャプテンを務めた梶村祐介が「プレーオフというステージに立てることを本当にうれしく思う」と話したように、今季の目標達成は、ジャパンラグビー トップリーグ時代を含めて、その景色を知らないチームにとっては、積年の悲願成就だ。
昨季は終盤に失速した反省を踏まえ、指揮官の沢木敬介監督は、プレシーズンから選手層の拡充を図るマネジメントでチームの底上げを促してきた。そうしたアプローチの成果がチーム全体の総力向上につながり、自力でのプレーオフトーナメント進出の要因となった。そんな横浜Eのチームスタイルは“アタッキング・ラグビー”。梶村が言う。
「どのエリアからでもリスクを冒しながらボールを動かして、スペースにボールキャリーすることが僕たちの形」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイに次ぐリーグ2位の得点数「588」は、チームスタイルの表れだろう。
注目ポイントは、スクラムハーフのファフ・デクラークとスタンドオフの田村優による“縦のホットライン”。南アフリカ代表と日本代表のタレントが奏でるハーモニーは要注目だ。二人のコンビネーションが戦況を打開し、二人の多彩なキックが相手の急所を突く。9番と10番の一挙手一投足に注目するだけでも、チケット代を払う価値は十分にある。
4位でのプレーオフトーナメント参戦のため、横浜Eの立場はまさに“チャレンジャー”。4月24日に開催されたプレーオフトーナメントメディアカンファレンスに参加した梶村とファフ・デクラークはこう言った。
「僕たちは良い意味でプレッシャーがない。自分たちのラグビーで勝利を収めていきたい」(梶村)
「プレーオフトーナメントはビッグマッチの連続になる。一戦一戦を大事に、プレッシャーを楽しみながらプレーしたい」(ファフ・デクラーク)
“合言葉”はただ一つ。4位からの下克上だ。
(郡司聡)
注目選手
岡部崇人(プロップ)
ストロングポイントは「ワークレート(仕事量)」と自負。また自称「ちょっと走れるプロップ」(岡部)は、レギュラーシーズンにボールキャリーで観衆を沸かせてきた。
イノケ・ブルア(ウイング)
リーグ3位のトライ数「13」を獲得したチームNo.1の“稼ぎ頭”。22年に大卒で加入して今季がデビューした新人ながらその実力をいかんなく発揮。ストロングポイントは「スペースへのアタック」。
PLAY-OFFS 準決勝①/ 準決勝② |
出場クラブ ファンクラブ 先行抽選 |
SAKURA CLUB 先行抽選 |
Ticket RUGBY/ チケットぴあ 先行抽選 |
一般発売 |
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2023年 4/24(月) 18:00 ~4/26(水)23:59 |
2023年 4/26(水)11:00 ~4/27(木) 23:59 |
2023年 4/29(土) 11:00 ~4/30(日) 23:59 |
2023年 5/3(水・祝) 10:00~ |
※出場クラブのファンクラブ先行抽選の申込はTicket RUGBYの会員登録が必要になります。事前にご登録ください。
※出場クラブのファンクラブ先行抽選の受付方法はプレーオフトーナメント出場クラブよりお知らせいたします。
PLAY-OFFS FINAL/3位決定戦 |
SAKURA CLUB 先行抽選 |
Ticket RUGBY/ チケットぴあ 先行抽選 |
一般発売 | 出場クラブ ファンクラブ 優先発売 |
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2023年 4/26(水) 11:00 ~4/27(木)23:59 |
2023年 4/29(土) 11:00 ~4/30(日) 23:59 |
2023年 5/3(水・祝) 11:00~ |
2023年 5/15(月) 10:00~ |
※出場クラブのファンクラブ優先販売は決勝および3位決定戦の出場クラブが確定後に実施いたします。
※出場クラブのファンクラブ優先販売では各試合において、優先的に前方の座席をご購入いただけます。
※出場クラブのファンクラブ優先販売の申込はTicket RUGBYの会員登録が必要になります。事前にご登録ください。
※出場クラブのファンクラブ優先販売の受付方法はプレーオフトーナメント出場クラブよりお知らせいたします。


試合 | 日程 | 開場 | キックオフ | 対戦カード | 会場 |
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SEMI-FINALS 準決勝① |
5/13(土) | 12:30 | 14:35 | 埼玉WK(D1 1位) vs 横浜E(D1 4位) | 秩父宮 |
