2026.05.08[三重H]別れの寂しさも、感謝に変えて。鈴鹿ラストゲームへ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月9日(土)17:10 三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 (三重県)
三重ホンダヒート vs トヨタヴェルブリッツ

三重ホンダヒート(D1)

いまではすっかり鈴鹿の住人となった三重ホンダヒートのパブロ・マテーラ選手。最後のホストゲームに臨む思いとは

「これが最後になるなんて、まだ信じられません」

三重ホンダヒート(以下、三重H)で4シーズンを過ごしてきたパブロ・マテーラは、今週末のシーズン最終節に向けてこう語った。

来季に向けて栃木県宇都宮市への移転が決まっている三重H。5月9日に行われるトヨタヴェルブリッツ戦は、チームが65年間を過ごしてきた鈴鹿を本拠地として戦う最後の80分となる。

「最近は、家族と出かけるたびに『この道をとおるのも、このレストランに行くのも最後なのかな……』と思ってしまうんです。われわれにとって、この鈴鹿という土地がどれだけ大きな意味をもつ場所なのかを実感しています」とマテーラは語る。

アルゼンチンから来日した当初は、文化や距離、そして12時間もの時差に苦しんだ。友人とも連絡が取りづらくなり、故郷のことばかりを考えていた時期もあったという。しかし、愛する妻と支え合いながら、日本での生活に適応していった。

「妻と話していたのは、『もう僕たちはここにいるのだから、鈴鹿での人生を築いていこう』ということでした。そして徐々に素晴らしい思い出が生まれ、とてもいい生活を送ることができました」

数多くの記憶を胸に、マテーラは今季ラストゲームに挑む。そして彼は「この時期はいつも寂しさを感じます。チームを去ってしまう選手たちがたくさんいるからです」と、先日退団が発表された16名の仲間たちにも思いを馳せた。

「ただ、その悲しさや寂しさは同時にモチベーションにもなっています。一緒に戦ってきたメンバーへの感謝を込めて、いい形で送り出してあげたい。そして、試合後にはみんなで楽しい時間を過ごしたいのです」

マテーラの思いは、チームメートだけに向けられたものではない。日本での4年間を振り返り、応援してくれた三重のHEATER(ファンの愛称)への熱い思いもあふれ出ていた。

「今季は栃木での試合も多かったのですが、そのスタンドには三重でよく見ていた方々の顔がたくさんありました。その多大なサポートへの感謝は、『ありがとう』の言葉では足りません。鈴鹿での最後の日を、われわれのプレーでスペシャルなものにしたいです」

ファンとともに迎えるフィナーレ。言葉にし切れない感謝の思いを胸に、マテーラは愛する三重交通G スポーツの杜 鈴鹿のグラウンドを駆け抜ける。

(籠信明)

2026.05.08[トヨタV]日本文化を愛する世界的名手が、“ONE PIECE”に見たラグビーの本質

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月9日(土)17:10 三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 (三重県)
三重ホンダヒート vs トヨタヴェルブリッツ

トヨタヴェルブリッツ(D1)

髙橋汰地選手に勧められてアニメ『ONE PIECE』に熱中とか。トヨタヴェルブリッツのアーロン・スミス選手

「海賊王ニオレハナル!」

クラブハウスに少し甲高い声が響いた。声の主は、オールブラックスで124キャップを誇る世界的スクラムハーフ、アーロン・スミスだ。

トヨタヴェルブリッツ加入3年目の彼が、日本を代表するアニメ『ONE PIECE』の名セリフを口にするようになった背景には、チームメートの存在があった。

「昨季のオフシーズンに(髙橋)汰地へ『どんなアニメを見たらいい?』と聞いたら、『ONE PIECE』をすごく強く勧められたんだ」

そう笑うスミスは、現在『エッグヘッド編』を視聴中。これまでに900話近く見たという熱中ぶりで、「一番好きなキャラクターはゾロ」と、いつも以上に饒舌だった。ニュージーランドにいる息子も作品の大ファンで、親子の共通の話題にもなっているという。さらに、日本語の勉強にも役立っているそうだ。

もともと来日前から日本文化への関心は強かった。日本の武将や将軍を題材にしたドラマを見ていたほどで、オフには家族やチームメートと城めぐりも楽しんでいる。

「名古屋城は何度行っても感激するし、大阪城も素晴らしい。お寺や神社も本当にきれいだよ」と、会話を重ねるたび、日本への愛着が自然と伝わってくる。

そして、その思いはチームにも向けられている。昨季までの2年間は苦しいシーズンが続いたが、今季は確かな手ごたえを感じていた。

「今季は本当にエキサイティングだった。スタートは苦しかったけど、自分たちはトップ6に近づける強さを示せたと思う。若い選手たちが多くのチャンスを得て、MIRAIチーム(ノンメンバー中心のチーム)も成長している。残念ながらトップ6には届かなかったけど、このチームの未来は明るいと思う」

スーパーラグビーでも長年プレーしてきた名手が、リーグワンについて「遜色なくタフ」と語る。その中で、日本のアニメからも刺激を受けているという。

「ルフィは本当に自由で、仲間への忠誠心が強い。そこにはすごく感激したし、インスピレーションを受けている」

どんなものからでも学びプレーに生かす。その柔軟さこそ、超一流選手たるゆえんなのかもしれない。

(斎藤孝一)

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