2026.03.20[三重H]「鈴鹿は特別な場所。きっと恋しくなる」。夢を叶え、父にもなった街への感謝

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第12節(交流戦)
2026年3月22日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 三重ホンダヒート

三重ホンダヒート(D1 カンファレンスB)

相手のリッチー・モウンガ選手について「尊敬の念もありますし、彼と対戦できることは誇りです」と語る、三重ホンダヒートのマティウス・バッソン選手(右プロップ)

長く本拠地としてきた鈴鹿で戦う時間も残りわずかとなってきたが、その街でパパになった男がいる。それは2020年に加入した南アフリカ出身のマティウス・バッソンだ。

「F1を生で見ることが僕の夢の一つだったんです。そのレースがある街に来られるなんて、本当に素晴らしいことでした」

鈴鹿で過ごしてきた日々を振り返りながら、彼は穏やかな笑みを浮かべた。ダチョウ産業で有名な街・オーツホーンで生まれた彼にとって、ここはどこか故郷にも通じる、ゆったりとした時間を感じられる場所であるようだ。

「家の近くに公園やコーヒーショップがあって、子供をプッシュバイクに乗せて一緒に出掛けています。天気がいい日はビーチにも行けますし、屋内で遊べる場所もたくさんある。息子にはそこで1〜2時間くらいエネルギーを使ってもらっています(笑)」

母国で出会ったパートナーとともに日本で生活し、やがて息子も誕生。バッソンは“父”としての時間も大切にしながら、日本での日々を楽しんでいる。

「危険な場所も多い南アフリカと比べると、日本はとてもリラックスできます。夜でも歩けますし、奥さんや子供も安心して外出できますからね」

長く過ごしてきたこの街について、バッソンは少し寂しげに呟いた。「僕にとっても、家族にとっても、ここは特別な場所です。移転したあとも、きっと鈴鹿が恋しくなると思います」。

三重ホンダヒートが迎える今週末の試合は、東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)との再戦だ。

2月7日のホストゲームでは44対38で勝利を収めたものの、相手の“核”ともいえるリッチー・モウンガの存在には終始苦しめられ、終盤には6点差まで迫られる展開となった。

「モウンガ選手は素晴らしい才能をもった選手で、本当に高く評価されるべき存在です」。そう語るバッソンは、対戦した際の印象についても明かす。

「常にボールが彼を経由しますし、試合にインパクトを与えてきます。尊敬の念もありますし、彼と対戦できることは誇りです」

今季限りで日本を離れることが決まっている名司令塔との対峙。バッソンもその舞台を楽しみにしている。

「自分の役割をやり遂げたい。それはスクラム、モール、ラインアウト、そしてディフェンス。その仕事を正確に、確実にこなすことが勝利につながるはずです」

191cm、120kgの体躯を誇るパワーファイター。“家族の故郷”となった鈴鹿への感謝を胸に、バッソンは今週末も体を張り続ける。

(籠信明)

2026.03.20[BL東京]試練のときこそ、ポジティブに。つなげたいのは「見えないパワー」

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第12節(交流戦)
2026年3月22日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 三重ホンダヒート

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

フォワードについては「正しいエリアでフィジカリティーとエナジーを出せるようにコントロールしたい」と語る東芝ブレイブルーパス東京のスクラムハーフ、小川高廣選手

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は3月22日、秩父宮ラグビー場で三重ホンダヒート(以下、三重H)と対戦する。

3月18日に35歳の誕生日を迎えた小川高廣は、柔和な笑顔を浮かべた。

「まだ若いつもりでいるので、『もう35か』という気持ちです」

日本大学で圧倒的なアタックセンスを発揮した小川は、2013年に東芝ブレイブルーパス(現・BL東京)に入団。日本代表キャップ3を獲得し、BL東京では2019年度から共同キャプテンを4シーズン務めるなど、チームの顔の一人として活躍してきた。

負傷の影響もあり、今季は前節の東京サントリーサンゴリアス戦が初出場となった。チームはこの試合に21対60で敗れ、悪夢の5連敗と厳しい戦いが続いている。

BL東京の良いときも、苦しいときも経験してきたベテランは、奮闘するフォワード陣への思いを語る。

「スクラムハーフとして、フォワードに気持ち良く走ってもらいたいと思っています。フォワードはめちゃくちゃ頑張って走っていますが、なかなか前に出られずに苦しい状態になってしまっているので、正しいエリアでフィジカリティーとエナジーを出せるようにコントロールしたいです」

そして、チームについては、“プレー以外のシーン”の重要性を指摘した。

「チーム状態が悪くなると、トライを取っても『なんとか取れたけど……』という雰囲気になってしまうので、良いプレーにはみんなで喜んで、トライを取ったらみんなが寄ってきて『ナイス!』と声を掛けるような、チームとして盛り上がることが大事だと思っています」

両チーム合わせて30人がグラウンドに入り乱れ、激しい肉弾戦と緻密な頭脳戦を繰り広げるラグビー。試合に勝つために戦略や戦術はもちろん重要だが、仲間とともにポジティブになることで、見えないパワーがつながっていくのもこの競技の特性の一つと言えるだろう。

3連覇を狙う王者にとって試練のときが続くが、小川は前向きに仲間を鼓舞し、チームを勝利に導くつもりだ。

(安実剛士)

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