2026.05.08[狭山RG]植物を手をかけて育てるように。バイスキャプテンの矜持

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第15節
2026年5月9日(土)12:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 狭山セコムラガッツ

狭山セコムラガッツ(D3)

塊根植物の飼育という新しい趣味もラグビーに通じるものがある? 狭山セコムラガッツの水谷健人バイスキャプテン

「入替戦が決まってから、決して手を抜いているわけではなかったのですが、少し浮き足立っている雰囲気はありました。なので気を引き締めなければと思っていた中で、前節のような結果になりました。自分たちとしてはいい学びになったと思いますので、残り3試合はすべてチャレンジしていくしかないと思います」

今季、バイスキャプテンとしての役割を担ってきた水谷健人は、大苦戦の末なんとか引き分けに持ち込んだルリーロ福岡との試合を振り返った。

バイスキャプテンを務めるのは、高校時代以来になる。今季、気を付けていたのは、外国籍選手とのコミュニケーションだ。

「チームを引っ張るというよりは、つなぎ目としての役割を託されているという認識なので、しっかりとほかの選手とコミュニケーションを取って、考えや思いを伝えていくという点を意識していました」

シーズン中は趣味のサーフィンを楽しむことはあまりなかったが、新たな趣味を見つけた。「馴染みの理髪店の店主が、SNSに塊根植物の写真をアップしていて、それがすごくかっこよくて、僕自身も育ててみたいと思い、集めて育てるようになりました」。

いまでは20種類ほどの塊根植物を飼育しており、「この間、花を咲かせた植物があり、それを受粉させ種を取って、それを植えて、いまは芽が出ているものもあります。ほかの植物と比べて目に見えて成長していく姿が分かるので、とても楽しいです」。手をかけて植物を育てることは、練習を積み重ねて技術力を上げていくラグビーにも通じるものがある。だからこそ水谷は「本当にいい趣味を見つけたと思います」と話す。

最終節の相手は、今季2連敗中のマツダスカイアクティブズ広島。チーム全体がいい雰囲気で入替戦に向かうためにも、絶対に落とせない試合となる。だからこそ、「今季のチームスローガンである“STAY HUNGRY”を体現して、全員がもう1段階レベルアップできるような試合にしたい」と水谷は力を込める。

(松野友克)

2026.05.07[SA広島]クラブの歴史を知る3人の苦労人。15年入団トリオが同時出場し、プレーで伝える

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第15節
2026年5月9日(土)12:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 狭山セコムラガッツ

マツダスカイアクティブズ広島(D3)

マツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)は第14節のクリタウォーターガッシュ昭島戦に勝利し、最終節を残して全勝でディビジョン3の優勝を決めた。チームがD3で2連覇を果たす力を付けていることに、このクラブを長く支えてきた選手たちも感慨を抱いている。

2015年に入団した中本圭介は言う。

「こうやって結果を出せるチームになったことは、本当にうれしいこと。リーグワンが始まってから2年、3年は『どうやって勝つんだろう』という状況だった。勝ちの文化を築くところまでこられたのはすごいことだと思うし、それは選手一人ひとりがそれぞれの役割を全うしてきた結果だと思う」

マツダスカイアクティブズ広島の中本圭介選手(写真提供:マツダスカイアクティブズ広島)

最終節で2年ぶりにSA広島のジャージーを着る後藤大は、あらためて勝つことの大事さを感じながら準備していた。

「やっぱり勝つことが会社のみなさんに元気や勇気を与えることにもつながる。それは昨季からすごく感じています。みなさんにより応援してもらえるようになったし、われわれが勝つことでみなさんを笑顔にできたり前向きな気持ちにさせられたりしている気がするんです。ラグビーというスポーツを通じて広島を盛り上げていくのも僕らのチームのパーパスにありますし、それを実現していくためにも最終節に勝って入替戦につなげていきたいと思います」

マツダスカイアクティブズ広島の後藤大選手(写真提供:マツダスカイアクティブズ広島)

中本と後藤と同期の齊藤遼太郎も最終節はメンバー入りし、同じグラウンドに立てることを喜んでいる。

「同期の3人で一緒に試合に出ることは、誰かがけがをしていたりして(以前の呼称である)ブルーズーマーズ時代からもあまりなかった。ずっと一緒に頑張ってきた仲なので、最終節はその辺もしっかりかみ締めて楽しみたいなと思っています」

マツダスカイアクティブズ広島の齊藤遼太郎選手(写真提供:マツダスカイアクティブズ広島)

SA広島が苦しかった時期、歯を食いしばって支えてきた彼らの存在があったからこそ、いまのSA広島がある。

「ここを勝って15戦全勝できれば、入替戦に向けてもいい勢いになっていく」(中本)という責任感をもち、「試合に出られなくても若手に負けず自分ができることを精一杯やってきたつもりですし、ベテランの味をしっかりと見せていきたい」(齊藤)という自負心ももって最終節に臨む彼らに注目してほしい。今年で34歳になる3選手のプレー姿からは、とても多くのことを感じることができるはずだ。

(寺田弘幸)

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