2026.01.08[RH大阪]10番としての初めての挑戦。コツコツ積み上げた努力を礎に、大きな一歩目へ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第3節
2026年1月10日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪(D2)

公式戦では初めて10番で出場する、レッドハリケーンズ大阪の小村健太選手(写真提供:レッドハリケーンズ大阪)

1月10日に迎える新年最初の試合で、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)の10番に大抜擢となったのは、小村健太だ。チームでの登録ポジションは、フルバック。これまでは、ウイングでの起用が多かった。昨季はけがもあったため、出場した試合は昨年2月に行われた第5節のみ。11カ月ぶりの出場が、公式戦では初めて務めるポジションになる。

2022年にRH大阪に加入した当初から、スタンドオフをやりたいという気持ちはあった。挑戦する機会を得られずにいたが、昨季に自らスタンドオフに挑戦したいと申し出て、練習や練習試合で少しずつ経験を積んできた。

昨季は、もう誰もいなくなったグラウンドで、昨季まで2シーズン在籍していたブライス・ヘガティと何かを話し合いながら二人でトレーニングしている姿もよく見られた。ハミルトンボーイズ高校出身の小村は、英語も堪能だ。その強みも生かし、スーパーラグビー・パシフィックでのスタンドオフ経験が豊富なチームメートから、できる限りのことを学ぼうとしていたのだろう。挑戦を始めてからの1年ほどで、コーチや周りの選手から多くを学び、経験や知識を深めてきた。向上心を強く持って陰で堅実に重ねてきた努力を見れば、今節背負う10番も、大抜擢とまでは言えないものだと分かる。

スタンドオフで日本代表経験を持つ伊藤宏明アシスタントコーチは、小村を「スキルの高いバランスの取れた選手」だと評価する。先月の練習試合では、テンポの良さから「バックス陣が伸び伸びとプレーしていた」ことも高く評価された。「パスやキックの正確性もあり、前を向いてプレーできる。また、スピードもあるので自ら仕掛けることができる」のも小村の強みだ。

年末年始のオフには一緒に祖父母のもとへ会いに行くほど仲の良い弟・真也(トヨタヴェルブリッツ)とは、同じポジションになる。「いやいや、同じだなんて。あちらはもう日本代表の選手なので恐れ多いです」と、冗談めかした謙遜と弟へのリスペクトを示しつつ、「いつか一緒にプレーできたら」と話していた。

同じグラウンドで兄弟そろってプレーするには、ディビジョン1の舞台に立たねばならない。そのためにも、RH大阪の昇格に貢献できるスタンドオフになっていきたい。いま必要なのは、「経験と自信」(伊藤コーチ)。自身とチームを前に進めていく大きな一歩目をここから踏み出す。

(前田カオリ)

2026.01.08[江東BS] “当たり前を当たり前にやり続ける”。2年目の若きキャプテンが示す真骨頂

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第3節
2026年1月10日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs レッドハリケーンズ大阪

清水建設江東ブルーシャークス(D2)

清水建設江東ブルーシャークスの新キャプテン、安達航洋選手

今季から清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)のキャプテンを務めるのが、社会人2年目のロック、安達航洋だ。

若くしてチームの先頭に立つ立場となったが、その佇まいはどこか落ち着いている。普段からマイペースで、感情を大きく表に出すタイプではない。それでもグラウンドに立てば、威風堂々。規律を重んじ、淡々と役割を遂行する姿には、キャプテンとしての余裕すら感じさせる。

アーリーエントリー時代を含め、チームに加わって丸2年。節目となるこの期間を振り返り、安達は率直にこう語った。

「長かったです。まだ2年か、って感じです。体感的には6〜7年くらいやっている気がします」

表情にはあまり出さないが、その内側では日々さまざまな葛藤と挑戦があり、確実に成長している。特に大きかったのが、フランス・トップ14に所属するUSAペルピニャンでの研修だ。フィジカルの強度、当たりの質。体を張るプレーに、明確な進化があった。『ディフェンスで前に出る』というチーム方針の中で、安達自身もタックルやブレイクダウンにより一層の重みを加えている。

しかし前節、安達は体調不良により欠場を余儀なくされた。

「キャプテンはどんな状況でも試合に出続けることが責任だと思っていたので、それができなくて悔しい気持ちがありました」。

直前のメンバー変更。自分が出られないことで、チームに迷惑をかけてしまう。そんな思いも抱えながら、テレビ越しに試合を見守ったという。それでも、不安はなかった。

「代わりに入った(佐藤)大地や、リザーブの銀さん(長谷銀次朗)が、絶対やってくれるって分かっていたので、そこは心配していませんでした」

キャプテンとして、そして一人の選手として。悔しさと信頼、その両方を抱えた80分だった。

今節を前に、吉廣広征ヘッドコーチは安達についてこう語る。

「ブルーシャークスは、ミスやペナルティをしない、規律を大事にするチーム。安達はそこをきちんとやれる選手です。今節は、彼の強みとマッチする相手。ハードワークして、我慢して、シンプルなことをやり続ける試合になる。期待しています」

派手さはない。だが、“当たり前のことを当たり前にやり続けること”が、安達の真骨頂だ。

そしてその姿勢こそが、『仕事もラグビーも100%』を掲げる江東BSの在り方そのものであり、だからこそ社会人2年目という若さでも、安達航洋がキャプテンを託された理由なのだろう。

悔しさを力に変え、キャプテンは再び先頭に立つ。

(奥田明日美)

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