2026.05.01[東京SG]強みのアタックを生かすため。こだわるのは事前準備とコミュニケーション

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月2日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアス(D1)

東京サントリーサンゴリアスの小林賢太選手(左プロップ、写真中央)。「自分の強みはアタックで、どれだけチームのアタック戦略に顔を出していけるか」

レギュラーシーズンは残り2節。この大事な局面で、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)はチーム歴代ワーストの5連敗と苦境に立たされている。連敗トンネルの脱出とプレーオフトーナメント進出を懸け、5月2日の第17節はパロマ瑞穂ラグビー場に乗り込んでトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)と対戦する。

試合前の時点で5位の東京SGに対し、トヨタVは7位とプレーオフトーナメント出場権を争う相手だ。是が非でも勝利が求められる一戦で、重要なのは接点で主導権を握れるか。

「いまのリーグワンは、ブレイクダウンやコンタクトの局面でのインテンシティー(強度)が例年以上に上がってきているように感じます。日本代表でも、ブレイクダウンの部分で一番プレッシャーを感じましたし、そこはまだまだ自分が成長しなければならない部分です」

こう語るのは、接点で最前線に立つプロップの小林賢太だ。昨秋の日本代表で存在感を高めた小林賢太は、2月に発表された新たな代表候補メンバーにも名を連ねるなど、着実にステップアップを遂げている。

「代表セレクションについては自分がコントロールできる部分ではありません。自分にできることは、サンゴリアスで信頼されるプロップとなり、各試合で自分の強みを出し続けること。先を見過ぎず、目の前の試合に向けていい準備といいパフォーマンスを積み重ねることが、結果的に代表にもつながっていくはずです」

自分の強みをいかに出すか。その意味でもアピールしたいのはアタックだ。直近2試合連続でトライを決めているが、アタックで結果を出すためにも重要なのは“コミュニケーション”だという。

「自分の強みはアタックで、どれだけチームのアタック戦略に顔を出していけるか。自分がやりたいプレーをするためにも、周りの選手と早めのコミュニケーションを心がけ、どんなプレーをするかのイメージをいかに共有できるか。事前の準備がうまくいけば、おのずと自分たちのやりたいプレーができるはずです」

東京SGの今季テーマは『PROUD TO BE SUNGOLIATH』。いまこそチームの誇りを懸け、アグレッシブ・アタッキング・ラグビーを体現すべきとき。アタックマインドの高い小林賢太がその先頭に立って戦ってくれるはずだ。

(オグマナオト)

2026.04.30[トヨタV]ミライチームからの台頭の象徴。3人目の司令塔として広げる攻撃の選択肢

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月2日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス

トヨタヴェルブリッツ(D1)

U20ニュージーランド代表に選出された実績も。トヨタヴェルブリッツのエイダン・モーガン選手

「リーグワンの試合に出られなくても苦しくはありませんでした。チームは僕に準備をさせるために『ミライチーム』での役割を与えてくれたし、僕もそれを理解して仲間と一緒に学び続けることで成長できました」

そう語るエイダン・モーガンは、U20ニュージーランド代表歴をもつ24歳。スーパーラグビーのハリケーンズでもプレーした実力派スタンドオフだ。しかし、トヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)では同じポジションに松田力也や小村真也といった実績十分の選手が並び、シーズン序盤はなかなかリーグワンでの出場機会をつかめなかった。

それでも腐ることなく、自らの役割を受け入れ、主にメンバー外の選手で構成される『ミライチーム』で研鑽を重ねた。そして迎えたシーズン終盤、いまは本職ではないセンターとして3試合連続で先発。持ち前のゲームメーク力と柔軟性を発揮し、チームの勝利に大きく貢献している。

その存在感はチーム内でも高く評価されている。髙橋汰地は「エイダンが入ったことで、力也さん、真也とゲームを作れる選手が3人いるのはすごく大きい」と語る。複数の司令塔が同時にピッチに立つことで攻撃の選択肢が増え、終盤戦のトヨタVに新たな強みをもたらしている。

あらためて感じるのは、モーガンに象徴されるようにミライチームで力を蓄えてきた選手たちが、ここにきて次々と台頭していることだ。スティーブ・ハンセン ヘッドコーチも「ディベロップメントプログラムは非常によく機能している。スタンダードが上がり、信頼関係が強いことで、新しい選手がスコッドに入っても力を発揮しやすい環境になっている」と手ごたえを語る。時間と情熱をかけて築いてきた成長戦略が、いままさにチームの底力として結実しつつある。

最下位からプレーオフトーナメント進出へ。奇跡を現実に変えるため、負けられない戦いは続く。モーガンは「みんなが大事な試合だと理解しています。これまで学んできたことと、自分たちの強みを生かして東京サントリーサンゴリアスに挑みたい」と前を向く。積み重ねてきた準備と成長が、強豪撃破への原動力となる。

(斎藤孝一)

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