NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第12節(交流戦)
2026年3月21日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
浦安D-Rocks vs クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
浦安D-Rocks(D1 カンファレンスA)
飯沼蓮が、すごくいい表情をしている。
昨季まで3シーズンに渡って務めていたキャプテンの座から、今季は離れた。それはもしかしたら、“解放”という表現がピッタリかもしれない。知らず知らずのうちに両肩に圧し掛かっていた重責やプレッシャーから解き放たれ、自らのパフォーマンスとのみ向き合える毎日を過ごしている。
「正直、今までとは全然違います。昨季の後半もいろいろな人にゲームキャプテンをやってもらい伸び伸びプレーできるようになりましたが、その感覚がさらに研ぎ澄まされている感じです。いまチームとしては我慢の時期ですけど、ある意味、自分のパフォーマンスはそこから切り離して、1試合の中でどうインパクトを残そうか考えながらできています。キャプテンをやっていたときもこのマインドでできていたら良かったんでしょうね……(笑)」
吹っ切れたように語るが、キャプテンとしてチームの先頭に立っていた時間は苦しいことのほうが多かった。ディビジョン2で圧倒的な成績を残しながらも、入替戦でD1昇格を逃した1年目。マストミッションであったD1昇格は果たしたものの、プレッシャーに押しつぶされそうだった2年目。クラブ初のトップカテゴリーで勝てない時期が長かった3年目。若きリーダーは一人で抱え込んでしまうことも少なくなかった。
「いろいろなタイプのキャプテンがいると思いますけど、僕は考え過ぎてしまっていましたね。チームがうまくいっていない状況で、自分も経験があったわけではないので、3年やっても自信はもてなかったです。どんどん『よく分からないな』となっていっていました」
それでも、その苦しみがあるからこそ、いまは晴れやかな気持ちで真っ直ぐにラグビーと向き合えている。「ラグビーがめっちゃ楽しいです」と言う飯沼は、自然とベクトルを自らに向ける。
「勝てていた時期は自分のパフォーマンスも良かったと思っています。でも、負け始めたときに自分も少し弱気になっていたことに気が付きました。そのあとからは、チームがどういう状況でも、自分はいいパフォーマンスをする。ワクワクする気持ちを大事にする。そういうマインドでやれています」
この先に描く未来も明確だ。日の丸を背負い、世界を相手に戦う。そこにたどり着くための道筋もクリアである。
「今まではずっと日本代表になりたいと思っていて、呼んでもらえたり、呼んでもらえなかったりで、執着して一喜一憂し過ぎていました。その目標は変わらないですけど、いまは変に焦らず、一瞬、一瞬を大切に楽しくポジティブにやっていたら、その機会は自ずと訪れると信じています」
いまは「ラグビーがめっちゃ楽しいです」ネイビーの9番は、“いま”を大事に今節もグラウンドに立つ。
(須賀大輔)




























