2026.04.10[狭山RG]攻めさせない構造、緩まない競争、そして終わらない進化

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第12節
2026年4月12日(日)13:00 AGFフィールド (東京都)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs 狭山セコムラガッツ

狭山セコムラガッツ(D3)

狭山セコムラガッツの失点が少ないことについてトロイ・カレンダー選手は「中でも、セットピースディフェンスで相手にアタックをさせていないこと」だと指摘する

第11節で今季2度目の完封勝利を収めた狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。これで2シーズン連続でのD2/D3入替戦進出を決めた。ここまでの試合を振り返ると、昨季に比べ失点の少なさが際立っている。11試合を終えて失点147はディビジョン3で最も少ない数字だ。不動のロックとして全試合にスタメン出場しているトロイ・カレンダーに、強固なディフェンスが持続できている理由を聞くと、次のように答えてくれた。

「今季のディフェンスシステムが、いい効果を発揮しています。中でも、セットピースディフェンスで相手にアタックをさせていないことが、トライを多く奪われていない要因だと思います」

チーム内での意思統一の徹底が“鉄壁のディフェンス”と言われる要因になっているが、スタメン争いの競争率の激化も、その背景にあるとカレンダーは語る。

「今季は、コーチ陣が積極的にチーム内競争を促しています。自分はこれまでスタメンで出場できていますが、その地位が安泰だとは思っていません。スタメンが保証されていないという意識をもって、日々の練習に励んでいます」

チームに加わり2シーズン目だが、日本では8年間プレーをしているカレンダー。この間での大きな変化を聞いてみると、昨年2月に子供が生まれたことを挙げた。

「やっぱり父親になったことですね。家族を大切にする中で、どのようにラグビーと向き合うかを考えるようになったことが、一番の変化だと思います。いまは娘と一緒に、毎週スイミングスクールに通っています。僕と娘の二人だけの時間を作ることは、サポートしてくれている妻が一人でゆっくり過ごせる時間をもてることにもつながるので」

入替戦進出は決まったが、わずかに優勝の可能性も残されている。そのためには、ボーナスポイントを加点して勝利し続ける必要もあるだろう。だからこそ、残り4試合もこれまで以上に気持ちを引き締める必要がある。

「ヘッドコーチからも毎回、『80分間をとおして、いいプレーができていない』と言われています。僕自身も同じ認識なので、そこを改善できるように日々の練習を積み重ねていきたいです」

2位以上が確定しても、最後まで手を抜くことなく最善を尽くす。まさに“勝って兜の緒を締めよ”だ。この精神がチーム全体に浸透しているか確認する意味でも、次のクリタウォーターガッシュ昭島戦は、一つの試金石となるだろう。

(松野友克)

2026.04.10[WG昭島]考え、書き出し、磨き上げる。その習慣が、自分を超えていく

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第12節
2026年4月12日(日)13:00 AGFフィールド (東京都)
クリタウォーターガッシュ昭島 vs 狭山セコムラガッツ

クリタウォーターガッシュ昭島(D3)

クリタウォーターガッシュ昭島の田草川恵(たくさがわけい)選手

開幕から2試合、田草川恵はプロップとして先発出場を続けていた。だがチーム事情でフッカーへの挑戦を余儀なくされる。その後、再びプロップに戻り、一時はリザーブを経験した。しかし、第9節の中国電力レッドレグリオンズ戦で先発復帰すると、以降はプロップとして定位置を取り戻す。それでも、フッカーとして過ごした時間は決して無駄ではなかったと彼は言う。

「フッカーを経験して、スクラムでプロップとしてどう動くべきかが分かるようになった。それが経験として生きていて、今季はスクラムが向上したと思う」

一時期フッカーに転ずる必要に迫られた田草川だが、その経験が活きているという(写真手前、左プロップ)

今季から、新たに取り組んでいることもある。試合映像を見返し、良かった点と課題をノートに書き出すレビューの習慣だ。「良い部分は伸ばし、悪い部分も何度もチャレンジする。その繰り返しで精度が上がってきた」と、自ら考え、言語化することでプレーの理解を深めている。また、後輩ができたことも大きな変化の一つだ。教える立場になることで自分の動きを見直す必要が生まれた。動画を見返さなければ説明できない場面もあり、その過程で、自分のプレーや判断の精度をより深く理解できるようになったという。

こうした習慣を支えているのは、日々の自己管理だ。朝5時台に起床し、トレーニングやコンディショニングに時間を充てる生活を続ける。「Win the morning, win the day」という言葉を体現するように、その積み重ねが成長につながっている。

今季、個人としては着実に成長を感じている田草川だが、チームとしてのディビジョン2昇格はかなわなかった。来季に向けて彼がチームに最も必要だと考えているのは、メンタルの強さだ。

「疲れや仕事の言い訳を排し、まずは気持ちを切り替えること。練習は練習、仕事は仕事。そこを意識できれば、プレーにも余裕が生まれると思います」

こうした日々の努力の先にある人生の目標はシンプルだ。
「幸せになること」

毎日の積み重ねが明日の自分をつくる。その確信が、これからの田草川の人生を彩っていく。

(匂坂俊之)

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