2026.03.12[三重H]いつだって、いつもどおり。輝きを増す“自然体のサンダーボルト”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2026年3月14日(土)13:00 ホンダヒート・グリーンスタジアム (栃木県)
三重ホンダヒート vs 横浜キヤノンイーグルス

三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)

三重ホンダヒートのスクラムハーフ、土永雷(どえいあずま)選手

「特に……。いつもと変わらない感じです」

三重ホンダヒート(以下、三重H)で存在感を高めている土永雷は、今節の横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)戦についてそう語り、静かに微笑んだ。

相手には4歳下の弟・旭が所属。その弟が今節のメンバーから外れてしまったが、これまで9試合連続で出場を続けてきており、リーグワンの公式戦で初めての“兄弟対決”となる可能性があった。普通なら特別な出来事になりそうなものだが、彼はあくまで自然体だ。

対戦相手の横浜キヤノンイーグルスには弟の土永旭選手が所属。旭選手も2節から10節まで連続出場を続けていたが、今節はメンバー外となった

昨季はスタメンとリザーブを行き来する立場だったが、今季はここまで9試合で先発出場。欠場した前節・埼玉パナソニックワイルドナイツ戦も直前でメンバー外となったものであり、チームを操る司令塔として確かな存在感を示している。

素早いパスでテンポを生み出し、稲妻のようなステップで相手の虚を突く。第6節の浦安D-Rocks戦ではラインアウトからテビタ・イカニヴェレとのトリックプレーでトライを奪う場面もあり、その冷静な判断でHEATER(三重Hファンの愛称)を唸らせた。

そんな活躍を見せる土永だが、成長の理由を尋ねても言葉は控えめだ。

「自分の軸はまったく変わっていないんです。ただ、テンポのいいラグビーをしたいということと、キックの質を高めること。その二つをずっと意識しています。もともと、どちらも自分の強みですし、やっていること自体は変わっていないんですよね」

2023年に加入した当初は練習生の立場で、1シーズン目は一度も出場機会がなかった。2シーズン目の昨季にチャンスをつかみ、そして3年目の今季に飛躍。順調に階段を上がってきたように見えるが、本人の気持ちは「1年目から試合に出るつもりでやっていましたし、いまも昔もまったく変わっていない」という。そして、その姿勢を象徴する言葉を口にした。

「あまり考えないようにしています。自然体ですね」

14日に行われる横浜E戦は、来季からの新たなホストスタジアムとなるホンダヒート・グリーンスタジアム(栃木県宇都宮市)での開催。この会場では今季2戦2勝と好相性だ。

「雰囲気もいいですし、ファンの声もすごくよく聞こえて、ホストだという実感も湧いてきています。2連勝といい流れもありますし、楽しい場所ですね。そこで勝利をつかみたいです」

そう言って、土永は少年のような笑顔を見せた。自然体で9番のジャージーを身にまとうサンダーボルト。勝利を目指し、再び宇都宮のピッチを駆け抜ける。

(籠信明)

2026.03.12[横浜E]あらゆる感情を抱えて迎える“メモリアルマッチ”。爆発させる5年ぶんの思い

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2026年3月14日(土)13:00 ホンダヒート・グリーンスタジアム (栃木県)
三重ホンダヒート vs 横浜キヤノンイーグルス

横浜キヤノンイーグルス(D1 カンファレンスA)

5年目にして初のメンバー入りとなった横浜キヤノンイーグルスの猿田湧選手(©横浜キヤノンイーグルス)

浮上のきっかけをつかみたい横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)は今節、三重ホンダヒート(以下、三重H)とのビジターゲームに臨む。

三重H戦を4日後に控えたキヤノンスポーツパークは、選手たちの吐く息が白く映えるほどの寒さに包まれた。それでも、今季2勝目を目指す選手たちの熱量は、「スリー、ツー、ワン、ゴー、イーグルス!!」の掛け声とともに一気にヒートアップした。

「練習の中でいろいろな確認作業ができました」と語るのはリザーブでメンバー入りを果たした猿田湧。2021年のチーム加入から約5年。リーグワン初のメンバー入りに去来するのは、ここまでの苦難の道のりだ。

「明治大学の同期や同じ歳の選手がどんどんリーグワンの試合に出場して活躍していた中で、自分はずっと公式戦に出られない時期が続きました。その中ですごい焦りも悔しさもありましたし、『オレはなんでラグビーをやっているんだろう…』と思う時期もありました。それでも、自分のやるべきことにフォーカスをして取り組んできた結果、チャンスをつかめたことはとてもうれしいです」

心の支えになってきた仲間の筆頭格は田畑凌。田畑自身もリーグワンの初キャップまでおよそ4年を費やした苦労人だ。そんな田畑に自身を重ね合わせる猿田が言う。

「いまの田畑さんは先発で何回も試合に出るようになりました。腐らずにやってきたことがこうして実を結んでいる。そういう方が近くにいることはとても心強いですし、自分もそうなっていきたいですから」

その田畑は初キャップの試合(2022-23シーズン ディビジョン1 第14節・NECグリーンロケッツ東葛戦)で1トライをマーク。衝撃のシーンが鮮明に記憶に残っている猿田は、リーグワン初のメンバー入りを田畑に祝福された折、「ボールをピックアップしてトライを取った田畑さんと僕も同じことがしたいです」と伝えたという。

日に日に“メモリアルマッチ”が近づく中、「ワクワクと緊張、そしてちょっと不安もある」と本音を吐露していた猿田。それでも、三重H戦で23番を背負う“新鋭”は「チームの“起爆剤”となれるように、エナジー全開でディフェンスもアタックも仕掛けていきたい」と覚悟を決めている。

(郡司聡)

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