2026.03.19[WG昭島]下からはい上がる。自分の武器を磨き続け、確実に上る階段

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第10節
2026年3月21日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs ヤクルトレビンズ戸田

クリタウォーターガッシュ昭島(D3)

クリタウォーターガッシュ昭島の榎本拓真選手。今節は13番で先発出場の予定だ

「ダミアン・プノー(フランス代表)は13番や14番をやっていて、自分も大学時代にウイングを経験している。その中で、突破力や最後の決定力には憧れがあります」
榎本拓真は、自身の目標を語る中で世界トップのフィニッシャーの名前を挙げた。ただ、そのプノーは2連覇を達成したシックスネーションズ(6カ国対抗)のフランス代表メンバーから外れていた。同国代表最多トライ記録保持者でも、同じ場所に立ち続けることは簡単ではない。だからこそ、榎本は自分の立ち位置を冷静に見つめている。

原点は小学2年生。父の影響で八王子のラグビースクールに通い始めた。中学では一度ラグビーから離れることも考えたが、進学先に選んだのは全国制覇を目指す桐蔭学園高等学校。高いレベルの環境で再び競技と向き合い、ラグビーの楽しさをあらためて実感した。

大学は青山学院大学へ。強豪の一員ではなく、「下から上位のチームを倒したかった」と別の立場からラグビーをすることを選んだ。その経験が現在のプレーに厚みを与えている。

クリタウォーターガッシュ昭島に加入後、リーグワン初先発は第7節のマツダスカイアクティブズ広島戦。途中で足をつり80分とおして動き続けることはできなかったが、自分の通用する部分を確かめ、試合感覚を積む第一歩となった。続くルリーロ福岡戦ではリーグワン初トライを記録。空いたスペースに走り込みボールを受ける意識は日々の練習で磨いたものだ。積み重ねた動きが結果となり、プレーへの自信も深まった。そして、迎えるヤクルトレビンズ戸田戦。前回対戦はラストワンプレーの末に逆転負けを喫しているだけに、悔しさを糧に次は勝利をつかむ決意だ。

「自分たちのミスを減らせば勝てると思うので、受け身にならず、こちらから仕掛けていきたい」

確実に一歩ずつ階段を上ってきた榎本にとって、いまの目標は明確で、チームをディビジョン2に押し上げること。プノーのような突破力と決定力を目指し、自分のプレーを磨き続けている。無限の可能性を秘めた彼の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

(匂坂俊之)

2026.03.19[L戸田]“1日たりとも無駄にしない”。負けず嫌いが導く強い覚悟

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第10節
2026年3月21日(土)12:00 厚木市荻野運動公園競技場 (神奈川県)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs ヤクルトレビンズ戸田

ヤクルトレビンズ戸田(D3)

ヤクルトレビンズ戸田の新野翼選手。「まだまだ上るべき階段が山ほどあります」

「けが明けの自分がすぐにメンバー入りした責任は感じているし、だからこそ、チームが勝つために自分ができるベストを尽くすだけです」

今節、ヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)のフルバック、新野翼が強い覚悟を胸にグラウンドへ戻ってくる。

今季デビューを果たした23歳のルーキーは、徐々に出場時間を増やし、第4節のマツダスカイアクティブズ広島戦で3トライを奪う獅子奮迅の活躍を見せた。続く第5節・クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)戦では、後半16分に入替を命じられると、ベンチで肩を落とす姿があった。

「アピールできる時間は限られているのに、思い描いたパフォーマンスを出せなかった。80分間、フルタイムでプレーし、チームの中で一番輝き続ける。それが自分のポリシーです」

子供のころから練習試合でも負けると号泣するほどの負けず嫌い。試合は全部勝ちたい。いつでも活躍したい。常に自分に高い基準を課し、それに届かない自分を許せなかった。

そんな新野に大きな刺激を与えたのが、昨夏も参加した、男子7人制日本代表デベロップメント・スコッド(SDS)合宿だ。年上の代表選手たちと1週間寝食をともにし、その圧倒的な意識の高さに衝撃を受けた。中でも憧れの石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)の姿は忘れられない。

「石田さんは自分より小さいのに、誰よりも体を張ってタックルし、走り、そして『まだやるの?』と思うほどウェイトを追い込んでいました」

自分はまだその域に達していない──その現実が、新野を強く揺さぶった。いまはその“手触り”をL戸田に持ち帰り、1日も無駄にしないと自分を律している。

一方で、一つのミスに感情が大きく揺れ、考え過ぎて足が止まってしまう課題も自覚する。河野嵩史ヘッドコーチには早くも見抜かれていた。

「ミスは試合が終わってから考えろ。気にするな。お前は強気でやるだけだ」

その言葉が火を付けたのが、まさに第4節の3トライだった。新野はいまも「やるべきことはまだまだある」と言い切る。

「サイズが小さく、体重も軽い。リーグワンで試合に出続けるためには、人一倍努力しなければいけない。そう覚悟を決めてL戸田に入りました。まだまだ上るべき階段が山ほどあります」

今季も残り6試合。1試合も無駄にはできない。

「もう1試合も負けられないし、もう1試合も出場しない試合を作りたくない。そのくらいの気持ちです」

負傷からの復帰戦となるWG昭島戦。新野は全神経を集中させ、ピッチに立つ。

(鈴木康浩)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
ページトップに戻る