2024.12.21[BL東京]昨季ブレイクした杉山優平が見据える成長。“猛獣使い”はチームの力を引き出す存在へ

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第1節(リーグ戦) カンファレンスA
2024年12月22日(日)15:05 日産スタジアム (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

昨季ブレイクした杉山優平が見据える成長。
“猛獣使い”はチームの力を引き出す存在へ

スクラムハーフの杉山優平選手。「昨季よりも、もっともっとボールを動かして、ファンの方々が見て『面白いな』『楽しいな』と思ってもらえるようなラグビーをしたい」

リーグワン王者の東芝ブレイブルーパス東京は12月22日、日産スタジアムで横浜キヤノンイーグルスとの開幕戦に挑む。

リーチ マイケル キャプテンは「連覇という言葉は使わない。チャレンジャーとして、もう一回チャンピオンシップトロフィーを取りにいきます」と静かに燃えている。

昨季、15試合に出場して優勝に大きく貢献したのがスクラムハーフの杉山優平だ。昨季はスタンドオフのリッチー・モウンガがシーズン直前に合流し、スクラムハーフでは前共同キャプテンの小川高廣がシーズン序盤で大けがを負うという難しい状況だったが、杉山はチームを的確にリードして埼玉パナソニックワイルドナイツとのプレーオフトーナメント決勝にもフル出場。見事にフルシーズンを駆け抜けた。

「昨季は開幕からチームができ上がった状態というよりは、シーズン中にどんどん、どんどんチームとして成長した感じでした。オフには個人としてもさらに成長できるように取り組んできたので、今季もシーズンの中でも成長していきたいです」

チームとして優勝し、自身も飛躍のシーズンを過ごしたことで、今季はマークが厳しくなることも予想される。それでも、杉山は「僕の特長をほかのチームは分かっていると思うので、相手の予測をさらに上回っていけるように頭を整理していくことが大事だと思います」と、プレー同様に小気味良いテンポで語る。

フォワードとバックスのつなぎ役として、身長169cmの杉山が“猛獣使い”のように個性豊かな仲間たちを縦横無尽に走らせる。軽やかにチームをコントロールする27歳は、今季のBL東京について力強く言い切った。

「昨季よりも、もっともっとボールを動かして、ファンの方々が見て『面白いな』『楽しいな』と思ってもらえるようなラグビーをしたいです。そういうラグビーは僕の強みでもあるので、リッチー(・モウンガ)とともに、チームの力を引き出せればと思います」

(安実剛士)

2024.12.21[横浜E]小倉順平が節目の100キャップに到達。昨季の悔しさを胸に、必勝の試合へ

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第1節(リーグ戦) カンファレンスA
2024年12月22日(日)15:05 日産スタジアム (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 東芝ブレイブルーパス東京

横浜キヤノンイーグルス(D1 カンファレンスA)

小倉順平が節目の100キャップに到達。
昨季の悔しさを胸に、必勝の試合へ

15番で出場予定の小倉順平選手は、これでリーグ戦通算100試合。「最後までどちらが崩れずに戦えるか。厳しい試合は覚悟していますが、しっかりと勝ちたいです」

悲願の頂点を目指す横浜キヤノンイーグルスのオープニングマッチは王者・東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)とのホストゲーム。日産スタジアムでの開幕戦は12月22日(日)15:05試合開始だ。

東京サントリーサンゴリアスとの接戦に屈した昨季のプレーオフトーナメント3位決定戦。小倉順平は敗戦のホイッスルをベンチで聞いた。

前半29分、小倉は果敢なトライで観衆を魅了したが、そのプレーで負傷し、途中交代を余儀なくされた。無念の負傷交代に加えて、チームも勇戦の末に敗戦。ノーサイドの瞬間、小倉は悔しさを拭えなかった。

「試合に負けた悔しさはもちろんですが、それよりも自分が最後までグラウンドに立てなかった悔しさのほうがあまりにも勝り過ぎていました」

あれから約7カ月のときを経て、小倉は新シーズンのグラウンドに立つ。

なお小倉にとって、BL東京戦はジャパンラグビー トップリーグを含めた100キャップ目となるメモリアルマッチ。節目の試合を前に小倉はこう言った。

「僕のこの体でここまで多くの試合に出られたのは、NTT(コミュニケーションズ シャイニングアークス)のときも含めて、一緒に戦ってくれたチームメートのおかげです。仲間たちあっての自分ですし、一戦一戦の積み重ねだけでここまできたので、良い準備をして開幕戦を迎えたいと思います」

王者との開幕戦はギリギリの勝負になることは百も承知。「フィジカルが屈強なチーム」に対して、小倉が見据える“勝ち筋”とは。

「まずは開始10分、20分の攻防が重要ですし、終盤まで競った試合になると思っています。最後までどちらが崩れずに戦えるか。厳しい試合は覚悟していますが、しっかりと勝ちたいです」

チームのシーズン目標は「優勝してチーム全員で笑うこと」。フルバックでチームを支える小倉は「今季のイーグルスがどこまでいけるかを占う」開幕戦に向けて、必勝を誓った。

(郡司 聡)

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