2026.05.22[BL東京]偉業も、これまでの順位も、関係ない。目の前の80分に一心不乱

NTTジャパンラグビー リーグワン2025ー26
プレーオフトーナメント準々決勝
2026年5月24日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1)

東芝ブレイブルーパス東京の眞野泰地選手。「自分たちのままで、細部にこだわって仕事をやり切れば自ずと結果はついてくると思います」

3連覇を狙う東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は、5月24日のプレーオフトーナメント準々決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)と、秩父宮ラグビー場で対戦する。

今季のレギュラーシーズンは8勝10敗と苦しみ、なんとか6位でプレーオフトーナメントに進出したBL東京。3連覇への道は険しいように見えるが、準々決勝に12番で先発する眞野泰地は清々しく言い切った。

「ここからは試合の80分間の得点が上回ったほうが勝つので、そこにフォーカスしています。80分にすべてを出し切ります」

大型選手がそろうリーグワンのセンターの中で、173cmの眞野は鋭いタックルと確かなスキルで輝きを放っている。今季は脳振盪の影響もあって14試合を欠場したが、粘り強くコンディションを整えて復活を果たした。

東海大学付属大阪仰星高等学校、東海大学、U20日本代表で主将を務めてきた天性のリーダーは、予測が難しいラグビーの中でも、次から次へと自分ができるベストのプレーを遂行し続けている。

「僕の中ではフォーカスポイントとして、試合の80分にめちゃくちゃ集中することを意識しています。タックルのときも最後まで相手を集中して見ています。80分間はとにかく集中して、それが終わったらスイッチが切れるぐらいの気持ちでやっています。気持ちをバンバン上げるというよりも『集中、集中、集中』というイメージです」

連覇を達成した過去2シーズンのBL東京は、プレーオフトーナメントで一体感を高めて成長することで栄冠をつかんだ。今季もこれからチーム力を伸ばすことができるかどうかが大きなポイントとなる。

「15人全員がめちゃくちゃ集中して試合をできればミスも減りますし、ディフェンスも良くなります。集中すればスキが生まれにくくなるので、何か特別なことをしようとはしていません。自分たちのままで、細部にこだわって仕事をやり切れば自ずと結果はついてくると思います」

ともに戦ってきた選手、スタッフ、ファンと喜びを分かち合うために。眞野泰地は3連覇という偉業も、リーグ戦の順位も、次の対戦相手も気にせずに、目の前の80分に集中する。

(安実剛士)

2026.05.22[S東京ベイ]手を抜かず100%を積み重ねる。純度の高いラグビー職人

NTTジャパンラグビー リーグワン2025ー26
プレーオフトーナメント準々決勝
2026年5月24日(日)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs 東芝ブレイブルーパス東京

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1)

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの末永健雄選手

5月14日に行われたNTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレーオフトーナメントのメディアカンファレンス。出席したクボタスピアーズ船橋・東京ベイのキャプテン、マキシ ファウルアが自チームの注目選手を問われて、即答した選手がいる。

「末永健雄です」

いわく、「体はそんなに大きくないんですけど、日本人選手としては最強だと思います。フィジカルでも圧倒しているので、すごく期待しています」。

マキシ ファウルア キャプテンも末永選手(左)には「すごく期待しています」

その言葉を本人に伝えると、末永は「まあ……、頑張ります」と、目に笑いを含ませながら答えた。ただ、その笑みの正体が、戸惑っているのか、照れているのか、それとも少しうれしいのか、第三者からは判別のつきにくいものだったりもする。

取材を受けても、そこで派手な言葉を並べることはない。そのプレーがSNSで切り取られるようなタイプでもない。だが、スピアーズの日本人フランカー陣に話を聞くと、「(末永)健雄さんはマジですごい」という言葉が返ってくる。

派手な注目を浴びることよりも、ピッチ上で仕事を全うし、仲間に信頼されることを選ぶ、純度の高いラグビー職人である。なぜ仲間たちから「すごい」と思われるのか。その理由を本人に聞くと、口から出てきたのはスティールやタックルなどの技術論ではなく、ごくシンプルな言葉だった。

「手を抜かないってところですかね。常に100%を出せるようにやっています」

2022-23シーズンから昨季途中にかけて34試合連続で先発出場。今季もレギュラーシーズン18試合中15試合で7番を背負い続けた。その妥協を許さない精神性に根ざした“100%を出し続ける姿勢”こそが、末永の強さを支えている。

「そのためにも、できるだけ痛みの少ない状態でプレーすることが大事だと思っています。打撲くらいならまだしも、関節が痛いと力も入らないですし、不安も出てきて、いいプレーができなくなるので。そこはトレーナーやS&Cコーチ陣の方々に、本当にうまくサポートしてもらっています」

昨季はひざの痛みに悩まされ、プレーオフトーナメント決勝まで続いた過酷な6連戦についても「痛すぎて、疲労どころじゃなかった」と振り返る。実は長い間、不眠にも苦しんでいた。

「でも、いまは最低でも7時間は眠れるようになりました。やっぱり違いますね。体の面は間違いなく、昨季よりいいと思います」

そして、今年もあの季節がやってきた。迎えるプレーオフトーナメント準々決勝。相手は、昨年の決勝で対戦した東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)。末永はそこにも、特別な感情を持ち込み過ぎることはない。

「(BL東京は)フィジカルでガツガツ来るイメージがあるので、そこで受けずに、自分たちから仕掛けていけたらと思います。フォワードとしては、セットピースでプレッシャーを掛けていきたいです」

“えどりく不敗神話”が崩れた最終節のコベルコ神戸スティーラーズ戦。残り1分の場面で末永が見せた“幻のスティール”。もし正当なプレーと認められていたら、また違った未来がそこにあったかもしれない。だが、末永は「そんなことを考えるだけ損」と淡々と語る。大切なのは、100%を積み重ねること。仲間たちが「健雄さんはマジですごい」と口をそろえる理由が、その背中の奥にある。

(藤本かずまさ)

試合詳細

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Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
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