2022.02.25NTTリーグワン 2022 D1 第6節レポート(埼玉WK 30-18 BL東京)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第6節 交流戦
2022年2月19日(土) 17:00 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場(埼玉県)
 埼玉パナソニックワイルドナイツ 30-18 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京の左から、松永拓朗選手・小川高廣キャプテン・トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

「まず最初に自分のチームを誇らしく思いました。相手を倒す為にプレーをしに来ましたので、それを見せられたのは良かった。ただ試合の中でいくつか瞬間瞬間というところで、それがどちらに転ぶかで試合が変わって来たと思う。素晴らしいアタックができたと思います。ディフェンスも良い部分も多かったです。いいラグビーができていました。両チームから良いプレッシャーが見られました。自分達のパフォーマンスには満足しています。ただ、細かい部分やうまくいかなかった部分は学びに活かしていきたいと思います。ここからしっかり成長していくと思っています。パナソニックの勝利にはおめでとうと言いたいです。そういった大事な瞬間瞬間で経験がものをいったと思います。ただ、自分として一番ワクワクしている部分としては、そこまで差が無くなってきていると思います。ここまで成長してきた部分はすごく嬉しいですし、選手達のことをすごく誇りに思います。毎週良くなっているので、そこはワクワクしています。すごく良いラグビーができているのでそこは嬉しい部分です」

──チームとして良くなっているが、練習などでの感触は?

「解りやすい一つの例としましては、トレーニングの段階から試合のプレッシャーを再現して練習しています。その状況の中でどれだけのスキルが実行できるかを測りながら練習していますので、プレッシャーの中でのスキルの実行は良くなっているかと思います。そういった部分や規律の部分のトレーニングが上手く試合に出ているのかと思います。松永選手が言ったように、取り切る部分での瞬間瞬間は詳細な部分となりますが、そういう物を掴むということは、やはり練習中の実行する部分の詳細がどれだけできるかが大事だと思っています。やはり嬉しいのは、フィールド上でやっている練習などが良くなっている部分が試合に表れているのが嬉しく思います。まだ若い選手が多いチームですので成長できるかと思います」

──リーチ マイケル選手がリザーブスタートですが。

「一つの理由としてはリーチ以外の3人がすごく良いプレーをしてくれていることがあります。リーチが肋骨の部分を痛めたということもあって、上手くいっているメンバーのコンビネーションを変えない為にこのような状態でやっています。リーチがベンチから来るということで勢いをということもありますが、そういった部分は今後変わってくると思う。徳永選手、山本選手、マット・トッド選手の3選手は順調にプレーをしていますので、そういった理由があります。なので、これからも3選手を使ってリーチをベンチにというわけではないが、現状上手くいっていますので、そのようにしているのが理由です。後は5人ほど良い選手がいますけど、全員を使うということは難しいです。チーム内ですごく競争が生まれているということは嬉しく思っています」

東芝ブレイブルーパス東京
小川高廣選手

「ワイルドナイツに対して自分達のラグビーをしっかりやろうということで、この試合に臨んだのですけど、終始ワイルドナイツのブレイクダウンの激しさと、堅いディフェンスでなかなか自分達の勢いを出すことができなかった。でも、自分達が準備してきたところでトライも取れたし、そういうところは良かったです。また来週に向けて良い準備をしていきたいと思います」

──開幕戦から良くなっているが選手側から感じる自信はどうですか?

「練習の中でいうと、試合に出るメンバーだけではなくて、ノンメンバーの選手たちもすごく意識が高くて、メンバー以外の選手達が試合と同じ強度で練習をやってくれているので、本当にそこで、ノンメンバー皆のおかげでメンバーも自信がついて試合に臨めたのだと思います」

東芝ブレイブルーパス東京
松永拓朗選手

「自分達のやりたいところ、アタックやディフェンスなどそういうところで、自信を持ってできたことは良かった。でも、もう少しのところで勝ちきれなかったというのは、ちょっとのスキルだったりとか、時間帯でやってはいけないペナルティーとか、そういうのを無くすためにもっと練習して、トレーニングをして成長していきたいと思います」

──良いトライがあったが振り返っていかがでしたか?そ して残り20分勝ちきれなかった理由は?

「まず、トライの部分はしっかり小川選手とコミュニケーションを取れていたというところと、結果的にスクラムが動いてハーフが、小川選手が動ける状況で右に行こうという意思の疎通ができていたし、コミュニケーションが前からできていたので、トライにつながったと思います。勝ちきれなかった点では、最後、後半に相手の良さのブレイクダウンだったりとか、自分達のアタックのシステムになかなか戻れない時間が長くなってしまったという点で、苦しい時間が長くなって、相手のやりたい時間が長くなったのが敗因ではないかと思います」

埼玉パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督(右)、坂手淳史キャプテン

埼玉パナソニックワイルドナイツ
ロビー・デイーンズ監督

「まず、熊谷で試合ができたことは大変嬉しく思います。非常にタフな試合でした。両チームともトップ4をかけた試合で、お互いにタフな試合が予想された中で、本日の試合に勝てたことを非常に嬉しく思います。今年の大会は、コロナの影響で実際にはどうなるかわからない、試合が開催されるかわからない状況の中なので1試合1試合が大事になります。その難しい試合の中、選手一人一人がハードワークをして今日の勝利を勝ち取ってくれたことを大変嬉しく思っています。選手も全員起用して最後まで戦い抜くことができました。また、本日から山沢選手も試合に復帰して来まして、勝利を飾れたことを大変嬉しく思います」

──トッド・ブラックアダー ヘッドコーチと日本で対戦すること、来週の試合に向けての修正点とは?

