2026.01.09[中国RR]比較をやめて手にした新たなマインドセット。どんな番号でも貫く“自分らしさ”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第3節
2026年1月10日(土)14:30 福山通運ローズスタジアム (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 中国電力レッドレグリオンズ

中国電力レッドレグリオンズ(D3)

中国電力レッドレグリオンズの松岡祐斗選手、フルバックではなくセンターで出場予定だ

今季初スタメンの背番号は『13』。フルバックを主戦場とする松岡祐斗が大学時代以来のセンターで先発のフィールドに立つ。

筑波大学出身の松岡は2020年に中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)に入団。「入ったときはどちらかと言うと、自分でボールを持って走りたいというイメージもありました」と振り返るが、ひざのけがで2022-23シーズンを棒に振ったことでそのイメージは崩れていった。

「復帰はできましたけど、なかなか自分の思うようなプレーができなくなっていたし、もともとできていたことや、周りができることができないと、どうしても『なんでできないんだ』と思うタイプでした」

これまではほかのフルバックの選手との比較に答えを見出そうともがいてきた。だが、昨季は自分自身と真っ直ぐ向き合い、自分の強みを生かすマインドに切り替えたことで前に進んだ。

中国RRで6シーズン目。2月に28歳になる松岡は、「スキル自体はめちゃくちゃ上手くなったわけじゃないですけど、自分の考え方が変わって、できること、できないことを割り切れるようになってから調子はいいと思います」と昨季つかんだマインドセットを胸に戦っている。

「体が思うようにいかなくて厳しい時期もありましたが、頭の整理ができて自分の強みを認識できてきたと思います。あとはこの強みを増やしたり伸ばしたりして、もっとチームに貢献していきたいです」

「自分の強みをしっかり出すイメージで臨もうと思っています」

今節の“広島ダービー”では今季初スタメンの出番が巡ってきた。いつもと違う背番号での大抜擢は、自分らしさを貫くことでつかんだチャンスだ。

アタックのつなぎ役やキックという松岡の強みを評価する岩戸博和監督は、「いきなりやるポジションなので難しいとは思いますけど、コミュニケーション能力や順応性がすごくあるのでしっかりやってくれると思います」と期待を寄せる。

センターでの先発出場は大学生以来のこと。そこから地道に成長してきた松岡は、当時の経験も生かし、「アタックは普段と大きく変わらないですが、ディフェンスではいつもより前で体を張る機会が増えるので、そこはしっかりやり切りたいです」と冷静に闘志を燃やしている。

いつもと違うポジションだが、「『センターだからこういうことをしなきゃいけない』とやるよりは、自分の強みをしっかり出すイメージで臨もうと思っています」と気負い過ぎることはない。

どの番号を背負ってもフィールドで自分らしさを貫く。その信念が松岡の背中を押す。

(湊昂大)

2026.01.09[SA広島]先駆者との対峙は大きなモチベーションに。日本でのプレーが与えてくれる充実感

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第3節
2026年1月10日(土)14:30 福山通運ローズスタジアム (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 中国電力レッドレグリオンズ

マツダスカイアクティブズ広島(D3)

マツダスカイアクティブズ広島のジャクソン・ピュー選手。「日本でこれからもラグビーを続けたいし、上のディビジョンでプレーしたい思いもすごく強く持っている」

ジャクソン・ピューが来日してからもうすぐ2年が経つ。2年前に迷うことなくマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)でプレーすることを決めた自分自身を、彼は称えていた。

「本当に素晴らしい決断だったと思うよ。日本での生活はすごく楽しくて、ポジティブなことしかないからね。日本の人々も食べ物も本当に素晴らしいし、一緒に暮らしている彼女も日本が大好きで、すごくよくサポートもしてくれるんだ」

とても優しい表情を浮かべてそう語った。

尊敬している人を問われると真っ先に名前を挙げる母親も、日本でプレーすることを喜んでくれている。だから、これからも日本でキャリアを築いていくことを望んでいる。

「母は僕がラグビーをするためにかなり長い距離でも練習や試合に連れて行ってくれて、誰よりも応援してくれた。本当に大切な存在の母も、日本のことをすごく気に入ってくれている。日本でこれからもラグビーを続けたいし、上のディビジョンでプレーしたい思いもすごく強く持っている。一番良いのはこのチームで昇格して上のディビジョンでプレーすることなので、そのために全力を尽くしたい」

開幕2連勝を飾ったSA広島の今節の相手は中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)。今季最初の“広島ダービー”が彼も楽しみでならない様子だ。

「毎回ダービーはすごく激しい試合になるから楽しみだよ。中国RRは僕たちと試合をするときは映像で見る中国RRではなくなるけど、それがダービーというものだ。僕たちも負けないようにしないといけない。(エドワード・)カーク選手と戦えることもすごく楽しみ。クイーンズランド・レッズというスーパーラグビーのチームでプレーしているところを小さいころに見ていたから、その彼とこうやって日本で一緒にプレーできるなんてすごくうれしいことだ。彼のように日本で長く活躍できたらいいなと思うし、たくさんのことを学ぶ機会にもなると思う」

その言葉からは充実感が満ちあふれている。いまの彼を止めるのは簡単なことではないだろう。

(寺田弘幸)

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