2026.02.06[LR福岡]あふれる喜びと満タンのエネルギー。全身全霊を尽くす、大卒2年目のバイスキャプテン

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第6節
2026年2月8日(日)13:00 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs 中国電力レッドレグリオンズ

ルリーロ福岡(D3)

ルリーロ福岡の上田健太選手。バイスキャプテンの復帰がチームに勢いをもたらすか

大卒2年目の今季、バイスキャプテンに抜擢された上田健太が、5試合ぶりにグラウンドへ戻ってくる。豊富な運動量と献身的なプレーでチームにエナジーをもたらす存在であり、その復帰は戦列に活気を呼び戻すものとなる。

負傷により4試合を欠場した期間、上田はスタンドから仲間の奮闘を見つめ続けた。上位チーム相手にも一歩も引かず、食らい付く姿に「このチームは勝てる」と確かな手ごたえを得たという。久しぶりの実戦を前に「正直、緊張はある。でもそれ以上に、試合に出られる喜びのほうが大きい」と語る表情には、抑え切れない高揚感がにじむ。

新潟県出身。中学時代はサッカー部に所属し、北越高校入学後にラグビーへ転向した。「部員集めに必死なラグビー部を見て、気付いたら入っていた」。些細なきっかけが、人生の舵を大きく切ることになった。高校時代はバックスとしてプレーし、俊敏性とボール感覚を磨いた。

転機は流通経済大学で訪れる。1年時にヘッドコーチから「あの選手のようになれるまで帰れないよ」と指差されたのは、屈強なハードタックラーだった。持ち前の走力と当たりの強さに着目され、フォワードへの転向を命じられる。本人は「最初はマジでイヤだった」と苦笑するが、コンタクトを重ねるごとにその魅力に引き込まれていった。「体を張ってチームのために戦える。いまはフォワードが楽しくて仕方がない」。役割への理解が、覚悟へと変わった瞬間である。

リーグワン参入時からルリーロ福岡に加入。日中は車部品製造会社で品質検査の業務に従事し、夜はラグビーに全力を注ぐ。限られた時間の中でも、誰よりも声を出し、練習から手を抜かない姿勢が評価され、今季はバイスキャプテンを任された。「個性豊かな仲間が集まっているが、情熱の方向は同じ。団結力はどこにも負けない」と言い切る。

中国電力レッドレグリオンズとは第4節で対戦し、45対45で引き分けた。「相手は本当にタフ。だからこそ、自分たちが上回るタフさを示したい」。この日の朝食は卵かけご飯を3杯。エネルギーは満タンだ。再び立つ戦場で全身全霊を尽くす。

(坂本陽子)

2026.02.06[中国RR]「一番走って、一番前に出て、インパクトを残す」。“中国RRの太陽”がつかむ上昇のきっかけ

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第6節
2026年2月8日(日)13:00 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs 中国電力レッドレグリオンズ

中国電力レッドレグリオンズ(D3)

中国電力レッドレグリオンズの久保太陽選手。「自分の現状を知れるので、ディフェンスもアタックもがむしゃらに泥臭く頑張ろうと思います」

中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)の久保太陽がリーグワンで初のメンバー入りを果たした。背番号は23番。目標の舞台へと大きく近づいた。

2025年に加入した大卒ルーキーは壁に直面していた。これまで報徳学園高校でも同志社大学でもすぐに出場機会に恵まれていたが、リーグワンの舞台では開幕から試合に絡めない日々。先の見えない競争の中にいた。

「簡単じゃないと分かっていたけど、心のどこかで『自分だったらイケるかも』みたいな気持ちもありました。でも、なかなか厳しい道のりで、シーズンが始まってラグビーに対するモチベーションが難しくて、なかなか練習に身が入らない時期もありました」

バックローはポジション争いが激しく、主戦場のナンバーエイトには大黒柱のエドワード・カークが君臨。活力あふれるベテラン勢を前に、アタックを強みとする23歳は、「バックローはディフェンスの激しさと仕事量がすごい人ばかりで、自分はフィジカルもディフェンスも試合に出ている人とまだまだ張り合えないなと思っています」と課題を痛感していた。

試合はまだ遠いはずだったが、今節のルリーロ福岡戦で本人も驚きのメンバー入りを果たした。今回はチームメートの体調不良などの影響もあって急きょ訪れたチャンス。まだ壁を乗り越えたわけではない。それでも、初めて着る23番のジャージーを向上の足がかりとする。

「巡り巡ってきたチャンスなので、ここでつかめたらベストですし、課題が出ても向き合って次にいくだけなので、ポジティブに捉えています。自分の現状を知れるので、ディフェンスもアタックもがむしゃらに泥臭く頑張ろうと思います」

実戦は11月のプレシーズンマッチ以来で、「ワクワクよりも緊張が強いです」と不安はある。だが、「大学の友達や家族、会社の人も楽しみにしてくれているので、周りの応援がめっちゃ力になります」と久保。期待してくれる人たちの支え、それに10歳上の木村勇大や似たプレースタイルだった河口駿アシスタントコーチなど経験豊富な先輩たちにも背中を押された。

「何分出られるか分からないですけど、一番エネルギーが有り余っているのは僕だと思うので、一番走って、一番前に出て、与えられた時間でとにかくインパクトを残します」

今季の第5節まで終えて、久保はメンバー外が続き、チームも1分4敗と未勝利。苦しい状況に陥っていたが、明けない夜はない。中国RRの太陽が上昇のきっかけをつかみにいく。

(湊昂大)

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