NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第1節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年12月13日(土)14:05 ゼットエーオリプリスタジアム (千葉県)
浦安D-Rocks vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
浦安D-Rocks(D1)
実に15年ぶりとなる新天地での開幕戦を2日後に控えた練習場でその男に話を聞きに行くと、“楽しみ半分、緊張半分”の心の内を話してくれた。
37歳で迎える新シーズン、山中亮平は大きな決断を下した。早稲田大学を卒業後、トップリーグ時代の神戸製鋼から、リーグワンのコベルコ神戸スティーラーズを合わせて、合計14年間も在籍したチームを離れる決意をしたフルバックは、チャレンジを選んだ。
「ずっと神戸でプレーしていて、そのまま神戸で終わることがきれいな形だとは分かっていましたし、大抵の人がそのまま終わると思います。でも、一度きりのラグビー人生がそれでは面白くないなと。37歳での移籍ってあまりないと思いますけど、まだまだワクワクしたかったですし、まだまだチャレンジしたかった。だから、浦安D-Rocks(以下、浦安DR)に来ました」
トップリーグでもリーグワンでも確かな実績を残し、日本代表の一員としてラグビーワールドカップにも出場。あらゆる経験やチャレンジをしてきた山中にとっても、自ら決意して飛び込んできたいまの環境は、刺激に満ちあふれているようだ。
「移籍は初めてだし、これまでとまったく違う環境で、ラグビーのスタイルも変わって、何もかもが新鮮です。家族を神戸に残してきて、いろいろと大変なことも慣れないこともありますけど、今後の人生でもいい経験になると、すごくポジティブに捉えています」
来たる開幕戦は、“浦安DRデビュー”の一戦ともなる。「言うたら“初キャップ”ですから、すごく緊張していますし、マイナスなことを考えてしまうこともあります」とベテランらしからぬ本音も漏らしたが、それもこれもチャレンジを選んだから感じる不安であり、緊張感である。そこに迷いや後悔はない。
「プレッシャーはありますけど、いつもどおりできればいいです。すごくいいチームに来られたと思っているので、移籍してきた選手だからこそ、チームのために体を張るとか、ハードワークするとか、プレーや姿勢でしっかりと見せないといけないと思います。プレッシャーを楽しみながら、チャレンジ精神で、全力でプレーしたいです」
山中亮平の新たなチャレンジが、いよいよ始まる。ネイビーのジャージーをまとった15番は、キックオフからフルスロットルでグラウンドを駆け回る。
(須賀大輔)




