「トッド・ブラックアダー ヘッドコーチと私は長い歴史があります。私がコーチの時のキャプテンであり、共にコーチングをした仲でもあります。ただコロナ禍の中でお互い交流を持てていなかったことは苦しい時間となるのですが、また近いうちにコロナ等が収まり二人でまた一緒の時間を過ごせることを楽しみにしております。実際には一緒にプレーしたこともあります。私の地元のグレンマークで一緒にプレーをしたこともあります。
来週の対戦は本当に心待ちにしています。今日の試合は来週に向けた素晴らしい準備の機会となりました。来週も試合ができることを楽しみに次の1週間を過ごしていきたいと思います。きっとファンの皆さんも来週の試合を楽しみにしていると思いますので良い準備をしてまいります」

──東芝はどのくらやってくると思いましたか?

「今日の東芝さんは、非常に素晴らしいラグビーをしてくると思っていました。ここまで彼らの試合を見ても東芝さんの成長といのうは、間違いなく我々としても見て取れました。彼らが本当に波に乗っているチームということを我々も認識していますし、予想通りデンジャラスな危険なチームでありました」

──何度かカウンターアッタクからの綺麗なトライがありましたが、どのトライが一番満足度が高かったか?

「最初のトライはスペシャルなトライだったかもしれません。特に竹山選手は自分のトライに大変満足しているのではないでしょうか。全部のトライが素晴らしいトライでした」

──山沢選手について。

「シーズン序盤については、コンディションが万全ではなかった為起用を見送るという判断をしていました。今日のパフォーマンスに関しては彼が一流選手だということを見せつけてくれたと思います。もともと才能豊かな選手ですし、今日もキック等落ち着いたプレーで、チームを勝利に導いてくれました。埼玉の地元のファンは山沢選手のプレーを昔から長い間見てきていると思います。我々も彼はスペシャルな選手だと思っていますので、今後も彼の活躍を楽しみにしております」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
坂手淳史キャプテン

「ホームに戻って来て熊谷で試合ができたことを大変嬉しく思います。17時からで少し寒かったり、最後小雨が降ってきたり、そのようなコンデションの中にもかかわらず、沢山のファンの方が来てくれて、そのような雰囲気の中でゲームができて本当に良かったです。この交流戦の中ですごく大事なゲームの一つだと思っています。シーズン通して、全試合大切ですが特に、このカンファレンスA、カンファレンスBの交流戦というのはものすごく大事な一戦だと思います。そのゲームで勝つことができたのは、僕達にとって大きいですし、ディテールを大事にしながらゲームを進めていけたのかと思います。前半後半のスターティングメンバーの役割、インパクトの役割、両方の役割が果たせることができて今日の結果になったと思います。すごく満足しています。ここから少しチームとしてもレベルを上げていくというのをどうしたらいいのかを、ここからさらにコミュニケーションを取って、良い練習をして準備をしていきたいと思います」

──東芝は力を付けてきていてるが、坂手選手としてはどんな印象でしたか?

「監督が言っている通りタイトな試合になることはわかっていましたし、ベスト4をかけて戦う試合の意味でもあると思いました。僕達もベストを尽くしましたし、東芝さんもベストを尽くしたと思います。特にゴール前のディフェンスに関しては、すごくプレッシャーを感じたこともありましたし、良いディフェンスをされていたと思います。僕らのアタックもよくトライも取れましたし、その中でお互いやりあった結果だと思っています。ゲームの終盤まで試合がわからないというのは、このようなゲームは毎回だと思うので、どのタイミングがターニングポイントになるか、そういったところを大事に探しながらそこにスイッチオンをしていきたいし、今週は僕がスタートでしたし、僕らスタート15人がそこの仕事をやり続けることによって、後半のインパクトを最大限に出してもらうことができると思うので、スターティングとインパクトのそこの両方の仕事が大事だと今日感じました」

埼玉パナソニックワイルドナイツの左から、山沢拓也選手・野口竜司選手・竹山晃暉選手

埼玉パナソニックワイルドナイツ
山沢拓也選手

「自分が出たタイミングでは、残り5分位で試合はある程度決まっていたが、チームとしてボーナス点を狙いにいこうというところで、もうワントライ必要だったのでそこにフォーカスして試合に臨んだのですけど、チームとして勢いがあった中で、トライを取り切れなかった部分では、個人としても、マネジメントの部分であったりとか、プレーの正確性であったりとか、課題はまだまだあると思うのでそこを次に活かして、今シーズン初の公式戦だったのでこれからどんどん上げていきたいと思います」

──短い時間でのパフォーマンスでしたが、感覚・手応え・感触はいかがでしたか? 来週に向けての抱負は?

