2026.02.19[埼玉WK]「布巻さんは常に背中を押してくれる存在」。師匠と磨いたタックルで挑む開幕9連勝

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスA)

埼玉パナソニックワイルドナイツの長谷川崚太選手。コベルコ神戸スティーラーズに対しては「受けに回るのではなく、最初からドミネートして止めたい」

開幕戦以来のメンバー入りを果たした長谷川崚太。フランカーとしてグラウンドに立つ以上、最も問われるのはコンタクトの質、とりわけタックルの確実性だ。「タックル回数が多いポジションだからこそ、精度を上げることが一番大事」。その認識の下、日々の個人練習では細部の技術を突き詰め、試合映像を何度も見返しながら自身のプレーを客観的に見つめ直す作業を続けてきた。

もっとも、すべての課題を一人で見つけられるわけではない。視野の外にある改善点に気付かせてくれる存在として長谷川が名を挙げるのが、布巻峻介だ。「試合ではこうだったから、次はこうしたほうがいい」。状況に即した助言を受けることで、迷いなく修正に取り組めるという。「布巻さんがアドバイスをくださるのは最近始まったことではなく、僕が試合に出られるようになったころからずっとです。だから勝手に“師匠”だと思っています」と笑う。

影響は技術面にとどまらない。精神的な支柱としての存在の大きさも強調する。「布巻さんは常に背中を押してくれる存在です。メンバーに入ったときはもちろん、ミスをしたときほど近くで声を掛けてくれる。プレー面だけでなく、気持ちの部分でも支えられています」と感謝の言葉を続けた。

今年、長谷川は33歳を迎える。チームの中で後進を導く立場だ。「良いものを持っている若い選手はたくさんいます。僕が布巻さんにしていただいたように、その良さを引き出せる存在になりたい」と、受けてきた恩を次世代へ還元することにも挑戦中。ただし「まだ全然布巻さんレベルには及ばないです」と謙虚にほほ笑んだ。

2月21日。ビジターゲームで挑む相手は、勢いに乗るコベルコ神戸スティーラーズ。強力なランナーを擁し、試合開始直後から激しいアタックを仕掛けてくるであろうことは想像に難くない。だからこそ「受けに回るのではなく、最初からドミネートして止めたい」と力を込めた長谷川。「相手を叩きつぶすつもりで挑みます」。フランカー、ロック、時にはウイングも務める超ユーティリティプレイヤー。開幕9連勝を懸けた一戦に、師匠と磨いたタックルで挑む。

(原田友莉子)

2026.02.19[神戸S]いまにつながる“人生最大のバネ”。周囲を生かし、そして悲願の優勝へ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ

コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスB)

「チャンピオンチームでラグビーをしてみたい、優勝してみたいと思って」コベルコ神戸スティーラーズへの加入を決めたという松永貫汰選手

鋭利なラン、そして、トライ。破格のパフォーマンスだった前節の松永貫汰。コベルコ神戸スティーラーズの7連勝に大きく貢献したが、その前の節、彼は23人のメンバーから外れていた。

「いまバックスリーの競争は激しいので、チーム内の競争を意識しながらやっています。メンバーを外れたことで『もっと自分のプレーを見直さないといけない』と思うところもありました。それはいい刺激になっていたと思います」

メンバー外という現実は、ハイパフォーマンスにつなげる確かな“バネ”だった。そんな彼にラグビー人生における一番の“バネ”となる出来事を聞いた。返ってきたのは大阪産業大学附属高等学校3年時、最後の“花園”を目指した大阪大会決勝戦だった。

「当時のチームはけっこう、スパルタで(苦笑)。厳しい練習もこなしてきました。花園に行けるチャンスがあったけど、つかみ切ることができなかった。そこで負けたことは一番、自分の中でのターニングポイントになっています」

自ら3つのトライを決め、チームのトライ数は相手と同じ。だが、スタンドオフだった自身のキックは3本外れた。スコアは22対28。「もう、いろいろある……」と苦笑いで思い返した松永にとって、その試合の光景はいまなお鮮明だという。なにより、現在につながる意識が強烈に芽生えた瞬間だった。

「周りの選手を生かすことができていれば勝てた試合だったのかなって。いまはそういうところを意識しながらやっています。自分でボールキャリーしていくことは得意ですけど、周りを生かしていくところはまだまだ。もっともっと成長しないといけない」

筑波大学を経て、2022年に神戸Sに加入。前節でリーグワン通算50キャップを達成した。神戸Sへの加入を決めた理由は、国体やユニバーシアードなどを除き、所属するチームでは中学時代以来ないという“優勝”にあった。

「チャンピオンチームでラグビーをしてみたい、優勝してみたいと思って、競争の激しいこのチームでラグビーをすることを決めました。自分もその競争に混じりながら優勝を目指していきたい。今季、叶えられればいいなと思っています」

前節のディフェンディングチャンピオンに続き、今節は開幕以来無傷の首位チームが相手だ。「僕たちの目標からすれば勝つことが通過点です。しっかり自分たちのラグビーをしないといけない」。持ち味を発揮し、周囲も生かす。成長と向き合う26歳は、チームと自身の悲願をリンクさせ、神戸Sらしさを全うする。

(小野慶太)

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