NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第1節
2024年12月21日（土）13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
中国電力レッドレグリオンズ vs マツダスカイアクティブズ広島
マツダスカイアクティブズ広島（D3）
期待の新戦力が加わって臨む“広島ダービー”。
見せるのは泥臭く、ワンプレーにこだわる姿
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ。「ここに育まれている文化に自分も寄り添って、選手たちと一緒に戦っていきたいと思います」2024-25シーズン、マツダスカイアクティブズ広島（以下、SA広島）は新たなスタートを切る。
ヘッドコーチにはダミアン・カラウナを招へい。出身はニュージーランドで、現役時代は主にセンターとしてプレー。7人制ニュージーランド代表に選出されたこともあり、福岡サニックスボムズなどでもプレーした。現役引退後はセブンズ（7人制ラグビー）日本代表のヘッドコーチや宗像サニックスブルースのヘッドコーチを務めた経歴を持つ49歳は、SA広島での新たな挑戦にとてもワクワクしていた。
「皆さんが温かく迎えてくれて、日々少しずつでも学んで前へ進むことができるようになっていることをとてもうれしく思っています。人々との関わりがすごく重要で、文化を育んでいくことも重要です。ここに育まれている文化に自分も寄り添って、選手たちと一緒に戦っていきたいと思います」
そう意気込む指揮官は、開幕戦でさっそくマッチメイクされた“広島ダービー”でどんな姿を見せてくれるのか。
「私自身がすごく楽しみです。中国電力レッドレグリオンズは強いチームですし最善を尽くしてくると思いますが、自分たちがやるべきことは常に集中力を保って自分たちのプレーをすることです。もちろん、選手たちにいろいろなことを要求していて、私もいろいろなことを考えています。当然、すべての準備は勝つために行っています」
チームもフレッシュになっている。フォワードには外国籍選手が2名加わってパワーアップされ、バックスには期待のルーキーがいる。帝京大学から加入した井上陽公は要注目だ。
井上陽公選手。2023年度の大学選手権で優勝した帝京大学で、10番として活躍した社業とラグビーを両立するという環境の変化にもうまく適応できているようで、「会社でも上司が優しく教えてくれますし、ラグビーでも先輩方が優しく接してくれる。本当にいい状態でシーズンに臨めるのですごく楽しみです」と話す井上が、実績あるボーディン・ワッカとはまた違った形でゲームをコントロールするはずだ。
「SA広島は勤勉で真面目な選手が多い。みんなが走れるし、体を当てられる。そういうところが強みだと思うので、きれいに崩すよりも泥臭くワンプレー、ワンプレーを戦っていきたい。僕もまずは思いきったプレーをしたい。消極的にならず自分の強みを全面的に出していきたいと思います」（井上）
これまでSA広島が培ってきた力に新しい力が掛け合わされ、どんなラグビーが展開されるのか。開幕戦は非常に興味深い一戦になる。
（寺田弘幸）
