2025.03.27[WG昭島]有言実行の活躍を見せるキャプテン。「100%を出し切る」強い覚悟で上位決戦に臨む

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第11節
2025年3月29日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs マツダスカイアクティブズ広島

クリタウォーターガッシュ昭島(D3)

今シーズンからキャプテンを任されているクリタウォーターガッシュ昭島の中尾泰星選手

ディビジョン3で3位のクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)は、神奈川県の厚木市荻野運動公園競技場で、首位のマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)と対戦する。両チームにとって、D2/D3入替戦進出に向けて重要な一戦となる。

「まずは、僕自身がキャプテンとしてプレーで体現していきたいです」

今季からキャプテンに就任した中尾泰星は、ここまでチーム最多の7トライを記録し、有言実行の活躍を見せている。『肩書が人を作る』と言われることが多いが、昨季と比較すると、大事な場面でのスティールも増えるなど、プレーでの成長も著しい。

「周りに掛ける声の量が増えたので、それによって僕が狙えるところが増え、得意なプレーをしやすくなったと思います」と好調の要因を語る一方で、キャプテンとしてチームを引っ張ってきた中尾は、57対13で大敗した第3節のSA広島戦が、チームが変わるきっかけになった試合だと振り返った。

「大敗しましたが、1対1のコンタクトの局面やディフェンスで我慢するところは、これまでやってきたことが間違っていなかったと思いましたし、WG昭島は自力があるんだと感じた試合でした」

このSA広島戦での大敗を境に中尾は自分たちが負けている理由を明確にし、コーチ陣とコミュニケーションを取りながら改善に努めた結果、チームは連勝を重ね、現在は3位に浮上している。そして迎えるD2/D3入替戦進出を左右するSA広島戦に向けて、いつも以上に強い覚悟をもって臨む。

「最初からゾーンに入れる気持ちで試合に入りたいです。レベルの高い試合になれば、ミスをしたほうが負けると思います。全員がここで取り切らないといけないと思ったら、ボールも落とさないと思います。最後は我慢勝負になると思いますが、100%のプレーを出し切りたいです」

キャプテンとして100%の力でプレーをする。チームのため、そして自分自身の成長のため、どんな場面でも全力を尽くす中尾の姿勢を見ているチームメートたちも、必ずや鼓舞されるはずだ。あとは、全員で勝利をつかみ取るだけだ。

(匂坂俊之)


2025.03.27[SA広島]“いま“の充実はこれまでの充実の証。満身創痍の33歳が抱く、歩んできた道への思い

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン3 第11節
2025年3月29日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs マツダスカイアクティブズ広島

マツダスカイアクティブズ広島(D3)

30歳オーバーで左プロップから右プロップへのコンバートに挑戦しているという小栁友徳選手

今年で33歳になったプロップの体は、もう満身創痍だ。2014年に入社してから10年以上マツダスカイアクティブズ広島で体を張って戦ってきた小栁友徳は、「先週の試合が終わって痛くないところを探したら、耳たぶしかなかった」と苦笑いしたが、今季は新たなポジションへの挑戦を志願するほど意欲満々だ。

ラグビーを始めてからずっと小栁は1番でプレーしてきた。それが今季は3番でプレーしている。

「27年間ずっと1番をやってきて、自分の中では1番を極めたって感じがあった。だから新しいことにチャレンジしたいなと思って、この年齢でいきなり3番をやり始めているんですけど、勇気がいりましたよ。今季は試合に出られない覚悟もしていました。みんなに恥を忍んで聞きながら本当に試行錯誤の繰り返しですけど、成長している実感がある。僕のスマホのデータフォルダは子供の映像よりもスクラムの映像のほうが多いですから(笑)。それくらい根詰めてやっているんで本当に楽しいです」

小栁が浮かべた笑みは、33歳とは思えないほど若々しいものだった。

湧き出てくる向上心は、チームメートにも還元されている。フォワードの最年長になる小栁が率先して意見交換をしている場は頻繁に見かける。「僕自身が試合に出たい欲もすごくあるけど、同じくらい若い子たちに育ってほしい気持ちもあるんで、自分がアドバイスできることや気付いたことは伝え続けています。おっさんだからこそできることをやって、少しでも良いチームにしていきたい」と言う小栁は、新体制になった今季、チームの結果が出ていることもうれしく、若い選手が勇躍している姿をとても頼もしく感じているが、一方で“おっさん”のプライドものぞかせた。

「今季が良いから昨季までやってきたことが間違いだったのかって言われると、そうじゃないよって言いたい気持ちもある。その思いも人一倍強い。『昨季までだってみんな頑張っていた』って僕は胸を張って言えるんで、僕が試合に出続けることでそういった思いも表現できたらいいなと思っています」

満身創痍の体で、新しい挑戦を楽しみながら、チームが向上するためにできることは何でもやっている小栁は、これまで一緒に戦ってきた仲間たちの思いも背負って、今季も最後まで戦い抜く。

(寺田弘幸)


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