2025.12.20[BL東京]その武器はチームメートも唸るスピード。しなやかなフィジアンが初勝利に導くトライを誓う

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第2節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年12月21日(日)14:30 ヤマハスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1)

リコーブラックラムズ東京から移ってきたネタニ・ヴァカヤリア選手は2試合連続の先発出場

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は12月21日、ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)と対戦する。

前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)戦で0対46と完敗を喫したBL東京。今節では、昨季2敗と苦しめられた静岡BRが立ちはだかり、リーグワン初の3連覇に向けて厳しい道のりとなっている。

今季からチームに加わったネタニ・ヴァカヤリアは2試合連続の先発出場を果たす。リコーブラックラムズ東京から加入した27歳は「BL東京は僕にとってプレースタイルが合っていると思っています。ウイングがよりプレーに参加できて、ボールタッチが増えるのがすごくうれしいです」と穏やかな表情で語る。

17日の練習では、ライン際でボールを受けたヴァカヤリアがフッと宙に浮き、着地と同時に加速。チームメートからは思わず「速っ!」「やっぱ、すごいな」と感嘆の声が上がった。

BL東京のトライゲッターで、同じフィジー出身のジョネ・ナイカブラは直線的なランが魅力だが、ヴァカヤリアはしなやかさを感じさせる走りで存在感を発揮している。

「フィジー人の特性だと思いますが、僕も運良く足が速く生まれたので、自分のスピードを信じて、役割を果たそうと思っています」

前節ではペナルティの数が埼玉WKの7に対してBL東京は21だったことが敗因の一つとなり、特にディフェンスラインのオフサイドが多発したことがチームを苦しめた。この日の練習では橋本大吾らが大きな声を掛け合い、ペナルティを減らすために懸命にチームをまとめていた。

ヴァカヤリアも「先週は敗れましたが、今週は細かなところにフォーカスして、チームとしてよりまとまって戦うことに集中しています」と、静岡BR戦だけを見つめている。

取材中は伏し目がちで言葉数は多くないが、取材後には笑顔で「アリガトウ」と記者に声をかけ、仲間のところに戻っていったヴァカヤリア。王者にとって重要な意味をもつ第2節。少しシャイだが、プレーは雄弁なフィジアンは、勝利につながるトライのために走り続ける。

(安実剛士)

2025.12.20[静岡BR]ホスト開幕戦を前にクワッガ・スミスが合流。強い想いを抱く8シーズン目の幕が上がる

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第2節(リーグ戦)カンファレンスA
2025年12月21日(日)14:30 ヤマハスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ vs 東芝ブレイブルーパス東京

静岡ブルーレヴズ(D1)

「本当にスペシャルなチームができている」と優勝に向けて自信をのぞかせる静岡ブルーレヴズのクワッガ・スミス キャプテン

開幕戦で難敵の横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)からボーナスポイントのつく勝利(39対27)をつかんだ静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)。今週はヤマハスタジアムでのホストゲーム開幕戦に、リーグ2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)を迎えるが、その重要な戦いに向けて頼れる男が帰ってきた。今季もキャプテンを務める南アフリカ代表のクワッガ・スミスだ。

11月30日に南アフリカ代表としてウェールズ代表戦(73対0)に出場したスミスは、藤井雄一郎監督の計らいで少し休養を取り、開幕戦の強行出場は避けた。今週の月曜に静岡へ帰ってきたが、試合勘の問題はなく、時差ボケの解消も慣れたもの。本人も「コンディションは100%です」と宣言した。同時に、自身にとって静岡BRでの8季目となる今季に向けて、例年以上の強い想いを口にした。

「今季はチームとして自分たちのラグビーにすごく自信をつけていますし、コーチも選手もあまり変わることなく3年目を迎えて、自分たちのラグビーのやり方にみんながすごく当てはまってきているという感触があります。本当にスペシャルなチームができていると思いますし、優勝に向けてシーズンをとおしてもっともっとチームが成長していけるという感覚も非常にあります。そんな中でキャプテンになれたことはすごく光栄に思っています。優勝するためにはファイナルゲームに勝ち切る力をつけることが重要なので、そのためのチーム作りをキャプテンとしてリードしていきたいと思っています」

世界的な名手として知られるスティール以外にも、攻守両面で非常に高いワークレートを見せる彼の実力について、レヴニスタ(静岡BRファン)にはいまさら説明の必要はないだろう。32歳となったいまも「個人としても、もっともっと成長していきたい」と向上心や謙虚さが衰えることはなく、だからこそチームメートからも絶大な信頼を集めている。

横浜E戦では、そのキャプテンとバックス陣のリーダーであるチャールズ・ピウタウ、日本代表にも入ったサム・グリーン、ヴェティ・トゥポウらが欠場したが、それでも粘り強く勝ち点5をつかみ取ったことは、スミスが言うようにチーム全体が力をつけてきたことの証明でもある。今節はそこにスミスとピウタウが復帰するが、王者・BL東京は開幕戦で大敗したぶん、強烈な気迫で勝ちにくるだろう。

それでも「タフな試合になると思いますが、すごくワクワクしていますし、たくさんファンも来てくれて、素晴らしい1日になると思います」と落ち着いて語る世界的タフガイの言葉は、誰よりも頼もしく感じられた。

(前島芳雄)

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