2026.01.15[BR東京]突然の抜擢を力に変え、3連勝へ。チームを押し出す若き秀才の台頭

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年1月17日(土)12:05 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京(D1)

リコーブラックラムズ東京のサミュエラ・ワカヴァカ選手。出場した3節・4節はチームが連勝、今節は果たして──

現在2連勝中のリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は、コベルコ神戸スティーラーズとのビジターゲームに臨む。

3連勝をかけて戦うこの試合、サミュエラ・ワカヴァカのパフォーマンスに注目したい。

開幕の2試合でピッチに立てなかった24歳は、リアム・ギルが欠場した第3節・三重ホンダヒート(以下、三重H)戦で急きょスタメンに選出された。突然の抜擢にもかかわらず見事な活躍を見せ、チームの今季初勝利に貢献。淡々と仕事をこなしたワカヴァカは「もちろん気合いは入っていました」としつつも、「自分としてはこれまでもいい準備ができていたので、これまでと何も変わらずにプレーできていました」と冷静に試合に臨めていたと振り返る。

突然の出場でもいいプレーが発揮できた要因として、キャプテンの声掛けが自信になったとも語る。

「『もしミスがあっても、自信をもって次の仕事のことも考えて、気持ちを落とさないように』とTJ(・ペレナラ)がいつも言ってくれています。その言葉が自分に自信を与えてくれました。とにかく自分の仕事だけを考えたことで、やるべき仕事ができたのだと思います」

“代役”のような形で出場した三重H戦だったが、翌節のトヨタヴェルブリッツ戦にはリアム・ギルと並んで先発に名を連ねた。結果でスタメンを勝ち取った男は変わらぬ活躍を披露。チームも連勝を飾った。

オーストラリア出身でフィジーにルーツを持つワカヴァカは、朝日大学を経て2024年に入団。加入当初から日本語が堪能で現在も日本人選手たちと難なくコミュニケーションを取ることができる。

日本語は大学で本格的に身に付けたというが、入学当初はコロナ禍真っ只中で来日することすらできなかった。

「2020年のはじめに日本へ行くことが決まったのですが、コロナウイルスの影響で4月に来日する予定が10月まで遅れました。それまではずっとオーストラリアで勉強して、挨拶程度ならできるようになりました」

独学で自己紹介ができるところまで日本語を身につけ、来日してから大学でしっかりと勉学に励んだ。いまでは一人で出かけることもお手のもの。「本当に日本語の勉強を頑張ってよかったです」。

自身が出場してからチームは連勝中と機運が高まっている。若き秀才の台頭がBR東京を上向かせるきっかけになるに違いない。

(藤井圭)

2026.01.15[神戸S]震災の記憶を、次の世代に。1月17日という大切な日に、等身大の覚悟でグラウンドへ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年1月17日(土)12:05 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs リコーブラックラムズ東京

コベルコ神戸スティーラーズ(D1)

コベルコ神戸スティーラーズの日和佐篤選手。「やることは変わらないと思いますけど、特別な日にしないといけない」

『阪神・淡路大震災1.17のつどい』

震災から30年だった昨年、コベルコ神戸スティーラーズの選手やスタッフは全員で神戸市中央区の東遊園地で実施された追悼行事に参加した。自身が小学1年生の時に被災した神戸市出身の日和佐篤は、二人の娘を誘った。伝えたいものがあった。

「娘自体も震災について学校でいろいろと学んでいます。過去にどういうことが起きて、どう学びを得たのか。そういうところも含めて学んでほしいなという思いです。当事者の方がたくさんいらっしゃいましたし、彼らの気持ちに寄り添う、そういう気持ちに触れる機会になったのかなと思います」

現在、姉は中学1年生。昨年1月の第5節・浦安D-Rocks戦で日和佐がリーグ戦通算150試合出場を達成した際、そのセレモニーで父に豪快なタックルを決めて話題を呼んだ。4歳の妹はタグラグビーを始めたという。

震災の記憶を次の世代につなぐことは大きなテーマ。親子で震災とどう向き合っているのだろうか。

「震災の被害から学ばないといけないことはたくさんあると思います。それを学んでくれるいい機会になっていると思います。例えば南海トラフ地震が起きたら津波は(国道)2号線まで走るとか、そういう話もできていますね」

ラグビーに熱中する娘は「輝いて見える」と日和佐は言う。継承していく大切さを受け止め、父として、ラグビー選手として、その務めを実直に受け止める。

今節の開催日は、1月17日。同日にリーグ戦が開催されるのはジャパンラグビー トップリーグ時代を含めて初めてのことだ。「毎年、この時期が近づいてくると震災のことを思い出します。特別な思いは、試合には持ち込まないようにしています」と話す日和佐は、その上で強い気持ちをこう口にした。

「やることは変わらないと思いますけど、特別な日にしないといけないなというのは思います。とにかく一生懸命、どん欲に勝利を目指してやりたいのが僕の考えです」

肩ひじ張らず、等身大で。大切な日に、38歳のスクラムハーフは全力プレーを誓う。

(小野慶太)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
ページトップに戻る