2026.04.16[横浜E]その一蹴りに、感謝と決意を込めて。スターの背中を追った時間が、いま力になる

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月18日(土) クラサスドーム大分(旧レゾナックドーム) (大分県)
横浜キヤノンイーグルス vs 浦安D-Rocks

横浜キヤノンイーグルス(D1)

横浜キヤノンイーグルスの土永旭選手。「ファフが退団するまでの4試合で結果を残して、良い形で送り出したい」

コンバージョンキックの感触は抜群だった。

前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦の後半27分、キッカーを務めた土永旭は、右サイドからの難しい角度のコンバージョンキックを枠内に仕留めた。「練習していた感触でリラックスして蹴れた」と土永。加入前はチームでキッカーを任されるとは思っていなかったというが、現在、重要な任務を託されている土永は、たびたびコーチングスタッフの期待に応えてきた。

土永にとってのルーキーイヤーもレギュラーシーズンは残り4試合。昨季はアーリーエントリーでリーグワン1試合の出場にとどまったが、今季は第2節の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で先発出場したことを皮切りに、数多くのリーグワンキャップをマークしてきた。大卒1年目のシーズンに9番を背負うことも多かった土永は、今季ここまでをこう振り返る。

「もちろん準備はしていましたが、こんなにチャンスが来るとは思ってもいませんでした。個人的には試合を重ねるごとに成長を感じているので、残り4試合でも成長し続けて、チームの勝利にもっと貢献したいです」

12日には、チームからファフ・デクラークの今季限りでの退団が発表された。横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)に加入する上で決め手の一つだった世界のスタープレーヤーをお手本にできる環境も、あと約1カ月で終わってしまう。「正直、もう少しプレーを盗める時間が欲しい気持ちはある」という土永は、公式戦はもちろんのこと、一日一日の練習を貴重な学びの機会として捉えている。

一つ下の順位の浦安D-Rocks(以下、浦安DR)と対戦する今節は、今季二度目の大分開催のホストゲーム。今季ホストゲーム未勝利の横浜Eにとって、浦安DR戦は初のホストゲーム勝利と前回対戦の雪辱を懸けたビッグマッチになる。9番で先発予定の土永が描く勝利への“青写真”とは。

「相手にはいいキャリアーがたくさんいる中で、いかにそこをつぶして、自分たちのアタックにつなげられるかがカギになります。またディフェンスでは受け身になることなく、アタックではいいテンポで配球することによって、自分たちの形にもっていくことを大事にしていきたいです」

シーズンの佳境は、仲間との別れが迫る季節。「ファフが退団するまでの4試合で結果を残して、良い形で送り出したい」と語る土永の言葉は、チームの総意だ。

(郡司聡)

2026.04.16[浦安DR]自分を信じて選び続ける。生粋の10番が迎えるファーストキャップ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第15節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年4月18日(土) クラサスドーム大分(旧レゾナックドーム) (大分県)
横浜キヤノンイーグルス vs 浦安D-Rocks

浦安D-Rocks(D1)

浦安D-Rocksの金侑悟(きむゆお)選手(©URAYASU D-Rocks)

生まれながらにして“生粋の10番”が、いよいよリーグワンの舞台に立つ。

父の勧めもあり中学生でラグビーを始めた金侑悟の憧れは、そのときからずっと花形のポジションである10番であった。小学生ではサッカーに取り組み、そのときからトップ下やボランチと、まさに“10番タイプ”の選手であったことを考えると、それは自然なことだったかもしれない。

「サッカーをやっていたこともあり、10番という背番号はずっと憧れでした。高校から今までずっと10番でやってきていますし、スペースの見つけ方や考え方は似ていると思います。強みはやっぱりキックです。タイミングや状況に合わせていろいろな種類を蹴り分けることを武器にしていますし、フォワードを前に出させてあげるキックが強みです」

司令塔として過ごしてきた時間が長いだけに、10番としてプレーする上での醍醐味や勝敗に対する責任の捉え方も強気である。「一番の魅力は司令塔としてゲームをコントロールしてチームを勝たせるところ」とスタンドオフのやりがいを語り、「負ければ自分のせい、勝ったら自分とチームのおかげ。そのくらいのメンタルでやりたいと思います」と実に頼もしい。

いきなり先発メンバーとしてリーグワン初出場を果たす(©URAYASU D-Rocks)

その図太いメンタルと司令塔像を作り上げたのは、ラグビーの世界に引っ張ってくれた父親にほかならない。現役時代、同じく10番でプレーしていた父親から与えられたアドバイスは数多あるが、その中でも大事にしている金言がある。“自分をもて”という言葉だ。

「『チームを勝たせるために自分を犠牲にしてもいいけど、そこに自分がないとラグビーをやっている意味もないし、楽しみもないから、しっかりと自分の強みを理解して、チームを勝たせろ』と教えてもらいました。自分の選択が失敗したら失敗だし、成功したら成功。それを決めるのが10番の役割なので」

父親のプレーを見たことはないが、人づてに聞くそのすごみに、さらなる成長意欲を駆り立てられる。「周りの人からは『(プレースタイルが)似ているな』『お父さんは本当にすごい選手だったよ』と言われますし、いまでも敵わないと思っています」。

ようやくつかんだファーストキャップの瞬間。「いつチャンスが来てもいいように準備していたし、チームが僕に求めているモノも理解しているので、それを発揮するだけです」。ここまで10番として過ごしてきた時間のすべてを余すところなくぶつける。

(須賀大輔)

試合詳細

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Teams

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  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
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  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
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