NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月9日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京
埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)
はじまりは2016年8月のナイトゲーム。秩父宮ラグビー場で行われた、ヤマハ発動機ジュビロとのジャパンラグビー トップリーグ2016-2017開幕戦だった。
史上初の学生トップリーガーとして、先発出場を果たした山沢拓也。当時は筑波大学4年生。9番に内田啓介、12番にベリック・バーンズを従え、10番を背負って記念すべきファーストキャップを刻んだ。
しかし、当時の試合記事を掘り起こせば「今日は何もできなかった。(トップリーグで)通用したと感じるプレーはできなかった」との言葉が並ぶ。そう、デビュー戦は21対24で敗戦。山沢拓也のキャリアは、黒星から幕を開けた。
それから10年。積み重ねたトップリーグ・リーグワンでの通算キャップ数が、ついに100へと届く。
『ファンタジスタ』という言葉が自然と重なるようなプレーで、山沢拓也は幾度となく観客を沸かせてきた。だがその華やかさの裏には、地道な努力も。チーム練習後、最後までグラウンドに残り、プレースキックの個人練習に励むのは、いつだって彼だ。
今季第10節のこと。強風が吹き荒れた熊谷スポーツ文化公園ラグビー場での一戦で、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)はプレースキック成功率100%を記録した。計9つのコンバージョンゴールと1つのペナルティゴール。決して簡単な位置ではない10のプレースキックを、後輩の竹山晃暉、齊藤誉哉とともに蹴り分け、成功させた。
もちろん、歩みは順風満帆ではなかった。連勝が止まった試合もあれば、けがに苦しんだ時期もある。トロフィーを掲げたシーズンも、悔しさを抱えたまま終えたシーズンもあった。
それでも山沢拓也は「ずっとこのチームでやってきて、試合に出させてもらって達成できること」と、この100キャップを語る。さらに「このチームで、それだけ試合に出られたことが自分にとってすごいこと」と、積み重ねてきた時間への思いを口にした。
埼玉県熊谷市出身。筑波大学時代を除けば、人生のほとんどをこの街で過ごしてきた。
そしていま、通算100試合目を地元で迎える。
前節では逆転負けを喫し、チームは2位へと後退したが、チームとして前を向くことは変わらない。
「自分の役割をチームのためにやること。そのためのコミュニケーションが大切だという話があらためてありました。チームとしてお互いのことを理解して、お互いを助けるためにやるべきことも分かってきています」
レギュラーシーズン最終戦。埼玉WKは、昨年度王者・東芝ブレイブルーパス東京に挑む。
(原田友莉子)



























