2026.01.15[横浜E]フィジカルバトルで負ける気は毛頭ない。全勝チームを破り、流れを変える一戦

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年1月17日(土)12:00 ニッパツ三ツ沢球技場 (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

横浜キヤノンイーグルス(D1)

横浜キヤノンイーグルスの秋山大地選手

横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)にとって、ニッパツ三ツ沢球技場開催のホストゲームは今季初めてとなる。目下4戦全勝中の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)を迎える第5節は、1月17日(土)正午キックオフだ。

埼玉WK戦を2日後に控えたキヤノンスポーツパークは、苦境からの脱出を心に誓うチームの熱量がグラウンドに乗り移っていた。チームメートから絶好のパスを受け、中央突破からのトライを取った秋山大地には「あっきー!!」という称賛の声が寄せられた。

昨季までトヨタヴェルブリッツでプレーしていた秋山が横浜Eへの移籍を決断した最大の理由は「環境を変えて成長したい気持ちが強かったから」。一足早く、1シーズン前の2024-25シーズンに同じルートを辿った古川聖人の存在も大きかった。秋山にとって、「良き相談相手」でもある古川は「いいお手本」と頭が上がらない。秋山が言う。

「自分のパフォーマンスを出すための準備に一切の妥協をしないですし、イーグルスに入ってからプレーのクオリティーが向上している印象を受けています。古川は選手として成長するためのプロセスを見せてくれていると感じています。そんな古川はいいお手本であり、いいチームメートであり、いい友人です」

秋山選手(写真左)にとって古川聖人選手(右から3人目)は「良き相談相手」

同じ移籍組として、「古川には絶対に負けられない」と刺激を受けている秋山は、ここまで3試合に途中出場。そしていずれも敗戦の瞬間をグラウンドで迎えている。「悔しい気持ちはずっとある」秋山にとって、移籍後初先発の埼玉WK戦で結果につなげたい意思は強い。

「フィジカルを生かしたディフェンスで相手を食い止めることや、ボールキャリーで前に出ることを求められていますし、自分が起用される意味もそこにあると思っています。相手とのフィジカルバトルは勝負のポイント。チームの勝利のためにも、自分の強みを出したいです」

全勝の埼玉WKを撃破し、「チームの流れを変えたい」と心に誓う秋山は、覚悟のフィジカルバトルを相手に譲る気など毛頭ない。

(郡司聡)

2026.01.15[埼玉WK]結果より、評価より。「ラグビーを楽しむ」ことが原点であり信条

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年1月17日(土)12:00 ニッパツ三ツ沢球技場 (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)

今節もリザーブでメンバー入り。埼玉パナソニックワイルドナイツのユアン・ウィルソン選手

ユアン・ウィルソンの言葉をたどると、そこには常に「楽しむ」という考え方がある。

南アフリカで生まれ育ったウィルソンにとって、ラグビーは競争である前に、日常だった。5歳を過ぎたころにボールを持ち、気づけば仲間と走り回っていた。だからこそ、いまも言い切る。
「楽しんでいなければ、良いプレーはできない」

結果や評価を追いかけるよりも、仲間と同じグラウンドに立てる時間を心から味わう。その姿勢が、プレーの根底にある。

ラグビーワールドカップ2019日本大会で目にした日本ラグビーの熱気が背中を押し、立正大学への進学を決意した。入学は2021年だったが、コロナ禍で1年時は来日できず、オンラインで授業を受ける日々。実際に日本の地を踏んだのは22年、2年生になってからだった。しかし大学の舞台でプレーした時間は、あまりに短い。3年生に進級した直後の23年4月、7人制ラグビーの大会で左ひざ前十字靱帯を断裂。懸命なリハビリの末、復帰目前までこぎつけたが、翌春の練習中に再び同じ箇所を負傷し、ラストシーズンも出場はかなわなかった。

「立正大学でプレーできたのは、2年のときだけでした」

青き瞳を、わずかに揺らした。

それでもウィルソンは、過去を嘆くよりも「いま、ラグビーができている」ことに目を向ける。埼玉パナソニックワイルドナイツに加入し、リーグワンの舞台に初めて立ったのは、大学を卒業して間もない昨季のプレーオフトーナメント3位決定戦。今季は開幕戦で一ケタの背番号もつかみ取った。

立正大学出身だが、大学時代はコロナ禍とけがでプレー機会は少なかった

チームの空気も、彼を前向きにさせている。「家族みたいな雰囲気がある」。国籍の違いは、ここでは関係ない。誰もが誰かを助ける空気感。若手が萎縮することもない。

学びも多い。ベン・ガンターにラクラン・ボーシェー、福井翔大。「彼らが何をしているのかを見て、それを自分のモノにしよう」と、努力を重ねる毎日だ。

スティールの入り方、体の使い方、ボールキャリーの角度。「すごいと思ったら、まずマネする」。世界レベルの技術をもつ先輩たちが、包み隠さず助けを出してくれる環境にも感謝する。

度重なるけがを経験したからこそ、そしてコロナ禍の苦難を経たからこそ知る、ラグビーができる喜び。ウィルソンが今日も全力でプレーする理由はただ一つ。ラグビーを、心から「楽しむ」ためだ。

(原田友莉子)

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