2026.02.06[埼玉WK]「まずはディフェンス」。チームのDNAを体現するベテランが果たす“変わらぬ使命”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第7節(交流戦)
2026年2月7日(土)13:00 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 (東京都)
リコーブラックラムズ東京 vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスA)

けががあり開幕節以来のメンバー入りとなった。埼玉パナソニックワイルドナイツの小山大輝選手

「いまは本当に、チームファースト。もう一度、優勝したい」

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)の小山大輝は今季に懸ける思いを口にした。

「一昨年は決勝で負けて、昨年は決勝にも行けなかった。今年こそ、優勝をつかみ取りたいです」

その思いがあふれた、今季開幕節での活躍だった。スクラムハーフとしての安定した球さばきに加え、ひと際存在感を放ったのはディフェンスでの働き。「埼玉WKでは、ポジションに関係なく“まずはディフェンス”という考え方が徹底されています」。ゲームテンポを操る役割が注目されがちなスクラムハーフにおいても、優先順位は揺るがない。守備からターンオーバーを起こし、一気にアタックへと転じる。その流れこそが、入団当初から変わらぬチームカルチャーだ。

46対0というスコアが示すとおり、2連覇中の王者・東芝ブレイブルーパス東京を相手にも完璧な試合内容で、チームは初陣を飾った。だが当の小山は試合終了間際に負傷し、全治約8週間。「調子が良かっただけに、自分でも驚きました」。年を越すまで、寒空の下で仲間の背中を見つめる時間が続いた。

その間に若手スクラムハーフの3人が台頭した。なかでも本堂杏虎、李錦寿の2人は初キャップをつかむ。「誰が出ても埼玉WKのプレーができている。それぞれキャラクターが違うので、チームにハマればチャンスは広がる」と、小山は仲間の成長を歓迎する。

ただし、「負けたくない気持ちはいまもずっと持っています」と一線を引いた。「僕が一番試合経験があるからといって、試合に出られる保証はありません。やっぱりみんな、良いんで。いつ(ポジションを)取られるか分からない。試合ごとの成果が求められています」。スクラムハーフ最年長としての覚悟を口にする。

バイウィークを経て迎える第7節、リコーブラックラムズ東京戦で、小山は復帰を迎える。相手キャプテンには同じスクラムハーフの世界的名手、TJ・ペレナラが待ち受ける。

「彼は一人で流れを変えられる選手。だからこそ、その強みを封じたい。相手がアタックしづらいディフェンスをしたいです」。

スクラムハーフであっても、まず志すはディフェンス。守りから流れを引き寄せ、チームを前に進める。その役割を全うすることが、“31歳・小山大輝”の変わらぬ使命である。

(原田友莉子)

2026.02.06[BR東京]憧れられる存在へ。ラグビーのリアルを感じた男が学生たちに伝えたい思いとは

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第7節(交流戦)
2026年2月7日(土)13:00 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 (東京都)
リコーブラックラムズ東京 vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

リコーブラックラムズ東京(D1 カンファレンスB)

リコーブラックラムズ東京の西川大輔選手。15人に満たない規模の県立高校でラグビーを始め、いまリーグワンの舞台に立っている

開幕6連勝中で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と対戦するリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)。その対戦で勝利を狙うホストチームで飛躍を誓うのは、昨季出場機会に恵まれずともトレーニングを重ね、直近2試合に先発している西川大輔だ。

中学までは野球少年だった西川だが、右ひじを痛めたことで高校でのプレー継続を断念。豊明高校に進学したタイミングで顧問の誘いによりラグビー部に入部した。しかし、当時のラグビー部は、部員数が常に15人前後という言わば“弱小校”。上級生になれば自身も新入生の勧誘に勤しみ、「たくさんの人に声を掛けました」。体験入部には多く来てくれるものの、「結局入ってくれたのは5人くらい」だった。

3年生最後の大会では15人制で出たいと強く思うも、正規の部員だけではどうしても人数が足りなかった。すでに引退していた陸上部やハンドボール部の助っ人を呼びながら、なんとか15人で試合を行えたという。

進学した中京大学でもラグビーを続けると1年時から試合に絡み、みるみると実力をつけていく。そこでさらなる成長を望んだ西川は、ニュージーランドへの留学を決断。「大学からのツテはなく、とにかく行ってみたいと感じて先生がエージェントを探してくれました」。

本場での経験も相まって、大学卒業とともにBR東京に入団し、現在はラグビーにすべてを打ち込める環境に身を置いている。これまでラグビーのリアルを身にしみて感じた西川がいま伝えたい思いは、“強豪校出身ではなくてもトップを目指せる” という事実だ。

「そこまで強くない高校出身の選手がリーグワンで活躍できるケースは多くないです。でも、そういう選手でも夢は持っていてほしいし、リーグワンまで来てくれたら僕はうれしいんです。だからこそ母校にも教えに行っていますし、まずは僕が憧れられる存在になって、全員がリーグワンでできてなくても、まずは一人でも多くの学生がラグビーをずっと続けていきたいと思ってほしいです」

さらに、自身の経験も踏まえながらトップを目指すためには自らがその道を切り拓く必要があると説く。

「高校でも大学でも、強豪校はバックスやフォワードのコーチが何人もいて監督もいるのが普通かもしれませんが、弱小校はそうではない。ラグビー経験のない人が一人で監督をしていることもあります。そこから上を目指すならば、そういった慣れた環境だけではなく、自分の成長できる環境を探し続ける。そうすれば自分からでも成長していけます。僕もそれでニュージーランドへ行きましたから」

環境を言い訳にせず、常に向上心をもちながらレベルアップできる場を見つけていく。強豪校出身ではない西川が国内最高峰の舞台で戦えている根幹である。

名門校出身選手がそろった埼玉WKを相手に、15人を集めるのもままならなかった高校ラグビー部からはい上がった男が輝きを放つ。そして、BR東京の痛快な“ジャイアントキリング”を演出してくれることだろう。

(藤井圭)

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