2026.03.13[花園L]まっすぐ組み続けてつかんだ50キャップ。スクラムで証明した現在地

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第8節
2026年3月14日(土)14:30 東平尾公園博多の森陸上競技場 (福岡県)
九州電力キューデンヴォルテクス vs 花園近鉄ライナーズ

花園近鉄ライナーズ(D2)

フッカーとして花園近鉄ライナーズのスクラムをリードする金子惠一選手

日頃は社員選手として経理を担当し、数字と格闘するラガーマンは、自身に関する数には無頓着だった。

九州電力キューデンヴォルテクス戦でリーグワン通算50キャップ目の節目を先発で飾ることになる花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)の金子惠一のことである。

「自分でも(次が)50キャップって知らなくて、メンバー発表のときに『俺、50キャップなんや』って思ったぐらいです」

3月9日のチーム内メンバー発表の場で自身の節目を知ったと明かす金子だが、積み上げてきた数字には感慨もある。

東福岡高等学校から中央大学に進学。高校日本代表やU-20日本代表も経験してきたが花園Lに入団した当時、待っていたのは先輩たちからの強烈な“洗礼”だった。

「ネコ(金子の愛称)とスクラムやったら組みにくいわ」

かつて『スクラムの近鉄』と呼ばれ、伝統的にスクラムへのこだわりを持つ花園Lだけに、金子への要求も高かった。

「3、4年目ぐらいからようやく試合に出してもらえるようになって、ここまで長かったです」と金子は言うが、支えにしてきたのが、2022-23シーズン限りで現役を引退した樫本敦さんの言葉である。

同じフッカーだった樫本さんからのアドバイスは決して多くなかった。それでも、「フッカーはテクニックよりもまっすぐに」という助言を金子も突き詰めてきたという。

プレーだけでなく、メンタル面でも影響を受けたという樫本さんがチームを去る際、「あとは任せたぞ」と声を掛けられた。順調に試合出場機会を重ねてきたが、今季は第2節から第4節まではメンバー外に。若手の福井翔も台頭し、ポジション争いは熾烈だが「リザーブから投入してセットピースで結果を出したことで、いまはスタメンという状況です」と太田春樹監督。金子の巻き返しを認めている。

大きな節目となる50キャップについて「うれしいです」と笑顔を見せる金子だが、それ以上にいまのモチベーションになっているのは「ネコはスクラムがいい」という周囲からの高評価だ。

“50”という数字は一見すると無機質だが、金子惠一が花園Lでかみ締めてきた悔しさや喜びが凝縮している。

(下薗昌記)

2026.03.13[九州KV]「3年掛けて強くなる」。努力を積み重ねて磨いた技術がいま開花する

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第8節
2026年3月14日(土)14:30 東平尾公園博多の森陸上競技場 (福岡県)
九州電力キューデンヴォルテクス vs 花園近鉄ライナーズ

九州電力キューデンヴォルテクス(D2)

九州電力キューデンヴォルテクスの神田悠作選手。「喜怒哀楽を思い切り出せるし、ラグビーが楽しいという気持ちは昔とまったく変わらないです」

「実は3年計画を立てていて」

神田悠作はそうやって話を切り出した。東洋大学を卒業して飛び込んだリーグワンの世界。即戦力としての活躍を意気込むルーキーが多いであろう中で、神田は「僕はいきなり出て輝けるような選手ではない」と冷静に自己分析。「3年掛けて自分を鍛えよう」と計画を立て、九州電力キューデンヴォルテクスへと加入した。

「もともと、そういう考え方ができるタイプではなかった」と神田は言うが、そう考えた背景には大学での経験があった。

「浪人したのもあって1、2年目はほとんど試合に絡めずに3年でスクラムハーフに転向しました。チーム事情もあってスタートから出させてもらいましたが、個人のレベルとしてはめちゃくちゃ低かった。それでも、3年間やってきたことが4年目でようやく花開いたという感じです」

この経験が地に足を着けてラグビーと向き合う考え方につながった。「うまくいかずにイライラすることもあった」というが、そのたびに「3年掛けて、3年掛けて」と自分に言い聞かせてきた。

その3年計画の下で努力を積み重ねてきた。「レベルはまだまだ」と前置きしつつも神田は確かな成長を感じている。

「1年目でキックやパスについてコツコツやってきて、それが良い意味で安定してきました。2年目はけがの期間にいろいろなスクラムハーフの選手の映像を見て自分に合うやり方を模索して、練習や試合でトライしてきました。自分のやるべきことが明確になってきて、それがいまにつながっています」

「精神年齢が幼い」と自認する神田だが、ラグビーをしているときの神田の姿は本当に楽しさにあふれている。

「ラグビーをしているときが一番、童心に戻れる。喜怒哀楽を思い切り出せるし、ラグビーが楽しいという気持ちは昔とまったく変わらないです」

3年計画の集大成となる今季、「パスやキックなど個人だけで完結できるプレーのスキルを安定させて、さらにハイレベルなものにしていきたい」と神田は話す。「もっとうまくなりたい」。その思いで取り組んできた3年という時間を経て、いままさに開花のときを迎えようとしている。

(杉山文宣)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
ページトップに戻る