NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第14節
2026年5月10日(日)12:00 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs 豊田自動織機シャトルズ愛知
花園近鉄ライナーズ(D2)
前節、ディビジョン2の首位から陥落した花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)が豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)を東大阪市花園ラグビー場で迎え撃つ。勝ち点5を手にすれば、優勝とD1/D2入替戦への切符をつかみ取れる一方で、敗れた場合、3位につける清水建設江東ブルーシャークスの結果次第ではD1/D2入替戦進出への望みが絶たれるという崖っぷちの状況だ。
スクラムハーフとしてチームをコントロールする藤原恵太は「最終節で優勝が決まる戦いになることはもともと想像していました」と古巣との“頂上対決”を当初から想定していたと話す。
天国と地獄の間に立つ格好の花園Lだが、藤原の口ぶりには過度な入れ込みも、緊張感もなかった。
自然体を支えるのはプレーヤーとして成長する充実感である。31歳を迎えた昨年、S愛知を離れ、花園Lへと加入した。クウェイド・クーパー アタックコーチとウィル・ゲニア スキルコーチから多大なる影響を受け、藤原は充実の日々を過ごしてきた。
4月9日の練習後、車のタイヤの中にボールを置き、ラックを想定したボール扱いをテーマに、ゲニア スキルコーチは藤原をマンツーマン指導。その傍らに立つクーパー アタックコーチからも助言を受ける藤原は豪華過ぎる居残り練習に汗を流していた。
クウェイド・クーパー アタックコーチ(左)とウィル・ゲニア スキルコーチ(右)からラックの状況を想定したコーチングを受ける藤原選手「二人のラグビーIQはすごいです。同じポジションだったウィリー(ゲニア スキルコーチ)に関しても今まで僕は9番が専門の人に教えてもらうことがなかったんですが、理論的に説明してもらえます」と藤原は目を輝かせる。
藤原が得た収穫。それは細かな技術論に加え、かつての対戦経験から「才能が豊富で天才的な人」と認識していたゲニア スキルコーチのプレースタイルが、その実は日々の練習が作り上げたものだと理解できたことだ。
開幕から各ポジションで選手が競い合ってきた花園Lの中で、「正直、彼のところは固定してきました。マニー・リボックと一緒にゲームを作ってくれています」と太田春樹監督も不動のスクラムハーフであることを認める。世界的スターでもあるリボックも「経験もあって速いし、ワールドクラスに匹敵する9番だと思います」と藤原に絶対の信頼を寄せている。
世界的ハーフ団だった両コーチから多くを学び、いまだ成長過程にある31歳は「自分でもレベルアップしたと思っていますし、それを試合で見せるつもりです」と言い切った。
開幕戦以来、5カ月ぶりとなるS愛知との再戦で藤原恵太がその“真価と進化”を見せつける。
(下薗昌記)



























