2026.02.20[日野RD]1年以上の雌伏のときを乗り越えて。そのタックルで雰囲気を変える

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第6節
2026年2月22日(日)14:30 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs 日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズ(D2)

日野レッドドルフィンズの李淳也選手(写真は2025年1月5日、対花園近鉄ライナーズ戦から)

日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)は2月22日に行われるNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)戦のリザーブメンバーに李淳也を登録した。出場すれば李にとって昨年1月5日に行われた花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)戦以来の復帰となる。

奇しくも約1年前、GR東葛戦に向けての練習中にその出来事は起きた。

「セットピースの練習でボールをキャッチしに行ったとき、足でステップを踏んだ。そのときに右ひざから下が残っちゃって。思い切りひざが内側に入って、パチンと……」

診断は右ひざ前十字靱帯断裂。全治10カ月を宣告される大けがだった。

「本当に最悪だったし、いろいろなことを考えました。長いリハビリ期間が始まるなとか、試合出られないとか、家族に何て言おうとか。もういろいろ思いがぐるぐるって回りました」

気持ちを奮い立たせてリハビリに励んだが、何よりも、プレーでチームに貢献できない状況がつらかった。

右ひざ前十字靱帯断裂から1年ぶりの復帰となる

「チームのみんなはそう思っていないのは分かってはいますが、疎外感というか、グラウンドで勝利に貢献できない孤独を勝手に感じていました」

そんな李に声を掛けたのがダリル・マクナマラ フォワードコーチだった。「彼がラインアウトミーティングに招いてくれて。『相手のラインアウトの分析を一緒にやってほしい』と言われました。その役割を与えてもらったことに救われました。直接グラウンドに立って勝利に貢献することはできないけど、こうやってチームに関わって勝利に貢献できるんだと思いました」

日曜のGR東葛戦。李はグラウンドに立った瞬間から全力で相手にぶつかる覚悟だ。

「みんな明るく普段から練習には取り組んでいますが、心のどこかに結果が出ていないことへの引っかかりはあると思う。それを変えるのは新戦術やスーパープレーなどではなく、常に体を張り続けること。タックルがとにかく大事で、チームのために体を張って雰囲気を変えられると自分自身が信じていますし、それを試合で実践できるのは幸せなことだと思っています」

いまもまだひざの痛みとも付き合っている。しかし、右ひざを固定するテーピングをはがしながら李は笑顔でこう話した。

「でも、ラグビーをやっていれば痛いところはどこか絶対にあるので、もう関係ないですね。アドレナリンが出ればひざの痛みは取れますから」

1年以上の雌伏のときを前進するパワーへと変えて、李淳也がついにグラウンドに戻ってくる。

(関谷智紀)

2026.02.20[GR東葛]我孫子で芽生えた闘争心と、日野で磨いた力。古巣戦で表現する喜びと感謝

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第6節
2026年2月22日(日)14:30 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs 日野レッドドルフィンズ

NECグリーンロケッツ東葛(D2)

左プロップ(1番)だけでなく右プロップ(3番)も経験したことでラグビー全体の理解度が深まったというNECグリーンロケッツ東葛の山口泰雅選手

山口泰雅のラグビーキャリアは、いまから15年前の2011年、現在所属するNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)の練習グラウンドから始まった。

柔道一家に生まれ、自身も物心つく前から道着に袖をとおし、柔の道を歩んできた。さらに小学校に上がると、レスリングや野球にも打ち込み、活発な少年時代を過ごしていたという。そんな山口がラグビーと出会ったのは、小学5年の冬。GR東葛の活動拠点であるNECの練習グラウンドに連れてこられ、あびこラグビースクールに入ることになったのだ。

「当時はラグビーとアメフトの区別もついていなかったんです。『なぜボールを前に投げてはいけないんだろう?』って思いました」

そう笑う山口だが、柔道やレスリングで培われた「体をぶつけ合いたい」という本能は、すぐに彼をラグビーの虜にした。

中学2年まで務めていたポジションはセンター。しかし前述のとおり、「体のぶつけ合い」を好む山口はフォワードでプレーしたいと考えていた。そして中学2年でフォワードにコンバートされた際には、「ようやくやりたいポジションが来た」と、ラグビーへの思いが一段と高まった。以来、彼はプロップとしてプレーし続けている。

山口はいま、地元のチームに所属し、今節は東洋大学卒業後に2年間在籍した日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)との古巣対戦を迎える。日野RDでの経験のなかで、特に大きかったと語るのが、左プロップ(1番)だけでなく右プロップ(3番)も経験したことだ。

「同じプロップでも、1番と3番はまったく違うんです。スクラムでは、3番は相手の1番と2番に挟まれ、逆に1番は左側でバランスを取る。ラインアウトでも、3番と1番では前と後ろが変わります。両方のポジションを経験したことで、セットピースだけでなくラグビー全体の理解度が深まりました」

大学時代とは異なるリーグワンのスピード感やコンタクトレベルを肌で感じ、泥臭く研鑽を積んだ日野RDでの2年間。「いまの自分があるのは日野RDのおかげ」と語る言葉には、並々ならぬ感謝がにじむ。

今節、山口はスターティングメンバーとして古巣の前に立ちはだかる。地元のチームで戦える喜びと、古巣への感謝。その双方の感情を、グラウンドの上で爆発させる。

「スクラムでプレッシャーをかけるのは自分の特長。フィールドプレーでも泥臭く、ハードワークしたい」

感謝を伝える最高の方法は、成長した姿を見せ、勝利をつかみ取ること。我孫子で育ち、日野で磨かれた力が、東葛の地で輝く。

(鈴木潤)

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