2026.02.27[トヨタV]「姫さんと上を目指したい」。キャプテンの訴えを受け、変容したチームのメンタル

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第10節(交流戦)
2026年3月1日(日)13:30 たけびしスタジアム京都 (京都府)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs トヨタヴェルブリッツ

トヨタヴェルブリッツ(D1 カンファレンスB)

トヨタヴェルブリッツの右から姫野和樹キャプテン、奥井章仁選手、青木恵斗選手

復活の兆しが見えてきた。前々節、首位を走っていた埼玉パナソニックワイルドナイツと接戦を演じ、前節は昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京から開幕戦以来となる2勝目を挙げた。どん底に沈んでいたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)に何があったのだろうか。

もちろん戦術面の変更が奏功していることもあるが、選手たちのメンタル面の変化が大きい。そのきっかけになったのは11位と12位の対戦だった横浜キヤノンイーグルス戦で敗れた翌週の練習初日。キャプテンの姫野和樹は選手だけを集めてミーティングを開いた。

帝京大学の後輩でもある奥井章仁はそのときの様子を次のように語る。

「姫さんはずっとトヨタVを背負ってきた人で、僕らが思っている数倍のプレッシャーを抱えていたと思います。これまではそういう弱みを見せないタイプでしたけど、あのミーティングでは姫さんの人間味の部分を見せてくれた。だから僕らがもっと頑張って、姫さんが100%のプレーをできるようにしようと。それですごくバランスが良くなったと思います」

2017年、トヨタVに入団してすぐに姫野はキャプテンを任され、以来その重圧の掛かる役割を引き受け続けている。過去にもリーダー候補はたくさんいたが、最終的には姫野に頼らざるを得ない状況だった。今季はメンバーもそろい、“古豪復活”の準備はできていたはず。しかし連敗が続き、練習中の表情も徐々に険しくなっていった。そして周囲も彼のメンタルが壊れてしまうのではないかと危惧していたタイミングで、キャプテンは自ら勇気を持ってSOSのサインをチームメートに出した。

全体練習終了後、毎日のように姫野は奥井や同じく帝京大学出身の青木恵斗を連れ立って個人練習をする。タックルやスティールのやり方だけでなく、自分の持っているものすべてを分け与えるように。

クラブハウスに引きあげるタイミングで二人について聞くと、姫野は「頼りになる後輩ですよ」と、ひときわ笑顔になった。

奥井は言う。「姫さんとトップ6に入って一緒に上を目指したい。もう負けられないですね」。もう姫野を一人にさせず、みんなで重圧を分け合いながら勝利を目指していく。

(斎藤孝一)

2026.02.27[相模原DB]胸の奥に高揚感を携えて。「思いが重なる場所」で古巣と対峙

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第10節(交流戦)
2026年3月1日(日)13:30 たけびしスタジアム京都 (京都府)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs トヨタヴェルブリッツ

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)

今シーズンここまで全試合に出場を続けている、三菱重工相模原ダイナボアーズの淺岡俊亮選手

三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)が3月1日(日)、たけびしスタジアム京都でトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)と対戦する。相模原DBにとって京都はセカンダリーホストエリアであり、昨季に続き、“京都開催”が実現する一戦だ。

注目は相模原DBの淺岡俊亮。京都成章高等学校、帝京大学を経て、トヨタVに入団。今季から相模原DBへと活躍の場を移した29歳のプロップだ。地元・京都で、昨季まで在籍したトヨタVとの初対戦を前にこう口にする。

「(同じチームにいたため)トヨタVのメンバーとコンタクトする場面は少なくて、僕と対峙したことがない選手も多いと思うので楽しみです。本気でやりたいです」

移籍の背景には、先発で勝負し、プレータイムを延ばしたいという明確な志向があった。今季はその思いを実現させ、開幕から先発に名を連ねると、昨季を上回るペースで出場時間を増やしている。第8節の三重ホンダヒート戦はフル出場し、試合後の表情に充実感を漂わせた。

「昨季の悔しさは、試合(勝敗)が決まったような状態から出場することが多かった点にあります。『試合の最初から出ていれば、自分にもできることがあるのではないか』という気持ちでずっとやってきました。長い時間プレーすることで、自分のプレーの質を磨けますし、体力面での不安もなくなってきました」

相模原DBでの役割は明快だ。スクラムを崩さない、姿勢と角度を保ち、8人の力をまっすぐ前へ伝える“基準値”を出し続ける。加えて、キャリーと状況判断(パスアウト)でチャンスメークを狙う。

「ファーストスクラムに懸けるのがトヨタVのスタイル。まずはしっかり受け切ること。僕らも今週のテーマである“ファースト”という部分で、最初から取っていく、そこでの勝負になると思います」

たけびしスタジアム京都は淺岡にとって、ラグビースクール時代から馴染み、高校の総体決勝でビッグゲインした「いろいろな思いが重なる場所」。京都のラグビーファンにとっては、同じラグビースクール出身でトヨタVに所属する松田力也との“南京都ラグビースクール対決”という側面もある。

昨季の直接対決では、前半に相模原DBがリードを広げ、後半にトヨタVが猛追する展開が繰り返された。だからこそ今節の最大の見どころは“どちらが先に主導権を握るか”だ。

ファーストスクラムの静かな勝利が、京都の午後を左右する。

(宮本隆介)

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