2026.01.16[花園L]電車でスタジアムに向かう元オールブラックスは、“常に100%の体現者”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第4節
2026年1月17日(土)14:30 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 花園近鉄ライナーズ

花園近鉄ライナーズ(D2)

花園近鉄ライナーズのピーター・ウマガ=ジェンセン共同キャプテン

好調の花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)をけん引しているのが、今季加入したピーター・ウマガ=ジェンセンだ。ニュージーランド代表のキャップを保持する実力者は、加入1年目ながら共同キャプテンの一人に抜擢された。

「正直、ショック(驚き)でした」と率直な思いを明かすウマガ=ジェンセン。しかし、この人選は太田春樹監督にとって必然だった。「2カ月半ほどチーム全員を見て判断しましたが、間違いはなかったですね」(太田監督)。

今季のチームスローガンは『TNT(Takes No Talent) ── 才能はいらない。必要なのは姿勢と努力』。「グラウンドで常に100%を出している」(太田監督)ウマガ=ジェンセンは、その体現者としてまさにうってつけの存在だ。

ディビジョン2では3節を終えて早くも3トライ。日本のラグビーへの適応力を示す一方で、ピッチ外でも大阪の街にすっかり溶け込んでいる。

東大阪市花園ラグビー場で試合が行われる日は、近鉄電車に乗ってスタジアムへ向かう。「先頭車両に乗って、なるべく目立たないようにしているんですけど」と笑うが、スーツ姿で身長187cm、体重106kgの大男が目立たないはずもない。

試合後のファンサービスもリーグワンの魅力の一つだが、ウマガ=ジェンセンのファンとの交流は東花園駅を降りた瞬間から始まっている。スタジアムまでの道中でも気さくに応じ、「ここのファンは本当に情熱的だと感じます」と語る。

もちろん、最大の見せ場はピッチの中だ。普段の温厚な人柄から一転、勇猛果敢にグラウンドを駆け回る。その姿勢は、世界的スターのマニー・リボックも高く評価する。「自分の行動で示してくれる男なので、安心して付いていける。彼がキャプテンの一人にいるのは、僕たちにとってラッキーですね」。

仲間思いでファン思いの共同キャプテンは、私生活では二人の男の子を愛する良き父親でもある。トライ後に披露するおなじみのパフォーマンスは、「息子の名前がフォックス(キツネ)で、彼が生まれたときからやっているんです」というキツネを模した仕草だ。

トライ後のキツネポーズは息子さんの名前が由来

自身にとって初となるレッドハリケーンズ大阪との『大阪ダービー』でも、チームのために体を張り、そして愛息に捧げるパフォーマンスを披露する。

(下薗昌記)

2026.01.16[RH大阪]日本をリスペクトする心優しきパパ。「ラグビーを生業とできている幸せ」を噛み締めて

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第4節
2026年1月17日(土)14:30 ヤンマースタジアム長居 (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 花園近鉄ライナーズ

レッドハリケーンズ大阪(D2)

金髪にイメチェン、レッドハリケーンズ大阪のヘンリー・タエフ選手

第2節まで黒髪だったヘンリー・タエフが、第3節で金髪になっていた。心境の変化があったのか問うと、グラウンド上での力強くたくましい姿からは想像できなかった答えが返ってきた。

「クリスマス前に、エルフのいたずらで金髪になってしまった」

「エルフ」とは、クリスマスツリーを飾ったころに家にやってきて、子どもたちが良い子にしているのかどうかをサンタクロースに報告する小さな妖精のことだ。プレゼントを持ってきたサンタクロースと一緒に帰るまで、夜中に家の中で少しいたずらしてしまう習慣もある。そのいたずらの一つで、ある晩、金髪にされてしまったというのだ。

ヘンリー・タエフの3人の子どもたちのうち、上の2人は日本の小学校に通う。日本人なら、小学生時代に一度くらいは“サンタさんいるかいないか論争”を経験したことがあるだろう。もしかしたら、タエフ家の子どもたちにもその機会があったのかもしれない。でも、タエフ家にはパパの髪を一晩で金髪にしてしまうような、随分派手ないたずらにもトライする勇敢なエルフが本当に来ていた。エルフがいるということは、タエフ家を訪れるサンタクロースが本物であることを疑う余地はない。「子どもたちは興奮し、喜んでいた」と、タエフは目を細めた。

前節は、ブレイクダウンで相手ボールを5回もターンオーバーさせる獅子奮迅の活躍ぶり。意図せずなってしまった金髪だったが、「良いパフォーマンスも出せたので、もうこの髪のままがいいのかも」と、クールな頭を撫でながら笑っていた。たしかに縁起も良いし、なによりグラウンドに立つ家族思いで優しいタエフを子どもたちが見つけやすいかもしれない。

サモア代表として2019年のラグビーワールドカップで日本を訪れたときに、日本を好きになった。「いつか日本でプレーしたい」と思い、来日前から日本語を少し学んでいたという。いまも家族とともに言語や文化を学び続けていて、お正月には「家族で初詣」を体験し、「漢字は難しいので、ひらがなとカタカナだけだけど」読み書きもできる。ずっと学び続けられるのは、いろいろな国のチームメートと絆を深めて友人になれる喜び、大切な家族といろいろな経験ができる喜びがあるからだ。

「ラグビーを生業とできている幸せ」を噛み締めながら、家族のために、仲間のために、今日もまたグラウンドで持てる力を尽くす。

(前田カオリ)

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