2026.02.13[東京SG]不要な一足を、誰かの希望へ。クラブハウスの片隅から生まれた支援の輪

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第8節(交流戦)
2026年2月14日(土)14:35 KUROKIRI STADIUM (宮崎県)
浦安D-Rocks vs 東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)

チームメイトの流選手の投稿がきっかけで注目を集めた東京サントリーサンゴリアスのイザヤ・プニヴァイ選手。13番で出場予定だ

前節、雪の影響で試合が開催できなかった東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。仕切り直しの第8節は2月14日、宮崎県のKUROKIRI STADIUMに乗り込み、浦安D-Rocksと激突する。

寒空の東京から南国・宮崎へ。寒暖差の激しさに対しての体調管理が気になるところだが、「この挑戦が楽しみ」と頼もしく語るのはニュージーランド出身のイザヤ・プニヴァイだ。

「先週の雪から一転、今度は気温18~20℃の宮崎で試合をするのは、私たちにとって大きな変化です。いつもより早く疲労が出てくる可能性もあります。水分補給は大切ですが、この挑戦を楽しみにしています」

プニヴァイといえばここ数日、プレー以外での取り組みが大きな注目を集めた。クラブ内で使わなくなったスパイクを集め、一つずつ丁寧に磨いている様子をチームメートの流大がSNSで拡散。磨いたスパイクはニュージーランドでスパイクを必要としている人たちに送り届けるという。「プレーも人間性も素晴らしい」として紹介されたこの投稿は、ラグビーファンの垣根を越えて大きく拡散された。

「ナギー(流大)の投稿が少し注目を集めているようですね。年末にクラブハウスの大掃除をした際、履かなくなったスパイクがたくさん残っていると知りました。捨てるよりも、きれいに洗って必要としている人にあげたほうがいいと思ったんです。私がスパイクを集めていると知ると、さらにたくさんのスパイクをみんなが集めてくれました。本当に親切でした」

磨いたスパイクはスーツケース二つ分。プニヴァイは先月のバイウィークでの休みを利用して地元に送り届けたという。

「スーツケースは家族に渡し、どこに分配するか決めてもらいました。私の取り組みは特別なことではなく、誰でもそうすることでしょう。まだ使えるものをリサイクルして、必要としていて感謝してくれる人に届けるのは理にかなっています。これでプラスチック廃棄物の焼却時に発生する有害物質を大気中から少しでも減らすことができるといいですね」

「自分の取り組みは特別ではない」と語るプニヴァイ。試合に向けての準備も特別なことをするのではなく、いつもどおりを心がけている。

「自分の役割はどの背番号であっても、周囲の選手にフィジカルの強さとコミュニケーションをしっかり提供すること。80分間ハードワークすること。私の準備はいつも変わりません」

取り組みの素晴らしさは広く周知された。今度はプレーの素晴らしさを証明する番だ。

(オグマナオト)

2026.02.13[浦安DR]切磋琢磨した日々の先に。宮崎で実現する“よもやの再会”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第8節(交流戦)
2026年2月14日(土)14:35 KUROKIRI STADIUM (宮崎県)
浦安D-Rocks vs 東京サントリーサンゴリアス

浦安D-Rocks(D1 カンファレンスA)

浦安D-Rocksの金廉選手はリザーブでメンバー入り。昨季までチームメイトで同ポジション、竹内柊平選手とのマッチアップは果たして

昨季までは浦安D-Rocks(以下、浦安DR)でともに切磋琢磨していた男との“よもやの再会”が迫っている。今季から東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)に所属する竹内柊平とのマッチアップは楽しみなものになりそうだ。

金廉にとって“TK”こと竹内柊平は常に身近にいるライバルであった。右プロップのポジションを争いながら、お互いを認め合い、刺激を与え合い、成長を促し合ってきた。

「いつもいい影響や刺激を与えてくれていました。僕のほうが年上だけど、TKは日本代表にも入っていて、すごくいろいろな経験をしているし、誰よりも練習をして、誰よりも頑張っている姿を見ていたので、『自分ももっと頑張らなあかんな』と思わせてくれていました。だから、『TKが出ているから悔しい』『自分が出ているから勝った』という感じはなく、決してギスギスするような関係性ではなかったです」

このオフ、竹内は自分の夢を追い掛け、さらなる成長を図るために海外挑戦を決断した。結果的にそれは実現せず、ライバルクラブへ移籍することとなるが、金廉はその挑戦を心から応援していた。

「もちろん、寂しさもありましたし、これからも一緒にやりたかったですけど、自分のキャリアアップのために挑戦するというすごい覚悟をもってチームを離れたので、『とことん行くところまで行ってこいよ』と応援していました」

それでも、人生は分からないもの。それが巡り巡っていま、対戦相手として対峙する状況をしっかりと受け止める。

「正直、相手にするのはイヤな選手です。彼は元気印だし、一つのプレーやスクラムで雰囲気を変えられる選手だから。でも、それ以上にフロントローとしてずっと一緒にスクラムを組んできたぶん、負けたくない気持ちも強いです」

地元・宮崎での古巣戦と、竹内からすれば舞台は整い過ぎており、気合い十分な姿は容易に想像が付くが、金廉はそこに情は挟まない。ラグビー選手同士、勝負に徹する。「TKにとってはこれ以上ない舞台だと思いますけど、僕らのホストゲームなので『宮崎は浦安DRのものだぞ』と示したいですね(笑)。試合が終わればいくらでも話せますけど、試合でしか体は当てられないので、同じ時間にグラウンドに立ったらしっかりと当てていきたいです。TKなら80分間、出てくれるでしょうからね」。

再会を喜び、旧交を温めるのはノーサイドになってから。ライバル相手にこの勝負だけは譲れない。もちろん、浦安DRが勝って、笑顔で東京SGの竹内柊平を迎え入れるつもりである。

(須賀大輔)

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  • 静岡ブルーレヴズ
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