NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26
ディビジョン2 第1節
2025年12月13日(土)12:00 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs 花園近鉄ライナーズ
豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)

豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)の新しい挑戦が始まる。およそ1年半の改修工事を終えてリニューアルしたパロマ瑞穂ラグビー場にて、花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)との開幕戦に挑む。
今季からS愛知に加わったトーマス・ウマガ=ジェンセンは、日本でのファーストキャップに特別な思いをもって臨む。彼の双子の弟は花園Lに今季より所属するピーター・ウマガ=ジェンセン。対戦が実現すれば、珍しい双子対決ということになる。トーマスは「弟のことを誇りに思っている気持ちはありますが、競争相手としてどちらが勝つかというところが楽しみです」と語る。
ウマガ=ジェンセン兄弟はラグビー一家の中で育った。叔父はニュージーランド代表、オールブラックスでキャプテンを務めたタナ・ウマガさん。親族でも多くのラグビー選手を輩出しており、彼はいわば『ラグビーエリート』だ。ただ、トーマス自身は「姉が言うには、当初はまったく興味がなかったみたいで、グラウンドに座り込んでお花を集めていたそうです(笑)」。
そんなトーマスがラグビーに熱中するようになったのは、友人の存在。特に、学生時代にチームメートだったマロ・ツイタマ(現・静岡ブルーレヴズ)には少なくない影響を受けたという。「当時からとんでもなくすごい選手で、『ラグビーでお金を稼ぐことができるんだ』と気づかせてくれました」。本人は「ラッキーもあった」と話すが、そこからU20ニュージーランド代表やスーパーラグビーパシフィックで経験を積み、今季から新天地に渡った。
「突然のオファーではありましたが、『行かない理由はない』と思って日本行きを決断しました」。弟とはこれまでのキャリアの中でも対戦経験があるというが、「日本で対戦が実現するのは、特別なことだと感じています」。
「ピーターはムカつくヤツかもしれないです(笑)。だけど、かわいらしいところもあるし、親友みたいな存在ですよ。でも試合では敵同士になるので、勝つことで最初の良い思い出を作りたいと思います」
遠い異国の地で刻む、運命的な兄弟のファーストキャップを見逃すな。
(齋藤弦)




























