2026.03.20[中国RR]大事なのは「自分のプレーを貫くこと」。来日2年目の29歳は静かに闘志を燃やす

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第6節
2026年3月22日(日)13:00 黒崎播磨陸上競技場 in HONJO (福岡県)
ルリーロ福岡 vs 中国電力レッドレグリオンズ

中国電力レッドレグリオンズ(D3)

中国電力レッドレグリオンズのコナー・アンダーソン選手。「考え過ぎず、無理に目立とうとせず、いつもうまくやれていることをやるだけです」

リーグワンデビューから1年。中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)のコナー・アンダーソンが静かに闘志を燃やしている。

オーストラリア出身のアンダーソンは2024年9月に来日。1年目の昨季はけがで出遅れたものの、昨年3月にデビューを飾り、計7試合に出場した。今季は本人の調子こそいいが、思うような出場機会に恵まれず、8試合を終えて出場は4試合のみ。スタメンは1試合だけで、それも前半のみのプレーで終わっていた。

「自分にとってラグビーへの取り組み方はメンタル面が大きいです。フィールドに立っているときは問題ないですが、立つことができていないと、頭の中であれこれ考え過ぎてしまいます」

来日2年目で難しい時期に直面しているが、「同じような立場の人と話したり、家族や昔のコーチに連絡したり、サポートしてくれる人たちに頼って、ひたすらハードに練習して前向きでいようと心掛けています」と努めて切り替える。

「結局は自分でコントロールできないことだから頭から(ネガティブな考えを)追い出そうとします。やっぱり、ラグビーをプレーすることが何より好きなので、とにかく練習に励んで、フィールドでチームメートとのプレーを楽しむこと。あとはフィードバックをしっかり受け止めて、プレーに生かしていくしかないです」

前節のクリタウォーターガッシュ昭島戦は約2カ月ぶりにメンバー入りし、後半に途中出場した。試合には敗れたが、アグレッシブなプレーで終盤の意地の追い上げに貢献。今節のルリーロ福岡(以下、LR福岡)戦も引き続きメンバーに選ばれた。

前回のLR福岡戦は後半途中までに21点のリードを得ながら、終盤に相手の勢いに呑まれて引き分けで終わっていた。その試合も途中出場していたアンダーソンは、「リードを築きながら、自分たちでチャンスを逃して勝つことができず、本当に残念だった」と悔しさを振り返る。

再びリザーブに名を連ねた今回は、勝利を手繰り寄せるためのインパクトが欠かせない。それが苦境を打開する一手となるはずだ。

「自分のプレーを貫くことが大事だと思います。考え過ぎず、無理に目立とうとせず、いつもうまくやれていることをやるだけです。プレー時間は限られるけど、自分がスタメンにふさわしい理由を証明しないといけないので、与えられた時間を最大限に活用し、積極的にプレーしたいです」

異国の地で奮闘する29歳がフィールドで自分の価値を示そうと燃えている。

(湊昂大)

2026.03.20[LR福岡]「みんなの力をもらい、相手に伝える」。経験を重ね、たどり着いたスクラムの神髄

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第6節
2026年3月22日(日)13:00 黒崎播磨陸上競技場 in HONJO (福岡県)
ルリーロ福岡 vs 中国電力レッドレグリオンズ

ルリーロ福岡(D3)

ルリーロ福岡の寺脇駿選手。「力んで押すわけではない。みんなの力をもらい、対峙する相手に伝えられるところが自分の長所」

「今季はスクラムが計算できる。彼を中心に改善し、どの対戦相手にも互角以上に戦えている」。ルリーロ福岡(以下、LR福岡)の豊田将万ヘッドコーチがそう信頼を寄せるのは寺脇駿だ。中学時代から現在まで3番一筋。多くの経験を積んでスクラムの極意を習得し、主力として欠かせない存在となっている。

大阪府出身。中学時代、野球部に入るつもりでバットを買ったが、ラグビー部に入部した友人たちに誘われ、楕円球を追い始めた。日本航空石川高等学校に進学すると、同級生にフェインガ・ファカイ(三重ホンダヒート)、一つ上にマキシ ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がいた。

「外国籍選手(※マキシ ファウルアは現在、日本国籍)はこんなに迫力があるのか。彼らを止めなければ全国では通用しない」と体作りに努め、3年時にレギュラーの座をつかんだ。その後、進学した京都産業大学ではさらに厳しい練習が待っていた。2年生までは先輩たちに押されまくり、泣きながら意地で押し返したこともある。スクラムを組めば組むほど経験値が上がり、強くなった。「日本で一番スクラムを組むと言われる大学で、みっちりと鍛えられた。3年生の終盤に花が開いた」と言うとおり、先発メンバーに名を連ねた。

卒業後は宗像サニックスブルース、釜石シーウェイブスRFC(当時)を経て、2023年にLR福岡に加入した。プロとしての厳しさとラグビーの楽しさを実感する日々の中で、スクラムの神髄に気づいた。「自分一人では弱くても、8人対8人で組めば勝てる。力んで押すわけではない。みんなの力をもらい、対峙する相手に伝えられるところが自分の長所だと思います」と話す。

気分転換は愛犬との散歩。「LR福岡は唯一無二と言っていいほどの地域密着型チーム。よく行くお店のみなさんも応援に来てくれる。リーグワンで活躍することで、地域を盛り上げたい」とチームの存在意義を感じている。

第4節で45対45の引き分けだった中国電力レッドレグリオンズ戦に向け、「油断はできない。最後まで戦い抜く」と誓う。派手さはなくても、泥臭いプレーでチームに貢献する覚悟だ。

(坂本陽子)

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