NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第1節（リーグ戦） カンファレンスB
2024年12月21日（土）12:10 三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 (三重県)
三重ホンダヒート vs リコーブラックラムズ東京
リコーブラックラムズ東京（D1 カンファレンスB）
TJ・ペレナラという最高の相方を得て。
世界を見据える中楠一期が、チームを動かす
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズンが開幕する。リコーブラックラムズ東京（以下、BR東京）は新ヘッドコーチにタンバイ・マットソンを迎え、より細部にこだわり、より規律意識を持つチームへと進化した。
開幕戦の相手は、三重ホンダヒート。12月21日（土）12時10分に、どこよりも早く試合開始を告げるホイッスルが鳴る。
リーグワン初年度以降、開幕戦白星から遠ざかっているBR東京であるが、「開幕戦に勝つことが、リーグを戦い抜く上で重要になる。そのためにもやってきたことを正しくプレーしたい」と話すのは、入団2年目で初の開幕10番を託された中楠一期だ。
2024年秋に中楠は初めて日本代表活動に参加した。10月中旬からおよそ1カ月半の間、日本を代表するチームの一員として日々を過ごしたが、桜のジャージーを着ることはできず。「悔しい思いもしました」と口にする。
「正直、まだ日本代表を意識していなかったというか、もう少し成長してから、声が掛かるものだと思っていたんです。もう少し先と考えていた節がありました。でも、世界を見たらそんな暇はない。『いまインターナショナルスタンダードで生活をしなければいけない』と、エディーさん（エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ）から言われました。代表に呼ばれたらすぐにポジションを任せてもらえるような選手にならないといけないし、そもそも来年には25歳。悠長に考えている暇はない、と実感しました」
だから、チームに戻ると、まずは意識を変えた。準備段階から目的意識を持ち、司令塔として周りを巻き込もうと努めた。
追い風となったのは、ハーフ団を組む相方に、ニュージーランド代表キャップ89を有するTJ・ペレナラが加入したこと。誰よりも世界水準を示すスクラムハーフが間近にいる環境は、大きな後押しとなる。
「TJ（・ペレナラ）は入ってすぐにアジャストしてくれ、グラウンド内外を問わず、多く発言してくれています。自分もスタンドオフとしての仕事を全うして、まずはチームとして成功したいです」
世界を見据える若き10番は、最高のお手本を手に入れたのだ。
日本代表活動を経て「視座が変わった」というその姿勢を、プレーで体現するシーズンに。引き締まった表情を見せる24歳の司令塔とともに、BR東京の飛躍の1年が始まる。
（原田友莉子）
