2026.03.26[九州KV] 108の先に、まだ見ぬ景色がある。記録の先へ、山田章仁は進む

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第9節
2026年3月27日(金)19:00 ヨドコウ桜スタジアム (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 九州電力キューデンヴォルテクス

九州電力キューデンヴォルテクス(D2)

トップリーグからの通算トライ数記録更新が目前、九州電力キューデンヴォルテクスの山田章仁選手

今季初トライから一気にハットトリック。前節、3つのトライを積み重ねた山田章仁のジャパンラグビー トップリーグ・リーグワン通算のトライ数、“アキメーター”は108に到達した。小野澤宏時氏がもつ最多トライ数109まであと1に迫った。

口癖のように「新しい景色を見てみたい」と話す山田章仁にとって、あと2つトライを取ることができれば、誰も知らない景色を見ることになる。「すごく楽しみ。これまでの歴史の中でいろいろな方がトライの数というくくりで見た景色とは違う景色を見たい」という未知の領域への高揚感が徐々にリアルになっている。

「たとえば、新幹線に乗っていて『富士山が5分後に見えます』というアナウンスがあったとして、富士山までの景色と富士山のあとの景色ってみなさん、なかなか見ないじゃないですか。でも、もしかしたら富士山の手前、(アナウンスから)4分30秒後に富士山よりも良い景色があるかもしれないし、5分1秒後のところに富士山よりもすごくきれいな山があるかもしれない。そういう景色も自分は好き。だからできるだけ早く更新して、僕自身もいろいろな景色を見たいし、みなさんにもお見せしたい」

ラグビー選手として長い年月を重ねて、経験を積むことでラグビーに対する見え方も変わった。

「いまもラグビーがめちゃくちゃ楽しい。いろいろな理由で選手は引退するものだと思いますが、やれる選手は長くやって40歳から見える景色を見てほしいなと思うくらい楽しいですよ。38歳、39歳のときよりもいまのほうが楽しいです」

好奇心も探求心も尽きない。知れば知るほど、奥深く新たな発見が次の冒険への原動力となる。そんな山田章仁にとって記録とはどういった意味をもつのだろうか。

「今まで何個か記録を達成させてもらっていますけど、そのときの思い出が色濃く残るもの、よみがえるものが記録かな。そういう意味では109、110トライは印象に残るものだといいかな」

「すごい(笑)」と自ら笑うように、記録更新への周囲の期待は大きい。ここまで積み上げたトライ数108は煩悩の数と同じ。“不惑”の山田章仁が一気に記録を更新する。そんなストーリーを期待せずにはいられない。

(杉山文宣)

2026.03.26[RH大阪]誰よりも走るロックがハードワークを体現。4連勝を支える献身の象徴

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第9節
2026年3月27日(金)19:00 ヨドコウ桜スタジアム (大阪府)
レッドハリケーンズ大阪 vs 九州電力キューデンヴォルテクス

レッドハリケーンズ大阪(D2)

レッドハリケーンズ大阪のエリオット・ストーク選手。「ラグビーでは、ハードワークや全力を出し尽くすことは当たり前のこと。自分に与えられた仕事を最高の形でやりたい」

前節、日本製鉄釜石シーウェイブスとのビジターゲームで勝利したレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)。プレーヤー・オブ・ザ・マッチは、エリオット・ストークが受賞。初めての受賞には「うれしい」と喜びを表したが、「それよりもチームで勝てたことがうれしかった」という。チームは開幕から4連敗のあと、4連勝を飾った。

18歳でプロラグビー選手になったストークは、母国・イングランドやフランスでプレーしてきた。昨シーズンに「新しいことに挑戦してみたい」という思いから来日し、RH大阪に加入。日本での初挑戦だった昨季は、「チームの理解を得て、素晴らしい経験ができた」と話す出産の立ち会いで帰国した終盤戦を含め、出場がなかったのは3試合のみ。今季も開幕から全試合で先発出場を続けている。

198cm、120kgの体格を生かした力強さやディビジョン2トップのラインアウト成功数が目を引くが、彼の貢献は目立つところに限らない。ストークと同じロックのポジションに入る杉下暢が「キックチェイスにも行ってくれて、守備のポジショニングも良い」と話すとおり、よく走る選手だ。ストーク本人も「交代で出てきたウイングと差がないくらいにチェイスしていきたい」という意志をもつ。「ラグビーでは、ハードワークや全力を出し尽くすことは当たり前のこと。自分に与えられた仕事を最高の形でやりたい」と、チームが重んじる勤勉さをグラウンドで体現し続けている。

「チームを勝たせるために役割を果たすのは大前提」だが、トレーニングでは若手選手に自身の経験や知識を伝えることも大事にしている。考えていることをはっきり伝えたい性分は「日本の文化の中では誤解を招くこともある」難しさもあるが、今節リザーブに入った福江仙太郎を例に挙げ、「成長し、自信を付けてきている。そういうふうに後輩に良い影響を与えていきたい」と語った。

大阪の街は、「お好み焼きなどおいしいものがたくさん集まる“天下の台所”で、活気がある」ところが気に入っているという。たとえこの先日本を離れることになったとしても、「たくさんの友人ができ、ホストゲームでもビジターゲームでも応援してくれる多くのファンに支えられてきた。そんなRH大阪は、自分にとって大事な存在。他国からでも、ずっと応援するだろう」。

D2のリーグ戦は、14試合。開幕前は長いと思っていても、折り返してしまえば残された試合は少なく感じる。レギュラーシーズン残り6試合では、「RH大阪を最高の状態にできるよう、選手とコーチングスタッフ、チームみんなで成長していきたい」。

(前田カオリ)

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