NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第13節(交流戦)
2025年3月29日(土)12:00 スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場) (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)
三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)は、昨季まで“勝利の歌”がなかった。
新加入選手の指摘で今季から始まったチームソング。普段は試合後に歌われる。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)戦4日前の練習が終わったあと、晴天の下のグラウンドで選手たちはハドルを組み、手を叩きながら大きな声でチームソングを歌った。チームの士気は高まっている。
今季初の連勝で7位に上昇したが、選手たちにふわついた雰囲気は感じられない。
タウモハパイ ホネティは「チームとして順位は意識していません。自分たちの行動に集中することで結果が付いてくると考えています」と明かす。
トンガ出身の32歳、愛称は“ネティ”。以前はクボタスピアーズ(当時)でプレーし、相模原DBでのプレーは4シーズン目。ディビジョン1でも結果を残すようになったチームの成長をともに歩んできた。
「プロ意識、チーム環境、ラグビーに対する選手の知識という3つのポイントがレベルアップしたことで、いまのパフォーマンスにつながっていると思います」。チームの変化を概観した上で、自分自身の変化をこう口にした。
「(フィットネス強化などを担当するヘッドオブアスレティックパフォーマンスの)アンドレ・クインのおかげで16歳のころに戻った気分です。詳細な管理によってとても体調がいいです」
密集エリアからいつの間にかボールを持って抜け出すシーンもたびたび見せる。
「経験を積んだことで試合状況の理解度が高くなりました。ルーキーのころはみんなに言われたことをやるだけでしたが、いまはいろいろなことが見えるようになって、細かいところも気付けるようになりました」
次は古巣との対戦だ。S東京ベイが22連勝中、難攻不落のスピアーズえどりくフィールドへ出陣する。
「相手は僕たちと同じ人間です。タフさはダイナボアーズも同じようにもっているので、自分たちのゲームプランをしっかりと出せるように、目の前の仕事に集中するだけです、それによって結果も付いてくると思います」と闘志を見せる。
勝利の歌を響かせるのはどちらだ?
(宮本隆介)