2026.04.03[RH大阪]“特別じゃない”が強みになる。思い出の地から、次のステージへ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第10節
2026年4月4日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪(D2)

アーリーエントリーからほどなくして先発の座をつかんでいるレッドハリケーンズ大阪の赤迫幸知(あかさこゆきと)選手

新たな門出を迎える4月。レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)の新入社員選手たちも、4月1日に入社式を迎えた。

昨年と同様に、NTTドコモグループの合同入社式は、MUFGスタジアムで行われた。入社式では、ユニフォームをまとったRH大阪と浦安D-Rocksの新入社員選手が紹介される一幕もある。帝京大学出身の赤迫幸知にとっては、1月2日に行われた第62回大学選手権の準決勝以来のMUFGスタジアム。連覇が止まった苦い思い出も記憶に新しいところではあったが、試合と同じように「しっかり準備をして、良い社会人になっていける第一歩になるよう」入社式に臨んだ。

アーリーエントリーで登録されているスクラムハーフの赤迫は、2月28日に行われた第7節で途中出場からファーストキャップを獲得。その後、先発を続けている。現役時代にスクラムハーフだった秦一平リクルーターは、赤迫について「何かがスペシャルな選手というわけではないが、スクラムハーフに必要な技術がバランス良く高い選手」だと評価する。

チームに合流した当初から、左足から出す精度の高いボックスキックを見たチームメートやスタッフから「うまいな」という声が漏れていた。ラックからテンポよく出してつないでいくパスは、子供のころから意識して鍛えていた手首の強さから、体勢を崩しながらでも正確に出す。チームで最も小柄な161cm/65kgのサイズだが、大きな相手をなぎ倒すまではいかなくとも、タックルに入る間合いや角度を調整し、相手を止められる。顔や肩幅など体のパーツが全体的に小さく、体の大きなリーグワンの選手たちの中に入ってしまえば、その小柄さは際立つ。ただ、プレーが始まってしまえば、堅実にチームを支えるその存在感は大きい。

岡山県倉敷市出身の赤迫は、岡山ラグビースクールを経て、中国地方の強豪・尾道高等学校で3年間を過ごした。全国高校大会で3回戦以上に勝ち進むことができなかった悔しさ、「チームの仲間自身がそのままトライを取れるのに、自分にトライさせるために出してくれたパス」を受けた喜び。今節行われる東大阪市花園ラグビー場だけでなく、花園中央公園すべてのグラウンドに思い出がある。

社会人として新たなスタートを切るタイミングで、思い出深いスタジアムを巡ることになった赤迫。うれしいこと、苦しいこと、多くを積み上げてきたからこそ、いまの自分がある。今節もこれまでどおり「良い準備をして、試合で良いパフォーマンスを出す」ことに注力し、RH大阪の社員選手としてリーグワンでの経験を積んでいく。

(前田カオリ)

2026.04.03[花園L]“バチバチ”が己の信条。ルーキーがそのタックルにすべてを懸ける

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第10節
2026年4月4日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs レッドハリケーンズ大阪

花園近鉄ライナーズ(D2)

「サイズがなくてもバックローでやれるところを見せたい」と意気込む花園近鉄ライナーズの薄田周希(うすだしゅうき)選手

座右の銘は「バチバチ」。風変わりな言葉を信条に楕円形のボールを追いかけてきた花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)のルーキーが、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)戦で初めてスタメンに名を連ねた。東海大学から新加入した薄田周希のことである。

前節の日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)戦ですでに”ホストゲームデビュー”を飾っている薄田にとって「バチバチ」の原点とも言えるのが東大阪市花園ラグビー場である。

1点やワンプレーの重みを薄田に教えてくれたのは高校時代に立った“聖地”での伝説的な一戦だ。第100回全国高校大会の準々決勝で薄田が在籍した東海大学付属大阪仰星高等学校は東福岡高等学校と対戦。後半のロスタイムが18分を超える死闘は21対21でノーサイドを迎え、抽選の末に東海大学付属大阪仰星高等学校は涙を呑んだ。

第101回大会にはキャプテンとして臨んだが、準決勝で再び東福岡高等学校と顔を合わせ、今度は42対22でリベンジに成功。3年生だった薄田は高校ラグビーで日本一を達成した。

「高校時代はここを目指して頑張ってきた中で、成長できましたし、それがいまにつながっています。また、ここに戻ってこられてうれしいですね」

釜石SW戦を終え、取材エリアに姿を見せた際、「タックルも1本相手に外されて、出場時間が短い中でアピールできませんでした」と厳しく自己採点した薄田だったが、2日後にメンバー発表でRH大阪戦でのスタメンを太田春樹監督から伝えられたという。

「僕自身はメンバーに入れると思っていなかったので、驚きがありました」と率直な思いを口にしたが、指揮官からのメッセージは端的かつ明確だった。

「チームのタックル率が低いので『ディフェンスでしっかりとタックルで前に出て、活躍してほしい』と監督から言われました」と薄田は自らに課せられたミッションを明かす。

180cm/101kgの体格はフランカーとしては決して大きくないが「サイズがなくてもバックローでやれるところを見せたい」と意気込みを見せる。

尊敬する選手として東海大学の先輩にあたるリーチ マイケルの名を挙げる薄田は、RH大阪戦ではタックルにすべてを懸けるつもりだ。

「気合いでかましたいと思います。バチバチにね」。クレバーな男があえて口にする熱い言葉が頼もしい。

(下薗昌記)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
ページトップに戻る