2026.05.08[相模原DB]3年ぶんの思いを残りの試合にぶつける。感謝を胸に臨む英国の司令塔

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月10日(日)14:30 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 浦安D-Rocks

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)

三菱重工相模原ダイナボアーズのジェームス・グレイソン選手。「このクラブと、ファンが私に与えてくれたものに感謝しています」

レギュラーシーズン最終戦。三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)は、D1/D2入替戦を控え、浦安D-Rocksと対戦する。

メンバーには、今季限りでチームを離れる司令塔ジェームス・グレイソンの名がある。

今季のグレイソンは、スタンドオフに加えフルバックでも起用された。状況に応じて立ち位置を変え、高い戦術理解で試合をコントロールするなど、チームを支え続けてきた。

シーズン終了後には、スコットランドのエディンバラへの移籍が控える。ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップという新たな舞台に挑むことになるが、その姿勢は揺るがない。

「いまは100%このチームにコミットしています。すべてを注ぎ込みたい」

視線は常に目前の試合に向けられている。

D1/D2入替戦への出場が決まっている状況についても、考え方は変わらない。

「毎週やるべきことは同じです。将来に何が待っていようと、目の前の相手にどう勝つか。それだけです」

積み重ねてきた準備と覚悟。その軸を、最後まで貫く。

相模原DBで過ごした3年間は、キャリアにとって大きな意味を持った。加入初年度は全16試合中15試合に先発出場し、「コンスタントに出場できたことが自信につながりました」と振り返る。

異国での挑戦は、プレーの幅だけでなく、プロとしての姿勢にも変化をもたらした。日々の準備、チームメートとの関係構築──そのすべてが、いまのグレイソンを形作っている。

記憶に刻まれた試合も多い。初戦となった花園近鉄ライナーズ戦で決めた決勝ゴール。さらに、コベルコ神戸スティーラーズ、横浜キヤノンイーグルスから挙げたクラブ史上初勝利。

「一生大切にしたい特別な記憶です」

その言葉に、歩んできた時間の重みがにじむ。

「3年間でチームはあらゆる面で向上しました。結果にすべてが表れているわけではありませんが、多くの試合で高い質のラグビーを展開できています。平翔太選手や川原大選手のような若手も台頭し、かつて課題だった選手層の厚みも増してきました」

チームの進化を、自らの歩みとともに語る。

「このクラブと、ファンが私に与えてくれたものに感謝しています。この経験は一生の宝物ですし、このクラブの歴史の一部になれたことを誇りに思います。将来、またいつかここに戻ってこられる日を楽しみにしています」

感謝を胸に、司令塔は最後の3試合に臨む。

(宮本隆介)

2026.05.08[浦安DR]どんなときもチームファーストで。巡ってきたチャンスにも“自分らしく”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月10日(日)14:30 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 浦安D-Rocks

浦安D-Rocks(D1)

「(前節の)埼玉パナソニックワイルドナイツ戦はすごく自信があったんだ」と浦安D-Rocksのヘル ウヴェ選手は語った、その理由とは‥‥(©URAYASU D-Rocks)

チームきっての賑やかな男に、今季初のチャンスが巡ってきた。それも、ゲームキャプテンという大役つき。「すごくうれしいね。ずっとこのチャンスを待っていたからさ」。このひと言を聞くだけで、どれほど出場機会を待ちわびていたか、伝わってくる。

メンバー外が続いても、ヘル ウヴェの明るさと陽気なキャラクターはいつだって変わらず、チームのために必要なリーダーシップも発揮していた。全体練習後、ノンメンバーの選手たちを集め、公式戦翌日に組まれる練習試合に向けてセットピースなどの動きの確認をする輪の中心にいるのはいつも彼だった。

「僕が大事にしているのはチームファースト。そのマインドセットはいつも変わらないよ。だから、試合に出るメンバーたちが自信をもてるようにいつもいい準備を心掛けていたいし、ロックスター(メンバー外の総称)の試合ではいつもキャプテンをやっていたからね。それがアピールにつながったのかな。実はいいリーダーなのかもね(笑)」

相変わらずの明るいキャラクターは健在だが、その裏には数々の体験とそれに裏付けされた経験値がある。悔しさも苦しさもたくさん味わってきたからこそ、チームのために身を捧げ続けられるのだ。

「もちろんいつだって試合には出たいし、2023年のラグビーワールドカップも本当に出たかったけど、けがで出られなかった。でも、そういう経験はいっぱいあるし、ほかにも悔しい思いはたくさんしてきているから。それよりもやっぱり大事なのはチーム。(前節の)埼玉パナソニックワイルドナイツ戦はすごく自信があったんだ。ロックスターのキャプテンをやっていると、だいたいみんなの気持ちが分かる。オスティン(森山海宇オスティン)がデビューして、(石田)楽人とかソニ(サミソニ・トゥア)とか、チャンスをもらった選手たちがいたから『この試合は何か起きるな』と思えた。それで勝ったからすごくうれしかったね」

グラウンド上でその瞬間を味わう番が、次は自分に回ってきた。今季限りでの退団が決まっており、浦安D-Rocksで過ごす時間は限られているが、自分のことは関係ない。

「チャンスをもらったから、全部を出し切る。Be my self。自分らしくだね。とにかく、(D1/D2)入替戦を含めて残り3試合。このチームをディビジョン1に残すだけ。そのあとのことはまだ考えられないよ」

そうやって35歳のベテランは最後まで豪快に笑っていた。いつもチームを明るく照らすヘル ウヴェと勝ちたいと思っている人はたくさんいる。

(須賀大輔)

試合詳細

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Teams

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  • 浦安D-Rocks
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  • 東芝ブレイブルーパス東京
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  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
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