2026.04.10[SA広島]連勝の要因は一体感。その中心にいるのは、誰もが認める生粋の“愛されキャラ”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第12節
2026年4月11日(土)12:00 海老名運動公園 陸上競技場 (神奈川県)
ヤクルトレビンズ戸田 vs マツダスカイアクティブズ広島

マツダスカイアクティブズ広島(D3)

今シーズンここまで全試合メンバーに選ばれているマツダスカイアクティブズ広島の田中雄太郎選手(中央のボールキャリア)

5日で28歳になった田中雄太郎は、爽やかな表情で語った。

「チームとともに僕も充実したシーズンを送れています。いまはチームメートみんながすごく仲良くて、みんなとラグビーがするのが純粋に楽しいんです」

もっとも、チームメートの仲の良さには田中雄太郎が一役買っている。同期の龍野光太朗は彼のことを“愛されキャラ”と呼び、人となりをこう語っていた。

「誰にでも優しいめっちゃいいヤツだし、ラグビーの面でも常に安定したパフォーマンスを発揮してくれるのでみんなが信頼している。アイツみたいな人間のことを“周りに人が集まる人”っていうんだと思います」

立命館大学時代からともにプレーし、一つ年下の後輩にあたる横尾太一も、田中雄太郎らしいエピソードを教えてくれた。

「大学時代は同じマンションに住んでいたんですけど、みんながよく雄太郎さんの家に集まっているので、僕ら後輩も一緒させてもらっていました。雄太郎さんはホンマに優しいんで家を汚されても怒らないし、『この部屋の大きさにこんなに人が入る?』って思うくらい集まっていましたから」

マツダスカイアクティブズ広島が連勝を続けられているのはチームが一体感をもってシーズンを戦えているからで、そのチームの輪の中心にいる田中雄太郎は好調の要因を語ってくれた。

「僕が入った当時はあまり勝てるチームではなかったですが、昨季、試合に勝っていくにつれてチームの雰囲気もどんどん良くなって、チームメートと一緒にいてもラグビーの話をすることが増えたんです。バンバン(ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ)が来て選手一人ひとりの役割を明確にしてくれて、それを全うすればチームの勝利に貢献できることが昨季をとおして分かったから、今季はさらにみんなで細かいところまで詰めていけている。いい感じでチームが一つになってやれているなと思います」

田中雄太郎も自分自身の役割を果たすために日々細部にこだわっている。

「自分は運動量やディフェンスが取り柄。まずそこを磨きながら、プラスしてアタックのスキルやアジリティーを意識してやっています」

11日のヤクルトレビンズ戸田戦も、田中雄太郎はチーム全員と同じ目標に向かって歩み続けるために役割をしっかりと果たしていく。

(寺田弘幸)

2026.04.09[L戸田]熱量と執念でつかんだラストチャンス。タフマンズ代表として貫く“本当の努力”

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第12節
2026年4月11日(土)12:00 海老名運動公園 陸上競技場 (神奈川県)
ヤクルトレビンズ戸田 vs マツダスカイアクティブズ広島

ヤクルトレビンズ戸田(D3)

今シーズンようやくつかんだリサーブメンバー。ヤクルトレビンズ戸田の上片風馬(うえかたふうま)選手は16番で出場の機会を待つ(Photo:Doi Masanori)

ヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)の上片風馬が今節のマツダスカイアクティブズ広島戦(以下、SA広島戦)で今季初めてメンバー入りを果たした。

これがラストチャンス――。そう覚悟を決めて臨んだ3月下旬の日野レッドドルフィンズとのトレーニングマッチで、上片はすべてを出し切った。タフマンズ(公式戦ノンメンバーの呼称)の一員として出場したこの試合で、上片は求められるタスクを安定的にこなしつつ、泥臭く走り、激しく体を張り続けた。その熱量と執念が、指導陣の目に留まった。

昨季は開幕戦でリザーブ入りするなどシーズン中に6試合に出場した。今季は「開幕戦からメンバー入り」を目標に掲げながらも、ここまでチャンスをつかみ切れずにいた。長い準備期間の中で、フラストレーションが募った。

「チームが大差で負けたとき、連敗が続いたとき、『必ず自分がこの流れを変えるんだ』という思いがどんどん強くなっていました」

日野RD戦が近づくにつれ、その思いは頂点に達した。ほかのタフマンズのメンバーにも同じような闘志がみなぎっているのを感じた。誰もが共有する覚悟――。日野RD戦で結果を出せなければ、今季のリーグ戦出場は絶たれるかもしれない。そのラストチャンスに、上片はすべてを懸けた。

自身を「優しさの塊」と自覚する。普段の練習や過ごし方に、人に譲ってしまう優しい性格がどうしても出てしまう。だが、生き残りを懸けたポジション争いでは、その優しさがプラスに働くとは限らない。

「だからこそ、試合では自分を奮い立たせ、我を出そうと決めていました。熱いプレー、体を張るプレーを絶対に出そうと」

練習では見えなかったその熱さが、日野RD戦で顔を覗かせた。そして上片は認められた。

『報われるまで努力することが本当の努力――』。中学生のころに好きだったスポーツ漫画のセリフに衝撃を受け、以来ずっと胸に刻んできた。今季、試合に出られず苦しい時期もこの言葉を握りしめ続けた。

「まだ報われたとは思っていません。次の試合で結果を出して、リーグ戦の最後まで出続け、チームを勝たせる。それが現時点での最終目標です」

今節のSA広島戦に向けて、上片は心を決めている。

「とにかく走って、体を張って、チームのピンチを救うようなプレーを見せます。タフマンズ代表として、その姿勢をみんなに見せたいと思っています」

(鈴木康浩)

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