「久々の緊張感の中試合ができたので来週からはまだまだシーズンが続くと思いますが、それに向けて今回は出場時間短かったですが、いい準備ができるかなと思います」

──熊谷に本拠地が移って何か特別な心境はありますか?

「今シーズン初の出場が熊谷だったのはラッキーだと思っていて、地元にクラブハウスができて、地元に移転して来て、地元で試合ができるというのは自分にとってはすごくプラスになっていますし、自分の友達だったり、家族だったりが沢山見に来れる環境なので、自分にとっては良い緊張感がありますし、もっと楽しんでいければと思っています」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
野口竜司選手

「今日の試合はとてもタイトな試合でした。前半から東芝さんのプレッシャーを受けていたのですが、自分達のやることをやろうということで、前半は相手のループプレイとかでゲインを切られるシーンもありましたが、後半しっかり修正できたのでその辺は良かったと思います。前半から出ている選手もしっかり仕事をしているので良いゲームが続いているのだと思います」

──今シーズンも調子が良いですが、自分のパフォーマンスをどのように感じているか?

「ディフェンスでの修正点はありますし、タックルの成功率も上げたいと思っていますので、自分としては、昨シーズンあたりからハイボールに対して自分の自信にもなっているので、今シーズンに関してもハイボールでは負けないというところをキープしたい。相手がそれを見て、蹴ってくるのであれば自分はそれを獲得していきたいですし、キャッチをしたあとに相手が抱え込んで上に持ちあげてくるシーンがあったので、そこに対して自分は、今日は準備をしてなかったのかと思います。パスはできたことは良かったのですが、あれに対して次は他のチームもやってくるかもしれないので、そこの修正はしていきたいと思います」

──前半を終えて堀江選手とどんなことを話されていましたか?

「僕自身後ろから見える範囲があったので、堀江選手は外から見ていることもあって、そこで共有をしてその後にディフェンスどうするか? という話をしていました」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
竹山晃暉選手

「80分間本当にハードな試合になりました。先ほど野口選手からもありましたが、前半東芝の良い流れがある中で、自分としてもどう改善していくべきかを試合中に結構考えながら、どうやってリードしていくかを考えながらしていたのですけど、なかなかそうさせてくれないシーンもあったので、個人としては本当にこれまで無かった学びだと思います。ここで出た反省でディフェンスのリードの部分であったり、ブラインドサイドのところであったり、その辺りをしっかり修正していきチームにしっかりディフェンスで貢献できるようにやっていきたいということと、この遅い時間にkick offということで、観客の皆様も寒い中応援してくださいましたし、本当にサポーターの皆様には感謝しております。東芝さんにもこんな遅くに来てもらって、良いゲームができて良かったと思います」

──最初のトライの判断について教えてください。

「ボールを持てば積極的に前に運んでいきたいと今シーズン挑んでいますし、チームメイトが良いラインを作ってくれたのかなと思います。カウンターでボールを持った時には、ロードが開けたのでまっすぐ走るのみというふうに、チームのチェイスの部分で上手くコントロールをしてくれたのかなと思いますので、そこは自分のトライというよりチームの皆で取ったのかなと思います。左にステップを切った段階で、結構まっすぐスペースが空いていたので、そこに対してまっすぐ走っていこうかと思いました」

──毎試合トライを取っていますね?

「それは本当に良いプレッシャーになっていますし、良い緊張感も作り出しているのですけど、トライを取ることもウイングの仕事ですし、今シーズン積極的にボールタッチ数を増やしていきたいと思っているので、もっともっと前にゲインを切れるように、そしてチームを救えるようなウイングになっていきたいと思います」

──前半を終えて堀江選手とどんなことを話されていましたか?

「ディフェンスの修正点の話をしていました。ディフェンスのラインであったりとか、幅を広げるとかそのような細かい話を堀江選手と野口選手とディフェンスリーダーなので、その辺をコミュニケーションを取って後半に多くゲインを切られないようにという対策を話していました」

──終盤までタイトな試合になったが、この競り方は想定していましたか?

「自分達の中で楽な試合は想定していなかったですし、自分達の強みであるディフェンスのところで、特に前半の1本目のトライなんかは僕のところのポジショニングのミスでトライにつながってしまっていることもあったので、相手が強かったとか準備をしていなかったとかというよりかは自分達が目指すディフェンス、目指すアタックというところを試合中に修正しながら最終的には勝てたということは、次のサントリー戦につながっていくこともありますし、これからのゲームにもつながっていくかと思います。東芝の前半からのプレッシャーは本当にハードでしたし、その反面東芝さんの疲れも前半見られていた部分もあったので、後半僕たちはしっかり仕留めていこうという話をして後半戦に挑みました。最終的にホームで皆さんの前で勝てたことは次の試合につなげていけますし、出てきた反省はしっかり反省をし、個人としてもチームとしても努力していくと思います」

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