2026.05.07[埼玉WK]山沢拓也が迎える100キャップの節目。その歩みは常に地元・熊谷とともに

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月9日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京

埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1)

10番で先発予定の埼玉パナソニックワイルドナイツの山沢拓也選手。今節でトップリーグ・リーグワン通算100試合出場を達成する

はじまりは2016年8月のナイトゲーム。秩父宮ラグビー場で行われた、ヤマハ発動機ジュビロとのジャパンラグビー トップリーグ2016-2017開幕戦だった。

史上初の学生トップリーガーとして、先発出場を果たした山沢拓也。当時は筑波大学4年生。9番に内田啓介、12番にベリック・バーンズを従え、10番を背負って記念すべきファーストキャップを刻んだ。

しかし、当時の試合記事を掘り起こせば「今日は何もできなかった。(トップリーグで)通用したと感じるプレーはできなかった」との言葉が並ぶ。そう、デビュー戦は21対24で敗戦。山沢拓也のキャリアは、黒星から幕を開けた。

それから10年。積み重ねたトップリーグ・リーグワンでの通算キャップ数が、ついに100へと届く。

『ファンタジスタ』という言葉が自然と重なるようなプレーで、山沢拓也は幾度となく観客を沸かせてきた。だがその華やかさの裏には、地道な努力も。チーム練習後、最後までグラウンドに残り、プレースキックの個人練習に励むのは、いつだって彼だ。

今季第10節のこと。強風が吹き荒れた熊谷スポーツ文化公園ラグビー場での一戦で、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)はプレースキック成功率100%を記録した。計9つのコンバージョンゴールと1つのペナルティゴール。決して簡単な位置ではない10のプレースキックを、後輩の竹山晃暉、齊藤誉哉とともに蹴り分け、成功させた。

もちろん、歩みは順風満帆ではなかった。連勝が止まった試合もあれば、けがに苦しんだ時期もある。トロフィーを掲げたシーズンも、悔しさを抱えたまま終えたシーズンもあった。

それでも山沢拓也は「ずっとこのチームでやってきて、試合に出させてもらって達成できること」と、この100キャップを語る。さらに「このチームで、それだけ試合に出られたことが自分にとってすごいこと」と、積み重ねてきた時間への思いを口にした。

埼玉県熊谷市出身。筑波大学時代を除けば、人生のほとんどをこの街で過ごしてきた。

そしていま、通算100試合目を地元で迎える。

前節では逆転負けを喫し、チームは2位へと後退したが、チームとして前を向くことは変わらない。

「自分の役割をチームのためにやること。そのためのコミュニケーションが大切だという話があらためてありました。チームとしてお互いのことを理解して、お互いを助けるためにやるべきことも分かってきています」

レギュラーシーズン最終戦。埼玉WKは、昨年度王者・東芝ブレイブルーパス東京に挑む。

(原田友莉子)

2026.05.07[BL東京]「彼らとプレーできる最後のシーズンを、より良くしたい」。松永拓朗が抱く仲間への思い

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月9日(土)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1)

東芝ブレイブルーパス東京の松永拓朗選手。「『強いブレイブルーパスが戻ってきたぞ』というメッセージを与えられる試合をしたいと思っています」

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は5月9日、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と対戦する。

BL東京は前節の静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)戦に勝利し、プレーオフトーナメント進出を確定させた。現在は6位だが、まだ最終順位は確定しておらず、展開によっては現在2位の埼玉WKと第18節、準々決勝と連戦になる可能性も残されている。

しかし、埼玉WK戦に今季初めてスタンドオフで先発する松永拓朗は力強く言い切った。

「プレーオフトーナメントがあるからといって何かを変えることはありません。『また埼玉WKさんと戦うかも……』ということも考えていません。自分たちができるのは全力でぶつかっていくことなので、そこにフォーカスしています」

天理大学ではスタンドオフとして大学日本一に輝き、BL東京ではフルバックとして2連覇に貢献した松永。日本代表でも5キャップを獲得し、着実に成長を続けてきた。

ともにゲームコントローラーとしてチームを引っ張ってきたリッチー・モウンガは、今季限りでの退団が決まっている。

「リッチーと一緒に戦うのは最後なので、一緒に勝ちたいです。チームにすごく貢献してくれた選手なので、優勝して終わりたいと強く思っています」

モウンガとともに、シャノン・フリゼルも退団が決まっている。近年の傾向を考えると、今季限りで退団する選手はさらに存在しているだろう。バイスキャプテンを務める松永は、彼らへの思いも口にした。

「リッチーだけではなくて、ほかにも今季が最後になる選手がいると思います。『来季はもうこのチームにいない』と分かっていても、練習ではチームのためにベストを尽くしてくれる選手たちがいます。彼らとプレーできる最後のシーズンを、より良くしたいと思っています」

今季は開幕戦で埼玉WKに0対46と完敗を喫し、2月からは7連敗も経験した。苦しみ、もがいたシーズンだったが、自分たちを信じ続け、静岡BR戦では“BL東京らしさ”が戻ってきた。

「まだまだ、みんなは現状に満足していません。埼玉WK戦では、プレーオフトーナメントに出るほかのチームに、『強いブレイブルーパスが戻ってきたぞ』というメッセージを与えられる試合をしたいと思っています」

寒い日も暑い日も、悔しい日も笑顔の日も歩んできた仲間とともに、BL東京はきっと、もっと強くなる。

(安実剛士)

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