2026.03.05[L戸田]両親への思いを原動力に。選んだ道を正解にするのは自分次第

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第9節
2026年3月7日(土)13:00 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs ヤクルトレビンズ戸田

ヤクルトレビンズ戸田(D3)

ヤクルトレビンズ戸田の横山大輔選手が大事にする言葉『Choice and Chance』が意味するものとは

ヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)のナンバーエイト、横山大輔。

取材当日、彼は都内の仕事を終えた足でL戸田のナイター練習に駆け付けた。夜の河川敷は気温6℃、強風が容赦なく吹きつける寒さの中、仲間たちとひたすらラグビーに没頭していた。

「いまは自分のためというより、家族や友人など応援してくれる人たちのために頑張りたいという気持ちが強いです。特に両親の存在は本当に大きい。僕が出ていない試合でも、毎試合のようにスタンドに足を運んでくれる。L戸田のことが大好きになってくれました」

我が子に残されたラグビー人生を最後まで見届けたい──。そんな両親の想いに応えてあげたい。それが、いまの横山の最大の原動力だ。

数年前、コロナ禍で大きな決断をした。前所属のレッドハリケーンズ大阪の試合に両親が駆け付けられなくなり、元気を失っていく姿を見たとき、心が決まった。都内に戻り、家族の近くでプレーすること。そして、当時リーグワン参入を目指して野心を燃やしていたL戸田の姿勢にも強く共感した。

高校時代、語学とラグビーを極めるためにニュージーランドへ留学。筑波大学進学後も一度は就職を考えたが、大学選手権準優勝を機にラグビー続行を決意した。どの岐路でも、温かく背中を押してくれたのは両親だった。

「いまは本当に充実しています」と横山は穏やかに笑う。

家族が近くにいて、かつての仲間とも再会できる。そしてピッチ上では、L戸田の選手たちと全力でラグビーに打ち込める。

「この環境だからこそ、好きじゃなければ続けられない。こんなにラグビーが好きなチームって、ほかにないんじゃないかなと思います」

無論、環境を言い訳にする気は一切ない。前節の狭山セコムラガッツ戦。大敗を喫した試合後、彼は仲間たちにこう語りかけた。

「僕らが本当にラグビーに集中できる時間は週に10時間もない。全部を中途半端にやるのは無理だ。一つにテーマを絞って、徹底的にやり切る。それを積み重ねないと、上位チームとの差は縮まらない」

『Choice and Chance』。横山が大事にする言葉だ。何を選ぶかは自分次第。そして、選んだ道を正解にするのも、自分次第──。

その信念を胸に、横山は今週末、ルリーロ福岡とのビジターゲームに挑む。両親が見守るスタンドの前で、全力を尽くす。

(鈴木康浩)

2026.03.05[LR福岡]チームとともに、はい上がる。ジャパン入りの夢に向かって猛進する24歳

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第9節
2026年3月7日(土)13:00 久留米総合スポーツセンター陸上競技場 (福岡県)
ルリーロ福岡 vs ヤクルトレビンズ戸田

ルリーロ福岡(D3)

昨年12月の開幕直前にルリーロ福岡に加入、第7節でリーグワンデビューを果たしたマナセ・ハビリ選手

力が拮抗するヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)戦に向け、調子を上げている選手がいる。ルリーロ福岡(以下、LR福岡)のマナセ・ハビリだ。第7節の狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)戦でリーグワンデビューし、相手の守備網を崩すゲインラインバトルで存在感を発揮した。「練習したことをすべて試合で出す」とL戸田との戦いを心待ちにしている。

衝撃的なデビューだった。狭山RG戦の後半6分に投入され、ボールを持つと低い姿勢で猛進。同38分には敵陣深い位置でのモールから小畑健太郎のパスを受け、トライを奪取した。第8節のクリタウォーターガッシュ昭島戦では初めて先発出場した。残念ながら試合には敗れたが、「楽しかった」と試合でしか得られない高揚感を久しぶりに覚えた。

トンガの国技であるラグビーを始めたのは14歳だった。友人たちが楕円球に夢中になる姿を見て、「自分もやってみたい」と自然と興味を持った。アメリカ・ハワイ州への留学を考えていた矢先、縁あって高知中央高等学校に入学した。日本語を学びながら、ラグビーに打ち込み、天理大学へ。1年のころ、ウイングとして出場した大学選手権で日本一に貢献した。

卒業後に入団した三重ホンダヒートでは出場機会に恵まれないまま退団するという挫折を味わった。人生の岐路に立ち、「もう一度、下からやり直そう」と奮い立った。ディビジョン3から上を目指すLR福岡と自分を重ね合わせたかのように、再びスタートラインに立つことにした。

チーム事情でホストの試合会場は、選手もスタッフと一緒に準備や片付けを手伝う。マナセ・ハビリも汗だくになりながら、グラウンド周辺に人工芝を敷いたこともある。すっかり日本の生活にも慣れており、試合前はうどんを食べることが大学時代からのルーティン。一緒に暮らす弟でチームメートのファカタハ・ハビリと一緒に、自転車で自宅から練習場まで片道約13kmを通い、「日本代表入り」という夢を追う。

「ラグビーの魅力はアタック」と言い切る。才能豊かなセンターが起爆剤となるべくステップアップを誓っている。

(坂本陽子)

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