NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
D2/D3入替戦[D2 7位 vs D3 2位]第1戦
2025年5月24日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs 狭山セコムラガッツ
狭山セコムラガッツ(D3)
狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)が今季の目標に掲げていたディビジョン2昇格へ向け、清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)との入替戦に挑む。
スターティングラインナップを見ると、参入1年目からD3で2位に躍進した原動力となった選手たちが名を連ねている。その中で注目すべきは、初のメンバー入りでスタメンに抜擢された藤原竜之丞だろう。今季途中にアーリーエントリーでチームに加入し、努力を積み重ねてきた若武者が、重要な一戦で起用されることには、大きな意義があるはずだ。本人にメンバー入りについて聞くと、「びっくりしたというのが一番の感想。でも徐々に、やっと出番が来たかという気持ちになってきました」と話した。卓越したスピードを武器にハードワークをこなす藤原をスコット・ピアス ヘッドコーチも高く評価し、今回の先発抜擢につながったという。「ヘッドコーチからは、『良い意味での無駄な動きもあるから、そのあたりをアピールしてほしい』と言われているので、自分の役割をしっかりこなして、次につながるアピールができればいいと思っています」と力を込めた。
対戦相手となる江東BSについて、キックを多用したプレーを警戒すべき点に挙げる。「バックスとして、キックの処理をしっかりしていきたい。あとはスペースを見つけて、得点につながるプレーができれば」と語った。相手のキックについては、神座立樹も「キックでのエリア取りは重要なポイント。バックスからいいコミュニケーションをとってアタックにつなげたい」と声をそろえ、「竜之丞には、のびのびとプレーをしてもらいたい」と先輩としてエールを送った。
大一番でスタメンに抜擢されたことに対する緊張はあまりないという藤原。そこには、この日のために練習に励んできた自信があるのだろう。「とにかく楽しんでプレーしたい」と話すルーキーが、チームにどんなエナジーを与えてくれるのか。期待は膨らむばかりだ。
(松野友克)