2026.04.09[GR東葛]デビュー戦の悔しさを糧に。50キャップ到達の鉄人が見据えるのは未来ではなく“いま”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第11節
2026年4月11日(土)12:00 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs NECグリーンロケッツ東葛

NECグリーンロケッツ東葛(D2)

この試合でリーグワン50キャップとなる、NECグリーンロケッツ東葛の菊田圭佑選手

2022年1月8日。NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)の一員として、菊田圭佑は初めてリーグワンの舞台に立った。その第一歩は、苦い記憶として刻まれている。

「やっぱり1試合目のあの悔しさはずっと残っています」

後半10分からの途中出場。高校、大学と積み上げてきたスクラムには自信があった。

だが現実は違った。

「通用しなくて、コテンパンにやられました」

試合は12対33の敗戦だった。菊田の中に残ったのは、「何もできなかった」という感覚だった。

あれから5シーズンを過ごしてきた。今節の豊田自動織機シャトルズ愛知戦で、菊田はリーグワン50キャップに到達する。その道のりを振り返るとき、菊田の脳裏に強烈に焼き付いているのは、あのデビュー戦の記憶だ。そこで悔しさを味わったからこそ、自己研磨に力を注いできた。

「コーチ陣や土井(貴弘)さんをはじめ、当時の先輩方に教わりながら、新しく積み重ねてこられたと思います」

その積み上げの成果は、数字にも表れている。大学時代は120kgだったベンチプレスは、現在150kgにまで伸びた。強い体を作るために、意識的にウエイトトレーニングを積んできた強靭な体が、5シーズンで50キャップ到達というハイペースを生み、昨季は全試合出場を果たした。そして今季も、ここまで全試合出場を続ける鉄人ぶりを発揮している。

「ちょこちょこ痛いところはあるんですけど(笑)、みんな頑張っていますし、何よりこのチームメートのために体を張りたいという思いがあります」

50キャップの、その先。それを問われると、菊田の視線は未来よりもいまに向く。

「何年後というよりは、今季の残り4試合、GR東葛としてどのように最後を終えるかにフォーカスしていますし、ファンのみなさんや地域の方々に恩を返せたらいい。良いプレーを見せたい」

直近2試合はホストゲームで連敗を喫した。この2試合、後半から出場した菊田は、勝てる流れをつかみながらも、勝ち切れなかったことへの悔しさを抱えている。

ただ、菊田はかつて味わったデビュー戦の悔しさを成長へとつなげてきた。直近2試合で味わった悔しさも消えてはいない。

だが、それは菊田が50キャップのその先に進むための原動力になる。

(鈴木潤)

2026.04.09[S愛知]「この試合だけは特別」。かけがえのない財産を得た古巣との対峙に燃え上がる闘争心

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第11節
2026年4月11日(土)12:00 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs NECグリーンロケッツ東葛

豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)

「絶対に負けたくない」と今節の試合に臨む、豊田自動織機シャトルズ愛知のヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ選手

「今週の試合だけはどうしても出たかったです」

今季の日程が決まったとき、ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノはそう思ったという。今季から豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)に所属する25歳は、昨季までの2シーズン、今節の対戦相手であるNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)に所属していた。

トンガ出身で、摂南大学への入学を機に日本へやってきた。「トンガカレッジでの最終学年で、日本でいう生徒会長のような役割を任されて、勉強もラグビーも本気で取り組みました。母親からはフィジーの大学に進むことも提案されましたが、家族を助けたい思いがあって、日本に行くことを決めました」。

来日当初は言語や文化の壁にぶつかったものの、仲間の力を借りて乗り越え、インタビューの受け答えも日本語でこなすほど成長した。

そうして、2023-24シーズンからGR東葛でプロキャリアをスタートさせた。「GR東葛では、レメキ ロマノ ラヴァ(現・三重ホンダヒート)に本当にお世話になりました。彼に出会っていなければ、ずっと大学生気分で過ごしていたままだったかもしれません」とアホフォノは語る。

日本代表でも長く活躍したベテランのプロ意識に感銘を受け、多くの時間をともにした。「彼は『ハードワークに体の大きさは関係ない』と言って、毎日朝早くからトレーニングをするんです。ウエイトトレーニングでも体のサイズが全然違うのに、彼は僕に勝つまで絶対にやめないくらい負けるのがイヤ。それくらいの努力をしなければならないのだと思いました」。

「お兄さんのような存在」のレメキとGR東葛で過ごした日々は、アホフォノにとってかけがえのない財産になった。そうして今季、S愛知にさらなる進化を求めてやってきた。主に試合途中から出場することが多いが、自分の役割を黙々とこなす姿は、GR東葛時代の仲間とともに培ったもの。今節はその姿を古巣相手に見せる番である。

「絶対に負けたくない」。その一心で今節に臨むというアホフォノ。「早くボールをもらってキャリーしたいし、早くタックルしたい。普段は冷静に試合に入るけど、この試合だけは特別です」と、その闘争心はすでにメラメラと燃え盛っている。

(齋藤弦)

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