NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第3節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年12月27日(土)13:05 駅前不動産スタジアム (佐賀県)
リコーブラックラムズ東京 vs 三重ホンダヒート
三重ホンダヒート(D1)
三重ホンダヒートの平野叶翔(かなと)選手。左プロップとして強くなったとされるスクラムを支える「僕個人のことはあまり関係なく、チームとして積み上げてきたものが出ているんだと……」
今季のスクラムの強さについて、三重ホンダヒート(以下、三重H)の平野叶翔はこう答えた。開幕から未勝利が続いているが、第1節のトヨタヴェルブリッツ戦でも、第2節のコベルコ神戸スティーラーズ戦でも、その点では相手にまったく引けを取らなかった。
三重Hで4年目を迎える平野は、今季その中心的な存在の一人に。9月末のリーグワンライジング2025・トヨタヴェルブリッツ戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたほか、第1節ではディビジョン1のプレーヤー・オブ・ザ・ウィークにも選出。個人として飛躍を遂げているように見えるが、彼はそれ以上に『チームの進歩』を感じているようだ。
「斎藤展士さん(アシスタントコーチ)が来てから2年目。シンプルで明確なプロセスを与えてくれているので、それを信じて取り組んでいます。もともと三重Hはスクラムが強いチームではありませんでしたが、昨季から基礎的なことをやり続けてきたので、『自ら仕掛けられるスクラム』ができているように思います」
急速に評価を高めるフロントロー。昨季はD1/D2入替戦も含めて6試合のみの出場だった平野の台頭に加え、テビタ・イカニヴェレの加入もあり、チームに良い競争が生まれた。それが練習の質の向上にもつながっている。平野は「まだ波はありますが……」と前置きしつつ、確かな手ごたえを感じている。
その強みを携えて臨むのが、年内最後の試合となる27日のリコーブラックラムズ東京戦だ。両者ともに開幕2連敗中で、勝利への渇望は並々ならぬものがある。
「まずは白星を取りにいきたいです。プロセスを大事にしながら、やりたいラグビーやスクラムの形を体現して勝利を目指します。前節は雨の中でも3,000人以上のファンが来てくれました。あの声援は僕たちの大きな力になる一方で、相手にとってはどれだけのプレッシャーになることか。また一緒に戦ってほしいです」
ビジターゲームではあるが、舞台は佐賀県の駅前不動産スタジアム。九州まで駆け付ける熱狂的なHEATER(ファンの愛称)の前で、三重Hは今季初勝利を狙う。
(籠信明)




