SEMI-FINALS 準決勝② |
5/14(日) | 10:00 | 12:05 | S東京ベイ(D1 2位) vs 東京SG(D1 3位) | 秩父宮 |
THIRD-PLACE MATCH 3位決定戦 |
5/19(金) | 17:00 | 19:00 | 横浜E(準決勝① 敗者) vs 東京SG(準決勝② 敗者) | 秩父宮 |
FINAL 決勝 |
5/20(土) | 12:30 | 14:35 | 埼玉WK(準決勝① 勝者) vs S東京ベイ(準決勝② 勝者) | 国立競技場 |
主催 | 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会および一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン |
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主管 | 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン |
大会名称 |
NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022-23 PLAY-OFFS NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント |
日程 | 2023年5月13日(土)から20日(土) |
参加チーム |
DIVISION 1のリーグ戦暫定順位における上位4チーム 【出場決定チーム】 埼玉パナソニックワイルドナイツ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 東京サントリーサンゴリアス 横浜キヤノンイーグルス |
試合数 | 4試合 |
競技規則 | ワールドラグビーが定める当該年度の競技規則に従う。試合時間は40分ハーフ、ハーフタイムは 12 分間とする。 |
方式 | DIVISION 1のリーグ戦暫定順位における上位4チームによるトーナメント戦および3位決定戦 |
勝敗決定方法 |
同点の場合は、以下の各号の順序により勝者を決定する。 1. 10分間の延長戦を実施し、先に得点(ドロップゴール、ペナルティゴール、またはトライ)したチームを勝者とする。
2. 1.により勝敗が決しない場合はキッキングコンペティションを実施し、勝者を決定する。
3. 試合中止の判断がなされ、その代替試合の開催も不可能との判断に至った場合の取扱いについては、別途理事会において定める。 |
ご来場にあたって
チケットに関するご案内
- 予定枚数に達し次第、試合当日を待たず販売終了となります
- チケットは1名あたり8枚迄申込可能です
- 一部の席種においては申込可能枚数が異なります
- 未就学児童は大人1名につき1名迄膝上観戦無料、但し座席を利用する場合はチケットが必要です
- お客様の都合によるチケットの変更・払い戻し・再発行は不可となります
- 車いす席をご購入で介助者同伴の場合は同時にご入場ください
- キックオフ時間は変更の可能性がございます
- 雨天決行となります
- 危険物の持ち込み、介助犬・聴導犬・盲導犬を除く、ペットの同伴はお断りさせていただきます
- 当日ご来場の際、メディアやスタッフが撮影し、その素材が各媒体に掲出される場合があることをご了承ください
新型コロナウイルス感染拡大防止に関する注意事項
詳細は以下「ジャパンラグビー リーグワン 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応ガイドライン」、「ジャパンラグビー リーグワン「観戦マナー・ルール」について」をご確認の上、ご来場ください
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ジャパンラグビー リーグワン 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応ガイドライン
https://league-one.jp/news/558 -
ジャパンラグビー リーグワン「観戦マナー・ルール」について
https://league-one.jp/content/manner/
お問い合わせ
大会・チケットに関するお問い合わせ
ジャパンラグビーナビダイヤル
TEL : 0570-00-0062(10:00~18:00 火・日・祝日定休)
※試合のある日・祝日は営業
※お問い合わせ専用ダイヤルとなります。
※こちらの窓口でのチケット販売はございません。